フレネル領域放射電界

 電界ベクトルEpの直交するスカラ成分EξEηは, (1)E(ξη)(R,Θ,Φ)=j1+cosΘ2λejkRRAE(xy)(x,y)ejk(rR)dS 第2項までで近似して, (2)rRρ(aRaρ)+ρ22R      このとき,ejk(rR)は次のように近似できる. (3)ejk(rR)ejktρejkρ22R とすると,放射電界Epは次のようになり,このような領域をフレネル領域(Fresnel region)という. (4)Ep=j1+cosΘ2λejkRRgr(kx,ky,R)(5)gr(kx,ky,R)=ur(x,y,R)ejktρdxdy(6)ur(x,y,R)={Ea(x,y)ejkρ22R (inside A) 0 (outside A)  このときも開口面分布はフーリエ変換によって求めることができ, (7)ur(x,y,R)=1(2π)2gr(kx,ky,R)ejktρdkxdky この場合もフーリエ変換対によって表され,高速フーリエ変換を用いて計算できる. フレネル領域の距離Rの下限については,はっきりとした定義がないが,一つの目安として,無視した位相の第3項がλ/16以下とすると, (D/2)48R3<λ16より, (8)2D2λ>R>D2(Dλ)1/3 を満たす範囲となる.一方,1/Rの項で近似できる領域は放射近傍領域と呼ばれ, 1/Rの項だけでは表せない波源の近傍は,誘導性近傍領域と呼ばれる.