(6)考察:得られた結果についての考察を記述する.考察内容を箇条書きにすると明確になる.筆者は図表の近くにこれを記すので,この章を略すことが多い.
もし得られるなら,定性的なモデルをこの章の最後に入れて説明する.
(7)結言:これは論文のハイライトである.これを分かってもらわないと折角の苦労がに水の泡になる.結論は(5),(6)の記述順ではなく,重要なものから箇条書きで記すと良い.最後に必要なら謝辞を入れる.
(8)記号表:理論の場合はこれが絶対必要である.場所はこの位置か緒言の前後である.A,B,C
順に並べ,その後にギリシャ文字を記し,それぞれの内容を示す.実験の場合はSI単位を明示する.
(9)参考文献 本文に記した順に番号をつけて示す.学会によって書き方が異なるので注意する.
次に一般的な注意を挙げる.
(1)投稿規定に従った書式とする.最近はFD やmailで投稿の場合もあるので,少なくともワープロが操作できるようにする.
(2)一文が長すぎるのは良くない.(大体英語に訳し難い.)
(3)200字程度で行カエする.(白い所が無いと読むのに疲れる.)
(4)「---している.」(現在進行形?),「---であることが分かる.」(分かるのは当たり前)等の表現は避ける.
(5)「今回---」の表現は「本報(または本実験)では---」の方が好ましい.
(6)同じ言葉の使用はできるだけ避ける.「---を変える.」「---を変化させる.」「---を変更する.」等が例である.
(7)代名詞を使うことも考える.「---噴射ノズルは---である.噴射ノズルの噴口径---」ではなく,「---噴射ノズルは---である.この場合の噴口径---」とすれば良い.
(8)点は原則的には一息つく所に打つ.
(9)最も大事な事は,各ページにできるだけ1枚以上の図表を入れる事である.最初のページにフローシートがあると,題目との関係等が分かり易い.
社内報告書の場合は各社で書式が決まってる筈である.全部で何ページあろうとも,適切な題目,研究するに至った背景と目的,得られた主な結果,これと自社の製品の関連,次のステップへの展望等を表紙にまとめると良い.(上の人は忙しいのだ.) |