誘電体板による反射・透過

単層誘電体板

 厚みdの誘電体基板の反射・透過は,2つのRマトリクスの積によって求めることができ, TE波,TM波いずれも次のようになる. (1)[R]=[Rs1][R2] ここで, (2)[Rs1]=11Γ2(1ΓΓ1)(3)[R2]=11Γ2(ejkz2dΓejkz2dΓejkz2dejkz2d) また, (4)Γ=Y1Y2Y1+Y2 ただし,Y1は自由空間のアドミタンス,Y2は誘電体基板のアドミタンス,kz2は誘電体中の波数ベクトルのz成分を示す. よって, [R]=(R11R12R21R22)=11Γ2(1ΓΓ1)(ejkz2dΓejkz2dΓejkz2dejkz2d)(5)=11Γ2(ejkz2dΓ2ejkz2dΓ(ejkz2d+ejkz2d)Γ(ejkz2dejkz2d)Γ2ejkz2d+ejkz2d) したがって,散乱行列要S11S12S21S22は, (6)S21=1R22=(1Γ2)ejkz2d1Γ2ej2kz2d=S12(7)S11=R12R22=(1ej2kz2d)Γ1Γ2ej2kz2d=S22 接線電界の反射係数RtE±,および接線電界の透過係数TtE±は, (8)RtE±=RE±=S11=S22(9)TtE±=S21=S12 ただし,θ1は自由空間,θ2は誘電体中の入射角を各々示す.

多層誘電体板

 後述する「地導体のある多層誘電体板」と同様にして求めることができ,ここでは省略する.