Asano Seminar:Doshisha University
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浅野ゼミ19期生を考えてください


以下は、ゼミ説明会で配布した資料です。
ジャーナリズムを学びたい学生、国際的に活躍したい人はぜひ浅野ゼミに来てください。


2011年度3回生ゼミ説明会 浅野健一ゼミ資料 11年1月17日午後4時45分~、R302
研究室 KS401 電話 075-251-3457 ファクス 3066(学部共用)
E-mail:asanokenichi@nifty.com


<初心に戻り、確かな将来を見据えよう>

 12年4月に3年生となる現2年生のみなさんに、「メディア学科に入学したときの初心に戻ろう」と呼び掛けたい。
 私が共同通信外信部記者をやめて本学に来てから間もなく18年になります。日本において人民のためのジャーナリズムの創成を目指し、輝かしい伝統を持つ「同志社・新聞学」の新時代を作り上げようと、大学院と学部の学徒たちと日々努力しています。メディア学科は日本の中でユニークな学府なのです。
 3・11、特に東京電福島第一原発「事件」で、日本の政治経済社会構造が根底から問われ、マスゴミの「大本営発表報道」(朝日は10月15日社説などで自認)体質がすべての市民の前にさらされた年でした。日本の既存の体制が危機にあります。米国の新自由主義(市場原理主義)・覇権主義が地球規模で崩壊する中、欧米の経済破綻、中国の台頭などで世界も激動しています。市民的自由と人民統治(デモクラシー)を実現するための全面的な変革の時代です。今年は主要国で政権交代があります。これまで不問にされてきた日米軍事同盟、市場原理主義、死刑制度、記者クラブ制度・実名報道主義ムラ、権力癒着のアカデミズムが揺らいでいます。
 金平茂紀・TBS執行役員(「報道特集」キャスター)は原発安全神話を垂れ流してきた「御用ジャーナリスト」を顕名で批判しています。今年届いた賀状には「今年こそ脱原発を」「春は必ず来ます。今年も脱原発社会の実現を祈り続けます」などと書いてきた友人が多数いました。メディア現場のジャーナリストたちも「まさに、ジャーナリズム、テレビが問われた1年でした」「原発が爆発する映像が流れている最中。『安全です』と繰り返したテレビ局の姿勢を、いまだに忘れることはできません」「新聞業界の厳しさ、先行きの不安は年々増しています」と書いています。
 ゼミの学生たちと一緒に東北へ5回出かけ、原発「事件」と報道などについて考えました。その成果が「DAYS JAPAN」(広河隆一編集長)2、3月号に掲載されます。私は「DAYS JAPAN」2月号に英BBC WORLDのフクシマ報道について書きました。
 浅野ゼミは2011年7月5日夜、新町キャンパス・臨光館207番教室で、環境問題専門家のきくちゆみさんの公開講演会を開催。「原発のない未来は可能だ―3・11以降、問われる生き方―」をテーマに講演してもらいました。記録は大学の浅野ゼミのページに掲載されています。
http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/FEATURES/2011/20110705_kikuchiyumi_report.html
 同志社大学社会学部メディア学科の学生たちでつくるメディア学研究会(熊崎慎之介会長)主催の公開シンポジウム「原発と報道―南海日日新聞の31年」は昨年10月27日夜、新町キャンパス 臨光館201番教室(R201)で、約70人の参加で大成功に終わりました。
 同志社大学今出川校地・新町キャンパス臨光館301教室で昨年12月6日夜、公開シンポジウム「東日本大震災・原発事故~報道・大学・ボランティアができること~」が開催されました。社会学部メディア学科・社会福祉学科と社会学会(山田礼子会長)の共催で、一般市民も含め約100人が参加しました。新免貢(しんめんみつぐ)宮城学院女子大学教授は「今の学生が自分の就職のことしか考えていない一方で、被災地では、地域、命、暮らしが喪失している。今、学問に何ができるのか。嘘の報道ばかりのマスコミ。専門家にものを言わせてはいけない」と訴えました。武内宏之・石巻日日新聞報道部長が「地域によって起こったことは異なる。被災した人でさえもその体験は限定された地域での部分的な体験で、私たちが全体をつかめないのはなおさらのことであるのに、マスコミはほんの一部しか報道していない」と話しました。
 ジャーナリズムの役割がますます重要になってきました。こういう時代に、本格的にジャーナリズム論を学びたい人、大学院進学を考えている人、フリーランスも含めて報道機関での仕事を目指す人、国際的な活躍を希望する学生は、ぜひ浅野ゼミを考えてください。
 浅野ゼミOBGはメディア関係就職の輝かしい実績を持っています。良識ある報道機関は、学生がどういう識見を持っているか、文章を書く力があるか、「この人と一緒に仕事をしたいかどうか」などで判断します。大学時代にしっかり学問し、世界を知ることです。
 学部、大学院の浅野ゼミは縦のつながりが深いことも特徴です。2年間、楽しい仲間と過ごせるゼミにしたいと思っています。「教育GP」を活用して、東京の大学(立教、早稲田など)、東北の大学のゼミと討論会を開催しています。浅野ゼミは、学生たちで執行部をつくり、学生が自主的に運営するゼミナールです。3・4年生のゼミは学生生活にとって重要です。浅野ゼミのことをよく知って、判断してください。


<指導教員の専門分野と教育歴>

 私は日本を代表する報道機関の一つである社団法人、共同通信社で22年間にわたり、現場記者、特派員と外信デスクを務めた後、17年半前に本学に来た。人権と報道、東アジアを中心とする国際関係論、ネット・ジャーナリズムなどの分野で調査研究しています。
 教員になってからも、インディペンデント・ジャ-ナリスト(フリーランス)として新聞、雑誌、単行本などで取材、表現活動を続けている。サッカーW杯などスポーツと文化の取材も行い、朝鮮での撮影映像はNHK、朝日放送でオンエアされました。
 ゼミ合宿を東京、沖縄、高知、広島、北海道、ソウル、マニラ、ビルマ、NYなどで開きました。ゼミには留学生も多く、国際的です。09年3月末、博士課程後期を満期退学した韓国人留学生の李其珍(リ・キジン)さん=韓国のサンミョン(祥明)大学講師=が10年3月に博士論文を取得。浅野ゼミでは河崎准教授(浅野ゼミ2期生)、中国人留学生の韓景芳さん(上海の華東政法大学新聞学専攻准教授)に次いで3人目の博士です。李さんの同期、森類臣(ともおみ)さんは09年4月から社会学部嘱託講師を務め、間もなく博論を出します。
 浅野ゼミ13期生から4人が新聞記者になった。14期生からも新聞記者、テレビ制作ディレクターになりました。15期生からも通信社、放送局、大手制作会社(2人)に入りました。16期生は民間会社に入る人、海外留学が3人ですが、続けて記者にチャレンジし全国紙に内定したメンバーもいます。17期生は2人が新聞記者です。
 最近の浅野ゼミには、新聞、テレビ、雑誌などの報道・制作関係の仕事を目指す学生たちが多いのは心強い。学部1年生から院生までのゼミメンバーの活躍ぶりはゼミのHPをご覧ください。
 浅野ゼミHP http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/index.html


<どんな学生に入ってほしいか>

 活字を読んでほしい。また、英語を完全にマスターしてもらいたい。
 浅野ゼミを出た学生たちのほとんどは、自分たちの力で、メディア関係をはじめ、さまざまな分野で生き生きとして活躍している。「自治、自律、自立」の精神を持って将来を考えてほしい。
 教育とは英語でeducateという。eはoutで、ductはbringという意味。学生の持っている才能、可能性を引き出すお手伝いをすることです。ゼミで何をするかは、ゼミを構成する学生たちが自主的に決め、進めてもらう。教員はゼミの学生たちを研究と人生の同志と考え、ゼミ員と共に学ぶという姿勢でいたい。


<ゼミで主に何をするか>

 浅野ゼミでは、卒論を書くための個人研究とともに、ゼミで一つのテーマを決めて2年間をかけて共同研究を行う。最初の数回のゼミで、学生たちが話し合って自由にテーマを決める。
 卒論も同じだが、浅野の専門分野から離れても全くかまわない。日本マス・コミュニケーション学会で認められている分野であれば、テーマは何でもよい。
 浅野ゼミは1994年4月にスタートし、みなさんがメンバーになれば18期生となる。これまでに17期ゼミがありますが、その時々の国際関係、ジャーナリズムのあり方を考える共同研究が多い。先輩たちが取り組んだテーマには、「大震災と報道」「日米犯罪報道比較」「在日朝鮮人とメディア」「少年犯罪とメディア」「雪印事件と報道」「メディア規制法」「イラク戦争とメディア」「海外から見た日本のメディア」「JR尼崎脱線事故とメディア」「人権と報道 秋田事件と外国人犯罪を事例に」「表現の自由と法規制」「裁判員裁判と犯罪報道」「北東アジアの平和とメディア」など。
 現場で多様な人々に会って話を聞き、自分の目で観察し、それを様々な方法で伝えることに関心のある学生に来てほしい。
 共同研究の成果は、浅野ゼミが毎年発行するゼミ誌『DECENCY』(既に16号発行)に掲載するほか、一般書籍として、『激論・新聞に未来はあるのか』『ナヌムの家を訪ねて』『イラク日本人拘束事件と「自己責任」報道』(いずれも現代人文社)『英雄から爆弾犯にされて』(三一書房)を出版してきました。
 個人研究はゼミ員それぞれの進路も考慮しながらすすめてもらう。学生生活の集大成として立派な卒業論文を書いてほしい。内外のジャーナリスト、法律家、NGO活動家などをゲストに招くほか、ゼミでさまざまな話題で自由討論も行う。
 将来、報道ジャーナリスト、映像・文筆関係など「表現者」の仕事を目指す人や、国際的な機関で働く希望のある学生にはゼミ以外の時間にも指導できる。ゼミ学生を中心とする「記者を目指す人のための作文講座」(DSJ)でも私が顧問として指導します。
 フリージャーナリスト、外国人記者、などメディア現場との交流も行う。同志社で、school of journalismの新しい伝統をつくりたい。


<08~11年度卒業論文の主な題名>

 08年度;「日米地位協定と沖縄少女暴行事件」「9.11とハリウッド映画」「首相の靖国神社参拝とメディア 」「報道されないJR福知山線事故の刑事責任」「沖縄強かん事件から見る性犯罪報道のあり方」「二十一世紀の言論統制」「公害報道を行う環境破壊企業・マスメディア」「プロ野球中継はどこへ行くのか ~巨人戦の視聴率とプロ野球の今後~」
 09年度;「『こうのとりのゆりかご』と報道」「女性記者の実態」「沖縄密約とメディア」「ドキュメンタリーの可能性」「自死と報道」「紙としての新聞の未来」「女性週刊誌を通して見る皇室とマスメディア」「大学生の逮捕とメディア」「環境問題と報道」「アジアの貧困をどう伝えるべきか」など。
 10年度;「メディア関連法改定からみる韓国メディアの未来~2009年メディア改定を中心に考察する~」「AFCアジアカップ2004における新聞報道 ―スポーツイベントを通したナショナリズムの高揚と国際理解の促進―」「日本のジャーナリズムと権力―「8・15」新聞社説を手掛かりに―」「新聞とネットの民族差別~朝鮮学校高校無償化報道を中心に~」「NIEとメディア」「日本メディアの安全保障報道―鳩山政権期の米軍普天間基地移設問題を中心に―」「イラク侵攻と日本メディアによる自衛隊報道」
11年度;「児童虐待報道」「教科書問題とメディア」「韓国ポータルサイトにおける芸能報道~タブロ学歴疑惑事件を通して~」「Twitter時代の言論」「自白と報道~足利事件と布川事件を中心に~」「報道が伝えない死刑」「日本とドイツの戦後補償をめぐるメディアの報道比較」「スポーツ報道におけるマイノリティ」「医療報道の在り方~奈良・大淀病院事件から~」「GHQによる占領下の日本」。


☆4年生(17期生)執行部からのメッセージ
 私たち浅野健一ゼミは、同志社新聞学の精神にのっとり、国際的視野に立って社会の様々な問題をジャーナリズムの観点から調査研究しています。ゼミ活動のメインは共同研究です。3年春に行われるゼミ生の話し合いで決めた研究テーマについて、浅野先生の指導のもと、計画や調査、取材などを2年間かけて行います。今の4年生は「なぜ今、『坂の上の雲』なのか―歴史ドラマと公共放送-」をテーマに、明治期の日本を美化するドラマをNHKが韓国強制併合100周年の年に放送することの問題点を探っています。映像分析を中心に、歴史学者や司馬遼太郎記念館館長への取材、ドラマを使って町おこしをしている松山での合宿など、様々な角度から研究を進めてきました。現在はいよいよ大詰め、NHKの番組制作者への取材申請をしているところです。
 4年次にはゼミ誌『DECENCY』の編集・発行を行います。これまで15冊出ています。
 浅野ゼミは「楽なゼミ」ではありません。取材やゲスト講義、シンポジウムなどのイベントが多く、準備や課題がたくさんあります。しかしその分、学外の方々のお話を聞く機会に恵まれ、学びにあふれています。レビ局や新聞社といった現場の見学にとどまらず、過去には少年院の見学や、他大との討論会などにも出向いたことがあります。タテのつながりが強く、各界で活躍されているOB・OGの先輩方と交流できるのもいいところです。自分を成長させたい人、教室から飛び出して刺激を受けたい人、マスコミの現場で働く人に会いたい人は、ぜひ浅野ゼミに来てください。2年後にはきっと、今よりも広い視野を持ち、自分で考え行動できる人になっていると思います。
 
   ☆3年生(18期生)執行部からのメッセージ
 2年生のみなさんこんにちは。浅野ゼミといえば「真面目」「厳しい」などの様々なイメージが「先行」していますが、実際はゼミらしい活動をするゼミです。
 これまでの浅野ゼミ生と同様に、18期生もゼミとしての「共同研究」、個人としての「卒業論文」に取り組んでいます。私たちは「東日本大震災・東電福島第一原発事故とメディア」を共同研究テーマに据えて、昨年9月には一週間の行程でGP研究合宿を2回行いました。交通機関・宿の手配から取材先のアポとりまでほとんどをゼミ生が行い実現しました。合宿の成果は大学HPの社会学部のサイトで見ることができます。http://ssgp.doshisha.ac.jp/ 現在は専ら3.11以後のテレビの検証中です。
 ゼミでは共同研究の他にゲストにきて頂いてゲスト講義やシンポジウムも主催します。12月には「壁新聞」で有名になった石巻日日新聞の武内宏之報道部長らを18期主が中心になってお呼びし、社会学会主催のシンポの学生スタッフを務めました。イベント後、ゲストや教授・ゼミの先輩後輩を囲んで行う打ち上げ風景もよくある光景です。
 ある時は報道被害者の視点から、ある時は最前線で取材を行う記者の視点から、またある時はメディア学を学ぶ人間として「メディアのあり方」について考えていくことのできるゼミです。もう一度入学当時に立ち返り、国際的な視野に立って、ジャーナリズムを勉強したいと思った方は浅野ゼミへ来て下さい。


 私は教授会の水曜日の午後4時まで、木曜と金曜の午前は研究室(KS401、内線3457)にだいたいおります。浅野ゼミについて聞きたいことがある人は気楽に訪問してください。また、浅野ゼミに関する問い合わせはメール(asanokenichi@nifty.com)、ファクス(075-251-3066 学部共用)でも受け付けます。



(以上)

掲載日:2012年1月24日
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