極座標は,ベクトルを大きさと基準軸からの角度で表現する座標系である。
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まず,速度ベクトル r の大きさは r である。そして, z 軸と r とのなす角を とする。
変数の範囲は
次に, r, ,
を x, y, z で表しておく。
これを用いて前節の計算を行う。すなわち
この d については,次のような考え方もできる。
d は,位置を (dr, d
,d
) 変化させてできる直方体の体積である。
dr の変化に対しては,辺の長さはそのまま dr である。
しかし, d の変化に対しては,辺の長さは rd
となるはずである。ここで
はラジアンを単位にしている。
また, d の変化に対しては,辺の長さは sin
d
である。このような三辺を持つ直方体が d
= dxdydz に対応しているはずである。
直方体の体積から式 (A-9.14) がでる。
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さて,ベクトルの微分演算子は次のようになる。