最平坦特性を持つ低域通過梯子型回路の規格化素子値

 低域通過梯子型回路は双対的な次のような回路で表され,N次の最平坦特性を有する梯子型リアクタンス回路を合成すると,規格化素子値gkは,次のようになる. (1)g0=1(2)gk=2sin((2k1)π2N)   (k=1,2,,N)(3)gN+1=1 ただし,g0は入力の負荷抵抗,gN+1は終端負荷の抵抗を示す.
入力インピーダンスzin+により合成した梯子型回路
入力インピーダンスzinにより合成した梯子型回路
最平坦特性を有する低域通過フィルタの規格化素子値gkを求めると次のようになる. Ng1g2g3g4g5g6g7g812122213121140.76541.84781.84780.7654150.61801.618021.61800.6180160.517621.93181.931820.5176170.44501.24701.801921.80191.24700.44501 これより,N=2,3,4,5について入力インピーダンスzin+で合成した回路の特性を求めると次のようになる.
2段梯子型回路の低域通過特性(入力インピーダンスzin+
3段梯子型回路の低域通過特性(入力インピーダンスzin+
4段梯子型回路の低域通過特性(入力インピーダンスzin+
5段梯子型回路の低域通過特性(入力インピーダンスzin+