2.4 E面ステップ状不連続(x方向寸法aが一定の場合)

 逆に,x方向の導波菅形状は均一とし, y方向にステップ状不連続がある場合のE面ステップ状不連続問題を説明する.この場合,入射波はTE10モードを考える. x方向の形状は均一ゆえ,関数の直交性によって次数 m=1 のみである.一方,y方向はステップ状不連続ゆえ, TE1nモード(n=0,1,2,)とTM1nモード(n=1,2,)で展開してモード整合を行えばよい.
 まず,導波管 #1(a×b1)のTE1nモードと導波管 #2(a×b2)のTE1nモードを求めるためのスカラ関数は, (1)Ψ[1n]#1A[1n]#1hx[1](x)hy[n]#1(y),     Ψ[1n]#2A[1n]#2hx[1](x)hy[n]#2(y) ここで, (2)hx[1](x)=cos(kx1x)(3)hy[n]#1(y)=cos(kyny),   hy[n]#2(y)=cos{k^yn(y+y2)} ただし, (4)kx1=πa(5)kyn=nπb1  (n=0,1,2,),  k^yn=nπb2  (n=0,1,2,) また,導波管 #1のTM1nモードと導波管 #2のTM1nモードを, (6)Ψ(1n)#1A(1n)#1hx(1)(x)hy(n)#1(y),     Ψ(1n)#2A(1n)#2hx(1)(x)hy(n)#2(y) ここで, (7)hx(1)(x)=sin(kx1x)(8)hy(n)#1(y)=sin(kyny),   hy(n)#2(y)=sin{k^yn(y+y2)} ただし, (9)kx1=πa(10)kyn=nπb1  (n=1,2,),  k^yn=nπb2  (n=1,2,) この場合も導波管 #1と #2のモードの内積に関わる積分は, x方向は直交性があるので,次数 m=1 以外は考える必要がない. x方向の導波管幅は一定ゆえ, kxmk^xm のとき, X^mm12,{sc=0. また,kxm=k^xm0 のとき, X^mm12,{sc=a/2. モード関数の内積は, m=m=1 で考えればよく, (11)SAe[1n]#1e[1n]#2dS=A[1n]#1A[1n]#2a2(kx12Y^nn12,c+kynk^ynY^nn12,s)(12)SAe[1n]#1e(1n)#2dS=A[1n]#1A(1n)#2a2kx1(k^ynY^nn12,ckynY^nn12,s) 同様にして,同じ構造の不連続を縦続接続する場合,次のようなモード関数の内積も計算する必要がある. (13)SAe(1n)#1e(1n)#2dS=A(1n)#1A(1n)#2a2(kynk^ynY^nn12,c+kx12Y^nn12,s)(14)SAe(1n)#1e[1n]#2dS=A(1n)#1A[1n]#2a2kx1(kynY^nn12,ck^ynY^nn12,s) したがって,このような縦続接続を行う場合には,TE1nモード入射,およびTM1nモード入射を考える必要がある.あるいは, SAe[mn]#1e(mn)#2dS=A[mn]#1A(mn)#2[(kxmX^mmcos)ly(hy[n]#1)hy(n)#2dy(15)(kxmX^mmsin)lyhy[n]#1(hy(n)#2)dy] m0 のとき(TMモードゆえm0), SAe[mn]#1e(mn)#2dS=A[mn]#1A(mn)#2kxma2δmmly(hy[n]#1(hy(n)#2)+(hy[n]#1)hy(n)#2)dy=A[mn]#1A(mn)#2kxma2δmm[hy[n]#1hy(n)#2]0b1=A[mn]#1A(mn)#2kxma2δmm[cos(kyny)sin{k^yn(y+y2)}]0b1(16)=A[mn]#1A(mn)#2kxma2δmm((1)msin{k^yn(b1+y2)}sin(k^yny2))

E面ステップとH面ステップの縦続接続

 初段にE面ステップ(a一定)があれば(TE10モード入射),TE1nモード,TM1nモードを考え,2段目にH面ステップ(b一定)があって,これらのモードが入射するとともに,2段目の不連続部による反射波が初段に入射する. したがって,初段の解析はTE1nモード入射,およびTM1nモード入射を考える必要がある. もちろん,2段目の解析も同様にして,TE1nモード入射,およびTM1nモード入射を考えると,モード変換によってTEmnモード,およびTMmnモードが生じる. その結果,このような縦続接続に対しては,初段,2段目ともに,モード整合法では全てのTEモード,TMモードが必要である.
 逆に,初段がH面ステップ(b一定),2段目がE面ステップ(a一定)の場合でも,同様に考えていけば,全てのTEモード,TMモードが必要となる. これを,初段がE面ステップ(b一定),2段目がH面ステップ(a一定),あるいは,初段がH面ステップ(a一定),2段目がE面ステップ(b一定)としても同様であり,全てのTEモード,TMモードが必要となる.