第43回中日理論言語学研究会

日 時:2015年10月18日(日)
場 所:同志社大学大阪サテライト・オフィス


ご報告:

 先にご案内させていただいた第43回中日理論言語学研究会は10月18日(日)、同志社大学大阪サテライト・オフィスにおきまして、25名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。

竹越氏が清代の満州語文法書を詳細に吟味し、近代以前に中国人が文法を体系的に捉える視点を持っていたという興味深い可能性を指摘し、原氏が日本語の豊富なデータとの対照から「在V着」と「継続V下去」の共通性は「今(その時)」に焦点を当てていることであると論じ、汪氏が<首>を意味する中国語の「[月孛]子」が春秋戦国時代からいかに変化してきたのかを中心に、豊かな歴史資料と方言データに基づいて「領→頸/項→[月孛]子」というプロセスを辿って来たという見解を示しました。フロアからも多くの質問・コメントが飛び交う、大いに盛り上がった研究会となりました。

お忙しい中、ご発表・ご参加いただいた皆様に心より御礼を申し上げます。

なお、次回の第44回中日理論言語学研究会は来年来年1月24日(日)の13時30分から同志社大学大阪サテライト教室にて開催いたします。詳細な情報は追ってご連絡させていただきます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

それでは、今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。





<発表者及び発表題目(敬称略、順不同)>
(発表概要(PDF)を公開いたします)

竹越孝(神戸市外国語大学):
文法観の誕生―清代の満洲語文法書から―(PDF)

原由起子(姫路独協大学):
"在V着"と“継続V下去”―日本語との対照からみえる共通性―(PDF)

汪維輝(浙江大学):
説 "[月孛]子"(“首”について)(PDF)




※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第43回研究会発表論文集」を明記すること