第40回中日理論言語学研究会

日 時:2015年1月11日(日)
場 所:同志社大学今出川キャンパス・寒梅館


ご報告:

 先にご案内させていただいた中日理論言語学研究会第40回記念大会国際フォーラム2015は、1月11日(日)に「言語における形式と意味の対称−非対称性」をテーマに、同志社大学室町キャンパスにて開催され、100名近くの方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告申し上げます。

午前の部では劉丹青氏、影山太郎氏による基調講演がおこなわれ、午後の部では杉村博文氏、井上優氏、定延利之氏、沈力氏、胡建華氏・朱佳蕾氏による研究発表がおこなわれました。質疑応答の時間には中国語・日本語・英語で質問やコメントが飛び交う、大いに盛り上がったフォーラムとなりました。

お忙しい中、寒い中、ご出席いただいた皆様、発表者の方々に心より御礼申し上げます。

アジアから発信された、アジアの諸言語における言語現象を説明する理論構築を目指し、特に日中両言語を中心とする理論研究を促進するため、2005年に中日理論言語学研究会が発足しました。今年で10周年を迎え、40回目の研究会を記念する国際フォーラムでしたが、なんとか無事に終えることができました。これもひとえに、これまで支えて下さった皆様方のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

なお、次回の第41回中日理論言語学研究会ですが、4月に開催を予定しております。詳細は追ってご連絡させていただきます。皆様のご参加をお待ち申し上げます。

それでは、今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。







発表者:(発表概要(PDF)を公開いたします)

劉丹青(中国社会科学院言語学研究所所長):
語言庫藏類型学的形式和意義観(The form-meaning relation: A view from Language Inventory Typology) (PDF)

影山太郎(国立国語研究所所長):
複合動詞における非対称性と日本語の膠着性 (PDF)

杉村博文(大阪大学教授)
 中国語の受動文の言外の意味―「前置詞型受動構文」の意味論的可能性をさぐる (PDF)

井上優(麗澤大学教授):
気持ちの言語化の日中対照 (PDF)

定延利之(神戸大学教授):
2チャンク仮説からみる対称性と非対称性 (PDF)

沈力(同志社大学教授)
 類型論的立場からみる様態副詞の対称性と非対称性 (PDF)

胡建華(中国社会科学院言語学研究所教授)
 論元的選択与“他的老師当得好”及其他 (Argument Selection and Theta-role Identification in Sentences like "Ta de Laoshi Dang De Hao") (PDF)






※著作権は発表者にあり、引用される場合「中日理論言語学研究会第40回研究会発表論文集」を明記すること