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さて、次は弦のたわみについて、もっと微小な視点から見ていこう。 |
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同じことを、今度はcos についても考えてみる。cosφと1の値は、φの値が小さくなればなるほどほとんど差がなくなってくる。 cos0 = 1という式を覚えている人も多いと思うけど、0に近くなればなるほど1に近くなるのは当たり前のことだね。 cos に関しても、角度φがとても小さな値であったとき ![]() という式が当てはまる。 |
ところで、式に出ているだけれども、これは「ほぼ等しい」という意味で、
この3つは同じ意味を持つ。
3番目のやつは、高校の数式でもおなじみだね。物理化学の時間ではを用いるので混乱のないよう。
さて。上記の2つを踏まえて、式を変形していこう。
これは、上の式と同じ、この式は
こう書き直すことができる。分母に1をつけただけだよ。
上の二つの条件を使うと、こう書き直すことができる。
これは高校の数学でもおなじみだね。
つまり、
と書き表すことができる。
さて。ここから 4章 で考えた下向きの力について解いていこう。
今、波の関数をf(x)とする。f(x)とは、y=0の位置からどれだけ弦が動いたのかをxを用いてあらわしたもの。つまり、y軸での変化だね。
高校の時に出てきた式として、
という式があるけれども、それを応用しよう。
4章の図を、もう一度載せておく。
4章 で出題した、下向きの力は
と表すことができる。 sinはtanに変換することが可能になったので
とかける。
ここで、φはx = x+dx, θはx = xの時の弦の角度であったので(2つの変数が1つで表示できるところがPOINT)
となる。1階積分をf'(x)と表すことにすると
となる。
本来、dxは微小な領域で(上の図ではえらいデカクなっているが)、本来、dx→0の極限の状態を考えないといけない。
この式のTにdxをかけ、極限の部分をdxで割ってみよう
さて、微分の定義から、
ということができる。
と書くことができるから、結局
と書くことができるわけだ。