平均放射パターン
位相誤差のある開口面分布による指向性関数
位相が一様の開口面分布に位相誤差 があるとき,円形開口の指向性関数は,
開口面を円形とすると,開口面分布に位相誤差の項 を乗じて次のようになる.
いま,この開口面を半径方向に分割,周方向に分割して微小なゾーンを定義し,位相誤差がこれらゾーン毎に独立に正規分布
(平均値を,rms値(標準偏差)を)に従うものとすると,
ただし,ゾーン内では位相誤差は一定とする.
第番目のゾーンの位相誤差をとおけば,
ここで,
放射電力については,を求めればよく,
平均的な放射電力
放射電力として最も起こり得る値は,平均的な放射電力であるので,
の平均値を求めると次のようになる.
ここで,の確立密度関数は,正規分布ゆえ,
で与えられるから,ゾーンとが異なる場合,
ここで,
これらの積分は,
上式の積分は,次のLaplaceの積分を用いている.
これより,
,,とおけば,
両辺にを乗じて,
したがって,
一方,ゾーンとが同じ場合(,),
ゆえ,
これらの結果より,は次のようになる.
ここで,位相誤差のないときの指向性関数をとおくと,
鏡面ひずみによる利得低下量
位相誤差が大きくない場合を考えると,正面方向では,上式の第1項は第2項に比べて十分大きくなり,近似して,
平均的な利得低下量 [dB]を求めると,
反射鏡の鏡面誤差(鏡面ひずみ,凹凸)のrms値をとすると,位相誤差のrms値は,
このとき,利得低下量 [dB]は,次のようになる.