第1章 縦波・横波




さて、記念すべき第1章だが、ここでは基礎中の基礎、波ってなに?というところから進めていく。
波とは、物質の振動が伝わっていく運動のことだ。運動だから、重さはない。
(運動している「物体」に重さはあるけれども。)
また持ち上げたり、投げたりといったことはできない。
お馴染みなところでは、音波・電波・電磁波などがあげられるだろうか。

波は、そのゆれ方から2通りに分けることができる。縦波と横波である。

1.縦波


ゆれる方向と、波が進む方向が同じ波のことを縦波、という。 別名「疎密波」ともいう。
音波なんかがこの形態で伝わっていく代表例だ。

2.横波


縦波とは違って、進行方向と波の振動方向が垂直になっているものを横波という。一般的に「波」と言われて勉強などに用いられるのはこっちのパターンである。
(見た目にわかりやすいからね。)
縦波も、波の密度を縦軸にして、進行方向に向かってグラフを書くと、横波のようなグラフになる。
つまり振動の方向は違えども、基本的なところは縦波・横波に違いはない。

この授業でも、例にたがわず、これからは横波をつかって説明していくけれども
同じことが縦波についても考えられるということを認識しておこう。


問題 : 横波の進行方向と、振動方向は(A)の関係にある。
1:平行 2:垂直 3:相似 4:合同 5:和集合
…問題のレベルは、章が進むにしたがって少々はあがります。