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第68回中日理論言語学研究会のご案内
2026年8月27日
中日理論言語学研究会 事務局 星 英仁
残暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
第68回中日理論言語学研究会では、下記の通り「言語と会話」と題して、シンポジウムを開催いたします。ご多忙の時期とは存じますが、多くの方々のご参加をお待ち申し上げます。
記
日時:2026年9月27日 (日) 午後13:30から17:40まで
会場:同志社大学大阪サテライト・キャンパス(Zoomオンライン)
〒530-0001 大阪市北区梅田1-12-17 JRE梅田スクエアビル17階
TEL:06-4799-3255
アクセス:https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/osaka_o.html
参加方法:参加を希望される方は、下記のURLまたは添付したチラシのQRコードにアクセスし、9月20日(日)の20時までにGoogle フォームにて参加申込書をお送りください。
なお、会場の収容人数の関係上、人数制限がございます。上記日時より前に受付を終了する場合がございますので、あらかじめご了承ください。
Forms URL:https://forms.gle/WPeTm2rE79zkoSLW6
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公開シンポジウム「言語と会話」
言語の根源を会話に求めるといえば、Talmy GivonやPaul Hopperらの「文法化」の考えがよく知られている。では、言語と会話のつながりは、「共時態」においても見出されるのだろうか?このシンポジウムでは日本語・中国語の身近な、そして多少「周辺的」な発話を手がかりに、この問題を追及したい。
第1発表(井上)では現代の日本語・中国語における反語やその周辺を題材に、発話の文法的な分析が展開される。第2発表(高山)では古代の日本語文献における反語を出発点として、文の対話性が論じられる。第3発表(定延)では、現代日本語の話しことばにおける「長い文」発話などを題材に、文の態度性が論じられる。ディスカッションでは、反語とアイロニー、コミュニケーションと文法についても触れる予定である。
講演者(敬称略)及び題目・要旨:
趣旨説明:定延利之(京都大学)
講演1:「反語文の形式と意味」
講演者:井上優(日本大学)
要旨:
本論では次のことを論ずる。【1】日本語の反語文には、問い自体を「ありえない問い」と排除する文(例:誰が行くか!)と、「問いが成立するとは思えない」と疑う文(例:誰が行くの?)がある。「現実が理解できない」という気持ちの疑問文(例:何考えてるの!)も、反語文ではないが、ありえない問いを口にする発話という面がある。【2】日本語の疑問文は、事実の問い(〜か)と認識の問い(〜というのか/〜と思っているのか)、および質問(〜か)と疑問表出(〜だろうか/〜(よ)うか)が形式上区別され、反語文の場合、認識の問い、疑問表出のほうが反語らしい。中国語にはこのような区別がなく、反語文の日本語訳も「〜というのか」「〜だろうか/〜(よ)うか」を補うほうが反語らしい。
講演2:「文と主体の関係を問い直す―対話性基盤の視点から」
講演者:高山善行(福井大学)
要旨:
本発表は、文法研究の前提を問い直し、文を捉えるための新しい視点を提示することを目的とする。近代以降、「主体(=話し手)が判断して文が成立する(主体→判断→文)」という説明モデルがとられてきた。このモデルは文の構造面を捉えるのに有効だが、文タイプ(平叙文、疑問文、命令文、感嘆文)には適用しにくい。反語文(「誰ができるか」「誰にもできるはずがない」)には、〈提起〉〈応答〉という、自己内面の「対話性」が認められる。文の根源に対話性が埋め込まれている、とすると、「主体は文の成立と同時に成立する(対話性→文・主体)」というモデルになる。ただし、その主体は対話上の〈位置〉〈資格〉を表す。本発表では、対話性基盤の視点から文タイプを捉え直し、現実の対話への応用について考えてみたい。
講演3:「日本語の「長い文」発話に見る態度性」
講演者:定延利之(京都大学)
要旨:
本発表では、発表者が2010年から毎年続けている「面白い話」コンテストのエントリー作品(現在約700話)のうち、一部の母語話者の作品に見られる、「長い文」発話を取り上げる。実例の観察を通じて、「長い文」が極端な左方枝分かれ構造と考えるには余りに断片的であることを示し、これを、語、句、節から構成され、最終部にのみ文を含んだ、意味的・語用論的なつながりによる複合体と分析する。さらに、「長い文」発話がなぜある地点まで長く続いたのか、なぜそこで終わったのかを発端として、日本語の話しことばにおける文発話が対話性を濃厚に持っており、純粋な「情報提供」の文発話が、業務行為、返答、緊急の発話以外には殆ど見られないことを示す。
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事務連絡及びお問い合わせ:
中日理論言語学研究会事務局
〒610-0394 京都府京田辺市多々羅都谷1-3
同志社大学文化情報学部 星研究室(夢告館711)
TEL・FAX:0774-65-7701
URL:http://www1.doshisha.ac.jp/~cjtl210/index.html
email:hhoshi@mail.doshisha.ac.jp(星)
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