特性関数と入力インピーダンスの関係

 反射係数をΓとすると, Γ(ω)=zin(ω)1zin(ω)+1(1)=zin(ω)1zin(ω)+1=Γ(ω) 所望の周波数応答|H(s)|2は, |H(s)|2=1+|K(s)|2(2)=1+|Γ(s)|2|H(s)|2 特性関数K(s)(3)K(s)=H(s)Γ(s) とすると,反射係数Γ(s)は, (4)Γ(s)=K(s)H(s)(5)Γ(s)=K(s)H(s) これより, |Γ|2=ΓΓ=K(s)H(s)K(s)H(s)(6)=Γ(ω)Γ(ω)=K(s)H(s)K(s)H(s)   (偶関数) よって, H(s)H(s)=1+K(s)K(s)(7)H(s)H(s)=1+K(s)K(s)  規格化入力インピーダンスzin+は,HΓ=Kより, zin+=1+Γ(s)1Γ(s)=H(s)H(s)1+Γ(s)1Γ(s)(8)=H(s)+K(s)H(s)K(s) 特性関数K(s)を適切な関数で与え,回路で実現可能な関数H(s)を求めることができれば,Γ(s)がわかり,上式より規格化入力インピーダンスを表す式が得られる. K=HΓとすると,反射係数はΓとなるので,規格化入力インピーダンスは次のようになり,双対的な回路が得られる(双対的な回路の反射係数は互いに逆相). (9)zin=H(s)K(s)H(s)+K(s)=1zin+=yin+