第51回中日理論言語学研究会

日 時:2019年12月15日(日)
場 所:同志社大学大阪サテライト・オフィス


ご報告:

関係者の皆様へ: 先にご案内させていただいた第51回中日理論言語学研究会は12月15日(日)、同志社大学大阪サテライト・オフィスにおきまして、45名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。

「叙述類型論のいままでとこれから」というテーマをめぐり、益岡氏が、日本語の叙述類型論の提案者として、叙述類型論の過去の考察、現在の展開、将来の課題について議論し、岩男氏が「NPというと,属性叙述述語」という構文と,「甲:[....],乙:というと,甲:[説明解釈]」という談話パターンとの共通点と相違点について考察し、沈氏が日本語と中国語の動作動詞の属性叙述機能について、日本語の不定形には「有情物の習性,無情物の用途」を叙述する機能があるのに対し、中国語の不定形は「有情物の役割」も叙述できることを指摘しました。フロアからも多くの質疑がなされ、大いに盛り上がった会となりました。

次回の第52回中日理論言語学研究会は来年4月12日(日)に開催予定です。詳細は追ってご連絡させていただきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

それでは、今後ともご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。少し早い気もいたしますが、みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。




<発表者及び発表題目(敬称略、順不同)>
(発表概要(PDF)を一部公開いたします)


ミニシンポジウム:「叙述類型論のこれまでとこれから」

益岡隆志(関西外国語大学):
「叙述類型論のこれまでとこれから―総論―」(PDF)

岩男考哲(神戸市外国語大学):
論元結構観与漢語句法結構的生成理據(PDF)

沈力(同志社大学):
「述語の叙述機能についての表と裏―中国語と日本語の動作述語を例に―」(PDF)






※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第51回研究会発表論文集」を明記すること