問題5.1

次の記号列はどれも文ではない.それぞれを文に変換せよ.ただし、量化子を加えたり,除いたりしてはいけない。

  1. ∀x Cube(x) → Small(x)
  2. ∃a Cube(a)
  3. ∃v Cube(v) ∧ Medium(v) ∧ Larger(v, c)
  4. ∃u (Small(u) ∧ Cube(u)
  5. ∀w (Tet(w) → ∃z Dodec(z) ∧ Larger(w, z))
  6. ∀x ∀y ∀z LeftOf(x, y) ∧ LeftOf(y, z) → LeftOf(x, z)
  7. ∀x ∀y (Larger(a, b) → Cube(a) ∧ Dodec(b))
  8. ∀x ∀y Cube(x) ∧ Cube(y) → LeftOf(x, y)
  9. ∀x (Cube(x) → ∃x Between(x, x, y))

 

問題5.2

次の表現はどれも文ではない.量化子を加えるか除くことによって,それぞれを文に変換せよ.必要ならば変項も加えてよいが,カッコを加えてはいけない.

  1. (Tet(w) → Large(w))
  2. Tet(a) → Large(w)
  3. Tet(w) → Large(w)
  4. ∀x y ((Cube(x) ∧ Cube(y)) → ¬Larger(x, y))
  5. ∀ Cube(a)
  6. ∀x Tet(y) → Small(x)
  7. ((Tet(x) ∧ Tet(y)) → Between(z, x, y))
  8. (Tet(x) ∧ Large(x)) ∧ LeftOf(x, y)

 

問題5.3

次の記号列のうち,良形式でないものは良形式に,良形式だが文でないものは文に変換せよ.また,はじめから文であるような記号列についても,下の絵に描かれた世界において真であるか判定し,偽である場合は真となるように書き換えよ.

  1. Small(Cube(a)) FrontOf Tet(e)
  2. (Cube(a))
  3. ¬BackOf(x, b)
  4. Cube(a) ∧ Cube(b) ∨ Cube(c)
  5. Cube(a) <--> Cube(b) <--> Cube(e)
  6. ∃x ¬(Cube x)
  7. ∃a (Cube(a) ∧ Small(a))
  8. ∃x Cube(x) ∧ Small(x)
  9. ∃y (Tet(y) ∧ Large(y))
  10. ∀y (Cube(x) → ¬Medium(x))
  11. ∀x (Tet(x) ∧ Small(x) → FrontOf(x, e))
  12. ∀u ((Tet(u) ∧ Medium(u)) → BackOf(u, c))

 

問題5.4

次の文のそれぞれについて,それが下の絵に描かれた世界において真であるかどうか判定せよ.

  1. ∀x Cube(x)
  2. ∀x ¬Dodec(x)
  3. ∀x ¬Small(x)
  4. ¬∀x Small(x)
  5. ∃x Tet(x)
  6. ∃x Dodec(x)
  7. ∃x ¬Large(x)
  8. ¬∃y Large(y)
  9. ∃x BackOf(x, x)
  10. ∀x (Cube(x) ∨ Tet(x))
  11. ∀x (Cube(x) ∧ Tet(x))
  12. ∀x (Large(x) → Cube(x))
  13. ∀x (Medium(x) → Cube(x))
  14. ∀x (Small(x) → Tet(x))
  15. ∃x Tet(x) → ∃x Large(x)
  16. ∃x (Tet(x) ∧ Large(x))
  17. ¬∃x (Dodec(x) ∧ Small(x))
  18. ∃y (Cube(y) ∧ Small(y))
  19. ∃x (Medium(x) ∧ Tet(x))
  20. ∀x ((Small(x) ∧ Large(x)) → Dodec(x))
  21. ∃x Tet(x) ∧ ∃y Tet(y) ∧ ∃z Tet(z) ∧ ∃u Tet(u)
  22. ∀x (Cube(x) <--> ¬Tet(x))
  23. ∀x (Cube(x) <--> Large(x))
  24. ∀x Cube(x) <--> ∀x Large(x)
  25. ∀x Cube(x) <--> ∀y Cube(y)
  26. ¬∀x Cube(x) <--> ∀x ¬Cube(x)
  27. ¬∃y Tet(y) <--> ∃y ¬Tet(y)

 

問題5.5

次の文のそれぞれについて,それが下の絵に描かれた世界において真であるかどうか判定せよ.

  1. ∀x (x = a ∨ x = b ∨ x = c ∨ x = d)
  2. ∃x (x ≠ a ∧ x ≠ b ∧ x ≠ c ∧ x ≠ d ∧ x ≠ e)
  3. ∀x (x = a → x = d)
  4. ∀x (Between(x, a, c) → x = b)
  5. ∀x (¬∃y LeftOf(y, x) → x = a)
  6. ∀x (Between(x, c, a) → x = b)
  7. ∀x ((Tet(x) ∧ Small(x)) <--> x = b)

 

問題5.6

次の文はすべて,アリストテレスの範疇命題の形をしている.これらがすべて真になるような世界を描け.

  1. ∃x (Tet(x) ∧ Large(x))
  2. ∃x (Tet(x) ∧ Medium(x))
  3. ∃x (Cube(x) ∧ ¬Small(x))
  4. ∃y (Dodec(y) ∧ ¬Large(y))
  5. ∀x (Cube(x) → Medium(x))
  6. ∀x (Dodec(x) → Small(x))
  7. ∀x (Tet(x) → ¬Small(x))
  8. ∀y (Cube(y) → ¬Tet(y))

 

問題5.7

次の文のそれぞれについて,それが下の絵に描かれた世界において真であるかどうか判定せよ.

  1. ∃x Tet(x)
  2. ∃x (Tet(x) ∧ Large(x))
  3. ∃x (Tet(x) ∨ Large(x))
  4. ∃x ((Tet(x) ∧ ¬Tet(x)) ∨ Large(x))
  5. ∃x (¬Tet(x) ∨ Large(x))
  6. ∃x (Tet(x) → Large(x))
  7. ∃x (Tet(x) ∧ Large(x) ∧ Large(x))
  8. ∃x (¬Cube(x) ∨ Between(x, a, b))
  9. ∃x (Cube(x) → Between(x, a, b))
  10. ∃x (Cube(x) ∧ Between(x, a, b))

 

問題5.8

次の文がすべて真であると仮定して,それらに基づいて下の絵に描かれたブロックの名前を判定せよ.名前のない積み木もあるので注意.

  1. Between(c, a, d) ∧ ¬Tet(c)
  2. ∃x BackOf(x, a) ∧ ∃x FrontOf(x, c)
  3. FrontOf(a, c) ∧ ¬∃x (BackOf(x, a) ∧ FrontOf(x, c))
  4. ∃x LeftOf(x, d) <--> Large(b)
  5. ∃x ∃y (¬Tet(x) ∧ ¬Tet(y) ∧ Between(b, x, y))
  6. FrontOf(d, b) ∧ LeftOf(d, f)
  7. Dodec(e)
  8. ¬∃x LeftOf(x, e) ∨ Large(e)

 

問題5.9

次の絵に描かれた世界を,1 から 8 の指示に従って,TW語で記述せよ.

  1. すべての四面体の大きさを記述する文を書け.
  2. すべての立方体の大きさを記述する文を書け.
  3. すべての12面体は,小さいか,中位の大きさか,大きいかのどれかであるという事実を記述せよ.
  4. この世界では,ある12面体は中位の大きさであることに確認し,この事実を表現せよ.
  5. ある12面体は大きくないことを確認し,この事実を表現せよ.
  6. ある12面体は小さいを確認し,この事実を表現せよ.
  7. ある12面体は小さくないを確認し,この事実を表現せよ.
  8. ある12面体は大きくも,小さくもないを確認し,この事実を記述せよ.
  9. どの四面体も大きくないという事実を記述せよ.
  10. どの立方体も大きくないという点を記述せよ.

 

問題5.11

次の各文をTW語に翻訳せよ.それぞれ,∃ を一回使い,∀ は使わないはずである.まったく同じに翻訳される文もある点に留意せよ.さらに,翻訳された文の真理値を下に示した Montague's World 1, 2, 3, 4 で判定せよ.

  1. Something is large.
  2. Something is a cube.
  3. Something is a large cube.
  4. Some cube is large.
  5. Some large cube is to the left of b.
  6. A large cube is to the left of b.
  7. b has a large cube to its left.
  8. b is to the right of a large cube.[述語RightOfを使うこと.]
  9. Something to the left of b is in back of c.
  10. A large cube to the left of b is in back of c.
  11. Some large cube is to the left of b and in back of c.
  12. Some dodecahedron is not large.
  13. Something is not a large dodecahedron.
  14. It is not the case that something is a large dodecahedron.
  15. b is not to the left of a cube.[この文はあいまいでなので,二つの可能な翻訳がある.一方は,∃ で始まり,他方は¬で始まる.真偽判定には,後者の解釈を用いること.]

 

問題5.12

文1〜4について,問に答えよ.

  1. ∃x (Dodec(x) ∧ Large(x))
  2. ∃x (Dodec(x) → Large(x))
  3. ∀x (Tet(x) ∧ Small(x))
  4. ∀x (Tet(x) → Small(x))

 

問題5.13

文1〜5について,問に答えよ.

  1. ∀x (Tet(x) → Large(x))
  2. ∀x (Tet(x) → Medium(x))
  3. ∀x (Tet(x) → Small(x))
  4. ∀x (Tet(x) → (Small(x) ∧ Large(x)))
  5. ∀x (Tet(x) → Cube(x))

 

問題5.14

次の各文をTW語に翻訳せよ.それぞれ,∀ を一回使い,∃ は使わないはずである.さらに,Claire's World 1, Claire's World 2, Wittgenstein's World, Leibniz's World のそれぞれについて,各翻訳の真偽を判定せよ.

  1. すべての立方体は小さい.
  2. Each small cube is to the right of a.
  3. すべての12面体は大きい.
  4. a は各12面体の左にある.
  5. Every medium tetrahedron is in fron of b.
  6. 各立方体は b の前にあるか,a の後ろにあるかのどちらかである.
  7. あらゆる立方体は,a の右にあり,また,b の左にある.
  8. a と b の間にあるものはすべて立方体である.
  9. Everything smaller than a is a cube.
  10. すべての12面体は小さくない.[この文はあいまいであると判断する人が多いので,可能な翻訳を二つとも記せ.一方は,∀ で始まり,他方は¬で始まるはずである.真偽判定の際には,この文が ∀ で始まる方の意味であると仮定すること.]
  11. どのような12面体も小さくない.
  12. a はすべてのものの右にない.[この文はあいまいであると判断する人が多い.真偽判定の際には,¬で始まる方の意味であると仮定すること.]
  13. a is not to the right of anything.
  14. a is not to the right of any cube.
  15. If something is a cube, the it is right of a and left of b.[この文は,something という名詞句を含んでいるが,∃ ではなく,∀ を使って翻訳されるべきである.]
  16. Something is a cube if and only if it is right of a and left of b.

 

 

 

問題5.15

次の各文を TW語に翻訳し,さらに,前問で示した Leibniz's World に基づいて,その真偽を判定せよ.また,それらの文がすべて偽になるような世界にするためには,Leibniz's World をどのように変更すればよいか答えよ.

 

問題5.16

表1を使って,次の各文を一階述語言語に翻訳せよ.

  1. People are not disks.
  2. Disks are not people.
  3. Silly was not erased at either 2:00 or 2:05.
  4. Claire erased Folly sometime between 2:00 and 3:00.
  5. Claire gave a disk to each and every student at 2:00.
  6. Claire had only blank disks at 2:00.
  7. Of all the students, only Claire was angry at 3:00.
  8. No one erased Folly at 2:00.
  9. If anyone erased Silly at 2:00, then they were angry.
  10. Whoever owned Silly at 2:00 was angry five minutes later.

表1

英語

一階述語言語

名:
Max
Claire
Folly
Silly
2 pm, Jan 2, 1996
2:01 pm, Jan 2, 1996
:


Max
Claire
Folly
Silly
2:00
2:01
:




特定のフロッピィーディスクの名
別のフロッピィーディスクの名
ある時刻の名
一分後の時刻の名
他の時刻についても同様

述語:
x is a disk
x is a person
x is a student
t is earlier than t'
x was blank at time t
x was angry at time t
x owned y at time t
x gave y to z at t
x erased y at time t


Disk(x)
Person(x)
Student(x)
t < t'
Blank(x,t)
Angry(x,t)
Owned(x,y,t)
Gave(x,y,z,t)
Erased(x,y,t)





時間上の「よりも早い」という関係



 

 

問題5.17

前問の表1を使って次の文を自然な英語(もしくは日本語)に翻訳せよ.

  1. ∀x(Person(y) → ¬Owned(y,Folly,2:00))
  2. ¬∃x(Angry(x,2:00) ∧ Student(x) ∧ Erased(x,Folly,2:00))
  3. ∀x(Person(x) ∧ Gave(Max,Folly,x,2:00)) → Angry(x,2:05))
  4. ∀t¬Gave(Claire,Folly,Max,t)

  

問題5.18*

次の文をできるだけ忠実に一階述語言語に翻訳せよ.翻訳で用いた述語と関数記号の意味をすべて説明し,また,自分の翻訳の欠点についても,説明すること.

  1. 勇気あるものだけが,許すことを知る.
  2. No man is an island.
  3. もしだれも私を愛さないなら,私もだれも愛さない.
  4. Every nation has the government it deserves.
  5. 確実なものなどない,論理以外は.
  6. Misery (that is, a miserable person) loves company. 
  7. すべて光るものが金であるわけではない.
  8. あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました.
  9. もし君がだれかれなしにほめるなら,君はだれもほめていないことになる.
  10. デンマークの国では何かが腐っている.

 

問題5.19

ド・モルガンの法則を使って,「どのような P も Q ではい」の否定が「ある P は Q である」と論理的に同値であることを示せ.

  

問題5.20

文4〜6は,それぞれ,文1〜3のどれかと論理的に同値である.そのことをド・モルガンの法則を使って示せ.

  1. ¬∀x (Cube(x) → Small(x))
  2. ¬∃y (Cube(y) ∧ Large(y))
  3. ¬∀x (Large(x) <--> Dodec(x))
  4. ∀x (¬Large(x) ∨ ¬Cube(x))
  5. ∃u (¬Small(u) ∧ Cube(u))
  6. ∃x ((Large(x) ∧ ¬Dodec(x)) ∨ (Dodec(x) ∧ ¬Large(x)))

 

問題5.22

次の文がすべて真になるような世界を描け.

  1. ∀x[Cube(x) → Large(x)]
  2. ∀x[Large(x) → LeftOf(x,c)]
  3. ∃x Cube(x)

 

問題5.23

以下は,前提1〜3から,∃x[Slithy(x) ∧ Mimsy(x)] を証明しようとした試みである.この証明は,正しいか?もし誤りがあれば,どこが誤っているか指摘し,正しい証明に直せ.

  1. ∀x[(Brillig(x) ∨ Tove(x)) → (Mimsy(x) ∧ Gyre(x))]
  2. ∀y[(Slithy(y) ∨ Mimsy(y)) → Tove(y)]
  3. ∃x Slithy(x)

証明.前提3により,談話領域の中のあるものが slithy であることが分かっている.これらのものの一つを b 呼ぼう.前提2により,b は tove である.すると,前提1により,b は mimsy である.したがって,b は slithy で,かつ,mimsy である.したがって,あるものが slithy で,かつ,mimsy であることが導かれ,∃x[Slithy(x) ∧ Mimsy(x)] と結論できる.

 

問題5.24

以下は,前提1〜3から,∀z[Brillig(z) <--> Mimsy(z)] を証明しようとした試みである.この証明は,正しいか?もし誤りがあれば,どこが誤っているか指摘し,正しい証明に直せ.

  1. ∀x[Brillig(x) → (Mimsy(x) ∧ Slithy(x))]
  2. ∀y[(Slithy(y) ∨ Mimsy(y)) → Tove(y)]
  3. ∀x[Tove(x) → (Outgrabe(x,b) ∧ Brillig(x))]

証明.以下の二点の連言は結論と論理的に同値なので,この2点をそれぞれ証明すれば十分である.

一般的条件証明の方法で,これらを順番に証明する.まず,Brillig であるような任意のものを b と呼ぶ.すると,前提1により,b は mimsy で,かつ,slithy である.したがって,それは mimsy である.よって,第一の点が導かれる. 第二の点を証明するために,mimsy であるような任意のものを b と呼ぶ.前提2により,b は tove である.すると,前提1により,b は brillig である.よって,第2の点が導かれる.

 

問題5.25

以下は,前提1〜3から,∃z Slithy(z) を証明しようとした試みである.この証明は,正しいか?もし誤りがあれば,どこが誤っているか指摘し,正しい証明に直せ.

  1. ∀x[(Brillig(x) ∧ Tove(x)) → Mimsy(x)]
  2. ∀y[(Tove(y) ∨ Mimsy(y)) → Slithy(y)]
  3. ∃x Brillig(x) ∧ ∃x Tove(x)

証明.前提3により,birllig で tove であるものが存在することが分かる.これらのうちの一つを b と呼ぼう.前提1により,b は mimsy である.従って,前提2により,b が slithy であることが分かる.したがって,slithy であるものが存在することになり,∃z Slithy(z) と結論できる.

 

問題5.26

次の前提1〜3から,∃x Dodec(x) は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

  1. ∀y[Cube(y) ∨ Dodec(y)]
  2. ∀x[Cube(x) → Large(x)]
  3. ∃x ¬Large(x)

 

問題5.27

前問の前提1〜3から,∃x[Dodec(x) ∧ Small(x)] は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

 

問題5.28

次の前提1〜3から,Small(c) は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

  1. ∀x[Cube(x) ∨ Dodec(x)]
  2. ∀x[Cube(x) → (Large(x) ∧ LeftOf(c,x))]
  3. ∀x[¬Small(x) → Tet(x)]

 

問題5.29

前問の前提1〜3から,Dodec(c) は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

 

問題5.30

次の前提1〜2から,∃x[FrontOf(c,x) ∧ Cube(x)] は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

  1. ∀x[Cube(x) ∨ (Tet(x) ∧ Small(x))]
  2. ∃x[Large(x) ∧ BackOf(x,c)]

 

問題5.31

前問の前提1〜2から,¬∃x[Small(x) ∧ BackOf(x,c)] は導けるか?導けるのであれば,それを非形式的に証明せよ.導かれないのであれば,前提がすべて真で,結論が偽であるような世界を描け.

 

問題5.32

次の各文を一階述語言語に翻訳し,さらに,4が1〜3から導けるかどうか答えよ.導けるなら,非形式的な証明を与えよ.

  1. すべての子供は,右利きか賢いかのどちらかである.
  2. 賢い子供はだれもレバーを食べない.
  3. レバーもタマネギも食べる子供がいる.
  4. タマネギを食べるような右利きの子供がいる.

 

問題5.33

問題5.16の文1,2は論理的に同値であるか?もしそうなら,それを非形式的に証明せよ.もしそうでないなら,なぜそうでないかを説明せよ.

 

問題5.35

¬∀xP(x) から ∃x¬P(x) を形式的に証明し,さらに,それに対応する非形式的証明を与えよ.

 

問題5.36

問題5.23で与えた非形式的証明に対応する形式的証明を与えよ.

 

問題5.37

問題5.25で与えた非形式的証明に対応する形式的証明を与えよ.

  

問題5.38

次の前提1〜3から,∃x Dodec(x) を形式的に証明せよ.

  1. ∀y[Cube(y) ∨ Dodec(y)]
  2. ∀x[Cube(x) → Large(x)]
  3. ∃x¬Large(x)

 

問題5.39

次の1〜5のうち,いくつかは妥当で,いくつかは妥当でない.妥当であるものには,形式的証明を与え,妥当でないものについては,前提が真で結論が偽であるような世界を描け.

  1. ∃x(Cube(x) ∧ Small(x)) という前提から,∃x Cube(x) ∧ ∃x Small(x) という結論.
  2. ∃x Cube(x) ∧ ∃x Small(x) という前提から,∃x(Cube(x) ∧ Small(x)) という結論.
  3. ∃x Cube(x) ∧ Small(d) という前提から,∃x(Cube(x) ∧ Small(x)) という結論.
  4. ∀x(Cube(x) ∨ Small(x)) という前提から,∀x Cube(x) ∨ ∀x Small(x) という結論.
  5. ∀x Cube(x) ∨ ∀x Small(x) という前提から,∀x(Cube(x) ∨ Small(x)) という結論.

 

問題5.40

次のそれぞれについて形式的な証明を与えよ.

  1. ∀yP(y) という前提から,∀xP(x) という結論.
  2. ∃yP(y) という前提から,∃xP(x) という結論.

  

問題5.41

次のそれぞれについて形式的な証明を与えよ.

  1. ∃x¬P(x) という前提から,¬∀xP(x) という結論.
  2. ∀x¬P(x) という前提から,¬∃xP(x) という結論.
  3. ¬∃xP(x) という前提から,∀x¬P(x) という結論.

  

問題5.42

mother と father という関数記号をもつ一階述語言語を考える.次の表が,いろいろな人々の親子関係を表しているとする.

Claire

Mary

Jon

Melanie

Mary

Jon

Mary

Helen

Jim

Helen

Anna

William

Jon

Everlyn

Kenneth

Jim

Addie

Archie

Everlyn

Ellen

John

次の記号列はいずれも,x という自由変項をもつ原子良形式である.それぞれの良形式について,その式を x について満足するのは誰かを答えよ.満足するのが誰か判断不可能な場合は「判断不可能」と答えよ.

  1. mother(x) = Ellen
  2. father(x) = Jon
  3. mother(father(x)) = Mary
  4. father(mother(x)) = John
  5. mother(father(x)) = Addie
  6. father(mother(father(x))) = John
  7. father(father(mother(x))) = Archie
  8. father(father(Jim)) = x
  9. father(father(mother(Claire))) = x

  

問題5.43

前問の表と下の表を参考にして,文1〜4の真偽を判定せよ.ただし,談話領域は下の表であげられた14人の人物からなるとする.

身長

身長

Claire

4フィート2インチ

Melanie

5フィート2インチ

Addie

5フィート3インチ

Ellen

5フィート4インチ

Anna

5フィート7インチ

William

5フィート8インチ

Mary

5フィート6インチ

Helen

5フィート6インチ

Everlyn

5フィート7インチ

Archie

5フィート8インチ

Kenneth

5フィート10インチ

Jim

6フィート0インチ

Jon

6フィート5インチ

John

5フィート11インチ

  1. ∃xTallerThan(x,mother(x))
  2. ∃yTallerThan(mother(mother(y)),mother(father(y)))
  3. ∀x[height(x) < 5 feet → TallerThan(father(x),Jim)]
  4. ∀z[z ≠ father(Claire) → TallerThan(father(Claire),z)]

  

追加問題11.8

次の文のそれぞれについて,それが下の絵に描かれた世界において真であるかどうか判定せよ.

  1. ∃x ∀y Smaller(x, y)

  2. ∀x (Dodec(x) --> ∃y Smaller(x, y))
  3. ∃x (Dodec(x) ∧ ∀y Smaller(x, y))
  4. ∃y ∀x (Dodec(x) --> Smaller(x, y))
  5. ∃y ∀x (Dodec(x) --> Smaller(y, x))
  6. ∃y ∀x (Dodec(x) --> ¬Smaller(x, y))
  7. ∀x ((Cube(x) ∧ Medium(x)) --> ¬∃y BackOf(y, x))
  8. ∀x ((Cube(x) ∧ Medium(x)) --> ∃y ¬BackOf(y, x))
  9. ∀x ((Cube(x) ∧ Large(x)) --> ¬∃y BackOf(y, x))
  10. ∀x ((Cube(x) ∧ Large(x)) --> ∃y ¬BackOf(y, x))
  11. ∃x (Tet(x) ∧ ∀y (Cube(y) --> BackOf(y, x)))
  12. ∃x (Tet(x) ∧ ∀y (BackOf(y, x) --> Cube(y)))
  13. ∃x (Cube(x) ∧ ∀y (Dodec(y) --> Smaller(y, x)))
  14. ∃x (Cube(x) ∧ ∀y (Smaller(y, x) --> Dodec(y)))
  15. ∀x ((Cube(x) ∧ ∃y LeftOf(x, y)) --> Large(x))
  16. ∀x ((Tet(x) ∧ ∃y FrontOf(x, y)) --> Small(x))
  17. ∀x (¬∃y BackOf(y, x) --> Cube(x))

 

 

追加問題11.9

次の文のそれぞれについて,それが下の絵に描かれた世界において真であるかどうか判定せよ.

  1. ∀x (∃y (x = y) --> x = d)
  2. ∀x ∀y ((Cube(x) ∧ Cube(y)) --> ∃z Between(z, x, y))
  3. ∀x (Between(x, d, c) --> x = b)
  4. ∀x (∃y Between(x, y, c) --> x = b)
  5. ∀x (∃y Between(x, y, c) --> ¬Large(x))
  6. ∀x (∃y ∃z Between(x, y, z) --> ¬Large(x))
  7. ∀x (∃y ∃z Between(x, y, z) --> Tet(x))
  8. ∀x (¬∃y LeftOf(y, x) --> x = a)
  9. ∀x ((¬∃y LeftOf(y, x) ∧ ¬∃y FrontOf(y, x)) --> x = a)
  10. ∀x (∃y ∃z (Between(x, y, z) ∧ Tet(y) ∧ Tet(z))
    --> x = e)
  11. ∀x (∃y ∃z (Between(x, y, z) ∧ Cube(y) ∧ Cube(z))
    --> x = b)
  12. ∀y (∃x ∃z (Between(x, y, z) ∧ x = b) -->
    (y = a | y = c))
  13. ∀x ∀y ((Tet(x) ∧ Small(x) ∧ Tet(y) ∧ Small(y))
    --> x = y)
  14. ∀x ∀y ((Dodec(x) ∧ Small(x) ∧ Dodec(y) ∧ Small(y))
  15. ∀x (Dodec(x) --> x = b)
  16. ∀x (Dodec(x) <--> x = b)
  17. ∀x ((Tet(x) ∧ Small(x)) <--> x = b)
  18. ∃y ∀x ((Tet(x) ∧ Small(x)) <--> x = y)
  19. ∃y ∀x ((Cube(x) ∧ Small(x)) <--> x = y)