第47回中日理論言語学研究会

日 時:2016年10月23日(日)
場 所:同志社大学大阪サテライト・オフィス


ご報告:

先にご案内させていただいた第47回中日理論言語学研究会は10月23日(日)、同志社大学大阪サテライト・オフィスにおきまして、48名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。

島津氏が、前置型・後置型の二種類の複合方向補語が「了」と共起する際に、前置型が「動作の終極点」、後置型が「量的なまとまり」を表すことを論じ、橋本氏が副詞「都」の有無による意味機能の違いを取り上げ、「都」の出現が事態の発生している状況から距離をおいた描写であることを指摘し、木村氏が中国語の感情・感覚経験の言語化を詳細に分類し、主語として生起する要素が「経験者主語+刺激体」、「経験者主語のみ」、「刺激体主語のみ」という形式で現れることを指摘し、フロアからも多くの質疑がなされ、大いに盛り上がった会となりました。

お忙しい中、ご発表・ご参加いただいた皆様に心より御礼を申し上げます。

なお、次回の第48回中日理論言語学研究会は1月8日(日)に開催予定です。詳細な日程は追ってご連絡させていただきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

それでは、今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。





<発表者及び発表題目(敬称略、順不同)>
(発表概要(PDF)を公開いたします)

島津幸子(立命館大学):
複合方向補語が“了”と共起する二つの形式(PDF)

橋本永貢子(岐阜大学):
副詞“都”の出現環境に関する一考察(PDF)

木村英樹(追手門学院大学):
感覚をめぐる構文論(PDF)




※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第47回研究会発表論文集」を明記すること