第50回中日理論言語学研究会

日 時:2019年7月14日(日)
場 所:同志社大学大阪サテライト・オフィス


ご報告:

関係者の皆様へ: 先にご案内させていただいた第50回中日理論言語学研究会は7月14日(日)、同志社大学大阪サテライト・オフィスにおきまして、40名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。

井上氏が譲歩文と条件文の生起条件について,日本語の場合には聞き手の意識をどう否定するかを基準として譲歩文と条件文が使い分けられるが、中国語では話し手がどう認識しているかを基準として譲歩文と条件文が使い分けられていると主張し、任氏が項構造に動機づけられた統語分析では,中国語の様々な統語的現象を捉えることができず,情報構造に基づいた分析が中国語の統語構造には適切だと議論し、袁氏が中国語の三音節名詞の形式と意味を大量のデータから考察し,「2+1」の三音節名詞の複合語のパターンが「1+2」より多く,従来の説明とは異なり,V-Nの複合名詞がプロトタイプではないかと提案し、フロアからも多くの質疑がなされ、大いに盛り上がった会となりました。お忙しい中、ご発表・ご参加いただいた皆様に心より御礼を申し上げます。

なお、次回の第51回中日理論言語学研究会は12月15日(日)に開催予定です。詳細は追ってご連絡させていただきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

それでは、今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。




<発表者及び発表題目(敬称略、順不同)>
(発表概要(PDF)を公開いたします)



井上優(麗澤大学):
条件と譲歩(PDF)

任鷹(神戸市外国語大学):
論元結構観与漢語句法結構的生成理據(PDF)

袁暁今(愛知県立大学):
現代中国語の三音節名詞の語構成研究(PDF)






※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第50回研究会発表論文集」を明記すること