周波数変換により求めた最平坦特性を持つ高域通過梯子型回路の規格化素子値

 高域通過梯子型回路は双対的な次のような回路で表され,\(N\)次の最平坦特性を有する梯子型リアクタンス回路の規格化素子値\(g_k\)は,次のようになる.
\(z_{in}^+\)により合成した原型低域通過回路を周波数変換した高域通過梯子型回路
\(z_{in}^-\)により合成した原型低域通過回路を周波数変換した高域通過梯子型回路
最平坦特性を有する高域通過フィルタの規格化素子値\(\hat{g}_k\)を求めると次のようになる.ただし,\(g_0 =1\),\(g_{N+1}=1\). \begin{array}{c|cccccccc} \hline N & \hat{g}_1 & \hat{g}_2 & \hat{g}_3 & \hat{g}_4 & \hat{g}_5 & \hat{g}_6 & \hat{g}_7\\ \hline \hline 2 & 0.7071 & 0.7071 & & & & & \\ \hline 3 & 1.0000 & 0.5000 & 1.0000 & & & & \\ \hline 4 & 1.3066 & 0.5412 & 0.5412 & 1.3066 & & & \\ \hline 5 & 1.6180 & 0.6180 & 0.5000 & 0.6180 & 1.6180 & & \\ \hline 6 & 0.5176 & 1.4142 & 1.9319 & 1.9319 & 1.4142 & 0.5176 & \\ \hline 7 & 0.4450 & 1.2470 & 1.8019 & 2.0000 & 1.8019 & 1.2470 & 0.4450 \\ \hline \hline \end{array} これより,\(N=2,3,4, 5\)について入力インピーダンス\(z_{in}^+\)で合成した回路の特性を求めると次のようになる.
2段梯子型回路の高域通過特性(入力インピーダンス\(z_{in}^+\))
3段梯子型回路の高域通過特性(入力インピーダンス\(z_{in}^+\))
4段梯子型回路の高域通過特性(入力インピーダンス\(z_{in}^+\))
5段梯子型回路の高域通過特性(入力インピーダンス\(z_{in}^+\))