第48回中日理論言語学研究会
日 時:2017年1月8日(日)
場 所:同志社大学大阪サテライト・オフィス
ご報告:
関係者の皆様へ:
先にご案内させていただいた第48回中日理論言語学研究会は1月8日(日)、同志社大学大阪サテライト・オフィスにおきまして、20名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。
太田氏が名詞の指示対象のズレと混交はmetonymy+paradigmaticの作用によって引き起こされた結果であることを論じ、岩田氏が関中地域で<蝶々>を表す語形
が /蝉/である理由を検討し、関中地域における/蝉/の指示対象のズレ現象は陝北地域から伝播してきたと主張し、Xing向東氏が晋語にはアスペクト範疇ではなく、
時制範疇があると主張し、「来」は経験相の「過」と異なり<過去>を表す標識であるという仮説を提案し、フロアからも多くの質疑がなされ、大いに
盛り上がった会となりました。お忙しい中、ご発表・ご参加いただいた皆様に心より御礼を申し上げます。
ここで、皆様にもう1つ、ご報告しなければならないことがございます。
研究会の終わりにご挨拶させていただきましたように、中日理論言語学研究会の代表である沈力が、2017年4月から在外研究により一年間フランスと台湾で
研究活動をおこなうことになりました。代表が不在となることから、中日理論言語学研究会の活動も一年間お休みさせていただくことにいたしました。本研究会
の発起人の皆様をはじめ、これまでご支援いただいた方々にご不便とご迷惑をおかけすることとなってしまい、深くお詫びを申し上げる次第です。来年以降、再
開の日程につきましては、追ってご連絡させていただきます。皆様のご理解と更なるご支援を心よりお願い申し上げます。
それでは、今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
<発表者及び発表題目(敬称略、順不同)>
(発表概要(PDF)を公開いたします)
太田斎(神戸市外国語大学):
指示対象のズレと混交―動植物語彙を例に― (PDF)
岩田礼(金沢大学):
山西省周辺の方言伝播ルートについて−セミの語形を例に−(PDF)
Xing向東(陝西師範大学):
晋語過去時標記“来”与経歴体標記“過”的異同(PDF)
※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第48回研究会発表論文集」を明記すること
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