分子間に働く引力や斥力も量子化学的に考察する必要がある。
ここでは,中性分子の間に働く分散力を考察し,その他の分子間力について概観する。
| 配向効果 |
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双極子 - 双極子相互作用 |
r-6
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| 誘導効果 |
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双極子 - 誘起双極子相互作用 |
r-6
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| 分散効果 |
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電荷分布の揺らぎに起因する |
r-6 London 力
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van der Waals の状態方程式 
a は分子間力に関係し, b は排除体積に関係する V -2 → r-6
2 つの水素原子が独立に存在するときの全系の波動関数
(1,2) =
A(1)
B(2)
摂動のハミルトニアン

A と B を結ぶ軸は z 軸, x1 は A を原点とした
1 の x 座標, x2 は B を原点とした
2 の x 座標とする
摂動のハミルトニアンを書き直す
は偶関数,ハミルトニアンは奇関数なので,一次摂動エネルギーはゼロ
X-H
Y 型の結合(
)
X は電気陰性度の強い原子(O, N, F 等)
H は X と直接結合
Y は外側に広がった電子分布を持ち電気陰性度が強い(O, N, F, Cl 等)
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演習問題