6.3 ラゲルの多項式による電磁界の展開
電磁界の展開
円筒波スペクトラムを,次のラゲルの多項式を用いて展開する.まず,すでに求めた,の式
における円筒波スペクトラムを,正規直交化したラゲルの多項式
により次のように展開する.
係数を求めるため,
上に示したの両辺に
を乗じ,
について積分すると,直交性を用いて次式が得られる.
なお,はに置き換えている.
ラゲルの多項式で展開した式の
をに代入すると,
いま,
とおき,上式の積分項を,
とすると,は次のようになる.
この積分を実行すると次のようになる(問題参照).
ここで,
したがって,は次のようになる.
ここで,
より,式は複雑になるが次の形にもかける.
いま, を次のようにおく.
の形で表すと,
(elementary beams)は次のようになる.
あるいは,
これを,ビームモード(beam-mode)という.
ここで,
さらに,
より,
いま,ビームモードの正規化係数を
とおき,若干変形すると,は次のようになる.
同様にについても展開すると,
このようにして定義したは,
磁界についても,
,を同様に定義すると,
次のようになる.
そこで,
とおくと,
これより,次数,のビームモードをベクトル表示した
,は,次のようになる.
このとき,異なるビームモードのスカラー積は,
ビームモードの正規化
伝送電力に関わる積分は次のようになる.
ここで,上式の積分項は,
これより,異なるビームモードの間には直交性があることがわかる.
ビームモードの電力
ビームモードの電力 は,
によって求められるから,
のとき,
のとき,
伝送電力は,このようにして得られた各々のビームモードの電力の和により求めることができる.ビームモードの正規化条件を次のようにする.
正規化条件より,
これより,正規化係数 は次のように決まる.
したがって, , は次のようになる.
【問題】 式を導出せよ.
略解
まず,,
とおくと, 積分項は次のようになる.
ここで,
これより,
いま,積分項 を
とおき,次の積分公式を適用する.
ここで,
よって
とすれば,
これより, 積分項は次のようになる.
さて, ラゲルの多項式はロドリゲス表示より,次のようになる.
ここで,
これより,は次のようになる.
積分項は次のようになる.
よって,与式の積分は次のようになる.
いま,
とおくと,
となり, は,
ここで,
さらに,
とおくと,
また,
よって,は次のようになる.
ここで,