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東電福島原発「事件」報道を徹底分析
「DECENCY」18号発行



 私たち浅野健一ゼミ18期生は2013年5月、多くの方々の力をお借りしてゼミ誌「DECENCY」18号を完成させることができました。編集作業の都合により、例年より約2カ月遅れの発刊となりました。
 18期生が2年間取り組んだ共同研究テーマは「東電福島原発『事件』と報道」です。私たちが2年生の時、2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災・津波の影響で、東京電力福島第一原子力発電所の1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が発生しました。そして、1、3号機の原子炉建屋、および2号機の圧力抑制室では水素爆発が起き、大量の放射性物質が外部に放出されました。東電の発表によると4号機でも、3号機から水素が流れ込み、水素爆発が起こったとのことです。しかしメディアは事故から数週間、政府・東電幹部、原子力マフィアの大学教授らの「ただちに健康への影響はない」「米スリーマイル島事故、チェルノブイリ事故のようにはならない」との発言を繰り返し報じ、放射線汚染の影響や東電福島原発「事件」の状況を楽観的に報道しているのではないかと、私たちは問題意識を持ち始めました。
 原発事故で被害を受けた多数の市民が東電幹部らを刑事告訴・告発し、検察当局が捜査を開始しているため、「事件」と呼ぶべきだと私たちは考えています。
 東電福島原発「事件」は今も続いています。汚染水を海水に垂れ流し、ネズミが変圧器の内部に侵入し、使用済み核燃料プールの冷却装置を停止するなど、現在も原発をコントロールできていないことは明らかです。しかし、自民党は参院選公約で原発再稼働を明記し、同じ過ちを繰り返そうとしています。「事件」を再び起こさせないためにも、メディアは原発の危険性をより強く訴えていかなければならないのではないでしょうか。
 18期生は、12年8月から、岩手、宮城、福島の3県を訪れたり、シンポジウムを開催したりする中で、様々な人から東電福島原発「事件」報道に関するお話を聞く度に、いかにメディアが災害時に求められるジャーナリズムの重要な役割を果たせていないかという危機感を抱きました。フィールドワークやテレビ、新聞、雑誌分析を通して、災害時におけるジャーナリズムの役割を考察しました。
 また、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏、ルポライターの明石昇二郎氏、元『南海日日新聞』発行人の斉間淳子氏、元『南海日日新聞』記者の近藤誠氏、福島原発告訴団団長の武藤類子氏、内閣官房内閣広報官室内閣審議官の下村健一氏、元共同通信記者の土井淑平氏、『石巻日日新聞』常務取締役兼報道部長の武内宏之氏、『DAYSJAPAN』編集長の広河隆一氏、ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティファクラー氏をはじめ、原発をめぐる問題を厳しく問うてきた多くのゲストに特別講義やインタビューをさせていただくことができました。共同研究のページや活動報告で詳しく紹介させていただいております。ゲストの方々からのご指摘やアドバイスがなければ、この共同研究は完成しなかったと思います。ご協力に心から御礼申し上げます。なお、浅野健一教授の回顧2012や「浅野健一教授の文春裁判を支援する会」からの報告も掲載しております。
 ご購入希望の方は、お名前、郵便番号(7ケタ)、住所、電話番号、冊数を下記のいずれかの連絡方法でお申し込み下さい。

・E-mail
・郵便(書簡)での申し込み
・FAX

〒602-8580 
京都市上京区今出川通烏丸東入
同志社大学社会学部メディア学科 渓水館401号
浅野健一研究室
TEL: (075)251-3457 / FAX:(075)251-3066(共用、浅野宛と記入ください)
E-mail:asanokenichi@nifty.com 

『DECENCY Vol.18』(B5版)
費用:一冊1000円(印刷実費、郵送料込み)  
2冊以上の注文による郵送料に関しては、個別に連絡させていただきます。

お支払い方法

・銀行振替
 みずほ銀行出町支店(店番号587)
(普通)口座番号:1782167
口座名義:新聞学専攻浅野ゼミ
代表 浅野健一

ゆうちょ銀行(店番号 058)
(普通)口座番号:10590-59001721(記号-番号)
口座名義:アサノケンイチ

・現金書留(手数料は自己負担でお願いいたします)
・切手(1000円分)

*浅野ゼミOBGの方は、OBG年会費(『DECENCY』18号送付含む)2000円を送金ください。カンパ大歓迎です。
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『DECENCY18号』の目次は以下の通りです。

第一部 18期生共同研究
「東電福島原発『事件』と報道」 
■はじめに 
■第一章 定義と問題提起 
第一節 浅野ゼミが考えるジャーナリズム 
第二節 東電福島原発「事件」報道の問題点 
■第二章 各メディアの分析
第一節 新聞分析 
(1)分析対象
(2)分析方法
(3)分析結果
(4)新聞報道の特徴と問題点
第二節 テレビ分析
(1)分析対象
(2)分析方法
(3)分析結果
(4)テレビ報道の特徴と問題点
第三節 雑誌分析
(1)分析対象
(2)分析方法
(3)分析結果
(4)雑誌報道の特徴と問題点
■第三章 東京電力インタビュー
(1)東京電力への質問書
(2)東京電力からの回答書
 (3)東京電力・広報部へのインタビュー
■第四章 考察 
■第五章 原発「事件」報道への提言と私たち市民が出来ること
■おわりに 
■参考文献 
■資料
第二部 18期生活動報告
■第一章 東北・東京合宿
第一回東北・東京合宿、2011年8月10日~8月15日 
第二回東北・東京合宿、2011年9月11日~9月14日 
第三回東北・東京合宿、2012年9月10日~9月13日 
■第二章 ゼミ企画のシンポジウム・講演会
・2011年10月27日
公開シンポジウム「原発とメディア~南海日日新聞の33年~」
ゲスト:斉間淳子氏、近藤誠氏、明石昇二郎氏
・2011年12月6日
公開シンポジウム「東日本大震災~報道・大学・ボランティアができること~」
ゲスト:新免貢氏、遠藤仁美氏、野田正彰氏、武内宏之氏
・2012年7月29日
公開シンポジウム「福島原発事故後を生きる~どう向き合うか~」
ゲスト:小出裕章氏、海老澤徹氏、亘佐和子氏
・2012年10月29日
公開シンポジウム「検証・原発『事件』報道―チェルノブイリ・福島とジャーナリズム―」
ゲスト:広河隆一氏
・2012年12月19日
公開シンポジウム「福島の子どもたちと共に生きる チェルノブイリから学ぶ福島の子どもの保養」
ゲスト:ヴャチェスラヴ・マクシンスキー氏
■第三章 ゲスト講義・卒論合宿
・ピアノ調律師、遠藤洋氏 
・元共同通信記者、土井淑平氏 
・同志社大学社会学部メディア学科講師、ブライアン・コバート氏 
・2012年卒業論文合宿 
第三部 
■第一章 浅野健一教授、2012年度回顧
■第二章 浅野教授の対渡辺裁判経過および学内の動きに関する報告 
第四部 浅野健一ゼミ研究活動報告、卒論要旨・OBG寄稿、18期生からの一言
■第一章 3年生、共同研究報告 
■第二章 韓国合宿報告 
■第三章 浅野ゼミ、OB・OGからの寄稿
■第四章 卒業論文要旨 
■第五章 18期生からの一言
■第六章 浅野健一ゼミ、OBG・現役生名簿
■編集後記 

以上


掲載日:2013年5月19日
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