更新記録

What’s New?  

原則として、毎週,更新します。意見や質問への回答、コメントの追加などは、随時行うかもしれません。毎週一回、見てください。

古い「今週のReview」も公開しています。検索してください.


★ 2010年4月から,一時的に,記述を短縮しました.冒頭の雑感とコラム紹介は一つにまとめています.入院中と夏休みは中断しました.

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5月21日:金環食の観察に朝のニュースは大騒ぎかもしれません.あいにく,観察用のメガネを準備せず,インターネットで観るつもりです.平安時代以来の金環食である,ということです.Reviewでは,やはりユーロ危機の紹介が増えました.これは,ローマ帝国崩壊以来の事件となるかもしれません.国際システムや外交の焦点,政策原理が変わるでしょう.そして,日本の財政破たんにも関心が集まり,対外資産が引き上げられて円高に向かうのか,通貨・貿易戦争から,国内産業の崩壊と大量失業から資本逃避が起きるのか,政治体制の不安定化やナショナリズムが資源や領土に関する好戦的な論調に向かえば,安全保障が動揺します.それは,まだ,陳腐な不安です.しかし,金環食を観た平安時代のひとびとが恐れたよりも,リアルな終末論です.

5月14日:オランダやギリシャ,フランスの政治変化が,ドイツの地方選挙におけるCDUの敗北が,また,スペインの銀行処理や,IMF,ECBの制度的制約が,ユーロ圏の崩壊をもたらすのか,あるいは,本格的な制度改革の始まりなのか,私の知識は全く不足しています.第一次世界大戦が起きた条件から,戦間期や第二次世界大戦と戦後秩序,冷戦の歴史,各国の政治経済制度や戦後成長過程における変容,社会や文化の地域的な特徴,など,ヨーロッパに関する詳細な研究が多くあります.その歴史や制度に関する緻密さは,アメリカの経済学が示す数学的な精緻さと非常に対照的です.Stanley Hoffmannの研究を何冊も買いました.多分,ユーロ解体には間に合いませんが.

5月7日:明日,更新します.The Economistは,北朝鮮の強制収容所について,ナチスや旧ユーゴ,ルワンダの大量虐殺を繰り返さない,という誓いの言葉を掲げて,アメリカや国際社会の行動を促しています.若い独裁者が軍の傀儡でしかなく,闇取引の浸透と内部対立の兆候が現れたとき,数日で消滅する事態を想定しなければなりません.ベルリンの壁が消えたように,あるいは,香港返還のように,関係する諸国は消滅後の移行と再建をめぐる受け皿について,交渉を始めているのでしょうか? 記事が紹介するような北朝鮮の支配体制下に生きる2300万人が,自分たちで生きる道を見出せるように,内戦後の社会再生プログラムから学ぶことでしょう.崩壊を恐れるのではなく,先手を打つことです.

5月1日:更新します.タイの政治的混乱について話したせいで,末廣昭の『タイ 開発と民主化』を読もうと思いました.しかし,気が付けばこの本を買って,どうしても読みたいと思いながら,あわてて読むのももったいない,という小説と同じで,大事に書棚で眠らせたまま長い時間が過ぎました.・・・そして,出版年を見て,私は驚愕しました.1993年です.あれから20年近く経ったのか!? 20年といえば,農村から出稼ぎにきた中国人の少女が,美容院を開き,投資資金を集め,資産家として成功したけれど,ついに死刑になるまでの時間です.あるいは,吉田松陰や幕末の志士たちが生きた生涯にも近い時間です.浦島太郎の瞬間,というものでしょうか.今から,もしまだ20年生きられるなら,何をしようか.

4月22日:AmazonやGoogleが拡大することで,多くの書店や出版社,印刷所がつぶれたことでしょう.Overkillを批判する声があるのは当然です.しかし,Made in Chinaの製品輸入や,移民に対する不満ほど強くないのは,同じように受益者である私たちの勝手な差別意識でしょうか.ユーロ圏の「解体コンテスト」が自分にとって興味深いのは,危機を果敢に乗り越える発想のエネルギーに感動するからです.日本でも「財政再建」,「社会保障」,「成長=雇用戦略」,「エネルギー」,「アジアの安全保障」,「朝鮮半島再統一」などでコンテストを開催してはどうでしょうか? そして,政府は新しい理念と制度を築くことです.

4月15日:明日,更新します.途中で更新しましたが,このページを記入できませんでした.自宅と研究室で,ばらばらに作業するため,うまくいきません.おまけに先週のは長くなりました.今週くらいの分量を上限にしたいです.『国際金融』という雑誌を送ってくれます.その2月1日に,安住財務大臣や枝野経済産業大臣が,自分たちの『攻めの姿勢』を主張しています.よくできている,と思いました.キッシンジャーも言うように,政治家は自信を示すことが重要です.そして,彼らは政権党として言うべきことを言っている,と思いました.ゼミ合宿のディベートも,消費税がテーマに決まったので,ゼミ生と一緒に考えたいです.

4月2日:更新するのはまだ先ですが,準備できたので書いておきます.石巻市では「未来新聞」が発行された,というニュースを観ました.エイプリル・フールだったのですね.そして,未来の石巻がこんな風に復興されています,という新聞を発行し,配布した人たちの姿勢に,何かが始まっていると感じます.国会では,今も議論が本質に迫っていないのでは,と思います.しかし,底辺から,日本の政治経済が変化する兆しを感じるのは,石巻の未来新聞にそう書いてあるから,だけでしょうか?

3月27日:花粉症の季節です.雨の日に散歩します.東北調査旅行の報告を書いていました.その後,関連する本や論文を読んでみます.自分が思ったことは,すべて,以前の正しい考察の未熟な着想か,全然間違った印象だったのかな,という不安を覚えます.しかし,歩いて,話した時の感想ですから,これからよく考えてみます.今は,講義が始まる前に,前年の話を改善するため,いくつか修正したいです.

3月20日:東北の調査旅行で撮った写真を載せています.お世話になった皆さんに感謝します.祝日ですが,みやこメッセで税と社会保障の一体改革について国民に行う説明会を聴くために出てきました.東北の被災地が切実に求めているのは,雇用と住宅であり,そのためにも日本経済が成長し,雇用が拡大し,賃金が上昇することでしょう.東北地方にも新しい産業が栄え,老人たちは豊かな老後を送り,子供たちが未来の希望を描けるような,すばらしい国であると,被災地の復興を通して示してくれることです.「一体改革」が成功するなら,おそらく,それもかなうでしょう.政府のガッツと能力を観たいです.

3月11日:東北の被災地を歩きました.ともかく,少しでも更新します.

2月21日:「正義について」語っていたハーヴァード大学のマイケル・サンデルが,東日本大震災について,国境を超えて共感が広がる中で,新しい政治が生まれる可能性を見ていました.おなじような話は,9・11の後でも,アラブの春でも,あるいは,ベルリン封鎖でも,読んだように思います.そして,今は,再びアダム・スミスです.たとえスペインで地震によって多くの犠牲者が出たことに心を痛めても,自分の指を切られる方がよほど痛いだろう,と.政治が市民の共感によって権力を成立させる技術であるとすれば,それを広め,組織する技術や人間の技量,あるいは,胆力に掛かっているのでしょう.『墨攻』を,ゆっくり読んでいます.

2月14日:更新します.雑談する時間がありません.あしからず.

2月8日:前回,更新したときは何も記録しませんでした.何か身近なこと,手軽なことを書きたいと思うのですが,何もしていないので.・・・今週の記事では,モンゴルに感動しました.まるで「ブレードランナー」です.上海よりも,ウランバートルに行ってみたい.日本の相撲界にモンゴルの力士が来た時代は終わるのかもしれません.彼らは欧米人,中国人,日本人の通訳として,あるいは,契約の仲介や鉱山バイヤーとして,社会的な地位を登るからです.しかし,マンホール・チルドレンはいなくなるでしょうか? 遊牧民は都市化するのでしょうか? 中国とロシアに挟まれたモンゴルに,どのような民主政治が育つのか,指導者たちは何度も新しい難題に取り組む政治的な意志を試されます.ウランバートルに行ってみたい.

1月31日:更新しました.春休みで,長くなってしまいました.これじゃ読めないです.

1月26日:さあ,小説を読むぞ,と思って,ブックオフからのメールも来るし,古本を買ってきました.上田秀人『御免状始末』と藤原緋沙子『火の華』です.しかし,研究費をもらって何かしないといけないな,と思い直し,東北大震災から1年を調査したい,と考え始めました.もし読者で何か御教示してくださる方があれば,お知らせください.1年を経て,日本のガバナンスはどのようにその力を発揮したのでしょうか? 何が成果であり,何が失敗や障害として残ったのでしょうか? この厳しい経験から育つ新しい指導者が,きっとどこかにいるはずです.そして,世界中の災害から復興を指揮した人々に焦点を当てて,自分の研究にしてみたいな,と少し思っています.

1月19日:3週分を更新します.時間がなくて,なかなか更新できませんでした.「アナーキーの再発見」という論考を書いていたからです.何か書けると思ったのですが,それから時間がかかりました.しかも,思ったより長くなって.もっと簡潔な形で,いくつか書ければよかったのに,と思います.研究費を使って,東北の復興を観たいと思っています.ハイチの復興と比較できるのではないでしょうか? 自分が日本にいて何もしなかったことを後悔しないように,せめて見ておきたいと思うのです.誰か,現地の人や組織を紹介してもらえないでしょうか?


2012年

12月27日:寒いですね。先週は更新できませんでした。研究室へ来て、さあ更新するぞ、と思ったら、ストレージに新しいページを保存してこなかった、と気づいたのです。
この間、北朝鮮の権力継承が、あるいは、その不安定化と体制崩壊が注目されました。突発的な事件に対応する能力、そして、政治的な意味を与える発言力、が問われます。なぜ外務省や首相官邸は、金正日の死去に際したメッセージを用意していないのか? 今後の北朝鮮の変化についても、様々なシナリオがあるはずです。その主要なシナリオに沿って、日本政府が発言し、行動することを、多角的に、準備しなければなりません。それらは、日本や地域、そして国際秩序にどのような意味を持つのか、日本政府としての考えを、もっと明確に示すべきです。日本を越えて、歴史にその名を残すような首相を、私たちも持ちたい、と強く思います。

12月15日:従軍慰安婦問題で日本政府に賠償を求める銅像を韓国の民間団体がソウルの日本大使館前に建てた、というニュースを観ました。日本政府の藤村官房長官はそれについて内容のある発言はまったくせず、残念だ、止めてほしい、解決済み、という反応でした。それでよいのか? 私は不満でした。もっと中身のある発言をするべきです。韓国は今、黄海において、不法操業している中国の漁船を取り締まる際に警察官が死亡する事故をめぐって、中国との関係が悪化しています。日本が従軍慰安婦問題などで韓国国民の感情を真剣に受け止め、日韓関係を改善するような方針を示せば、中国との関係において、韓国政府は日本政府との信頼感に基づく対応ができるでしょう。アジアや国際政治を意識して、日本政府は主張するべきことが多くあるはずです。

12月8日:「犯す」発言では、環境アセスメントの提出期限を守れそうにない、という問題に明確な返答をせず、乱暴な発言で言い逃れしようとした、という点で防衛局長が批判されるべきではなかったか? また、「犯す」という言葉が「強姦」を意図したものであったのか、そうでなくても、基地問題で過去の経緯からそのような連想が働く点を考慮しなかったのか、批判すべきだと思います。しかし、こうした問題を米軍基地が日本の安全保障において占める重要性と、周辺住民や沖縄の生活、経済発展にもたらす影響について、深い理解と合意形成に向けて、よく話し合う契機にしなければならない、と思うのです。担当者の更迭や辞任に注目し、首相の任命責任や政権の短命化を目指す政治家やメディアは、政治を貧しくしています。

12月1日:週末に白馬会議で興味深い話を聞きました。しかし、片道6時間かかり、Reviewをまとめる時間がありません。要約しないまま、なんでも並べておきます。白馬に積もり始めた雪が青空の下に輝き、車窓から見える人家や田畑、山林をとても美しく感じました。いずれの国にも美しい景観があるのに、政治の世界は全く別次元でもめているように気がします。有能で、機動的な、国民に支持される、魅力ある政府を作るには、何か、こうした会議が自分たちの力でどこにでも立ち上げられる条件を高めてほしい、と私は思います。

11月24日:TPPに反対する議論が多いのは、市場自由化に不安を感じる小規模農家や零細企業であり、失業や雇用不安をもたらすと思われるからでしょう。欧米の金融危機や円高、アメリカの衰退、中国の台頭が続く世界に、いまさら何を期待するのか? もしTPPやASEAN+6を推進するなら、それが企業の海外移転と多国籍化に向かうことで、グローバル企業を日本からも育て、また、日本に呼び込む機会があるです。それ以上に、国内の産業振興や雇用維持にどのように取り組むのか? アメリカの労働者は金融ビジネスやグローバリゼーションに反対し、ヨーロッパの労働者も移民やEU、ユーロにますます反対しつつあります。それを、日本のTPP反対派は歓迎するのでしょうか? 中身のないグローバリズムを信奉することも、グローバリゼーションの逆転を自慢することも、私は間違いだと思います。

11月17日:ユーロ危機はいよいよフランスやオランダにまで及んだ、と報道されています。これはユーロ圏の解体や金融システム麻痺を恐れた債権の投げ売りに向かって動いたことを示すかもしれません。ECBが「最後の貸し手」であることを示すしかないでしょう。しかし、あまりにも多くの国や金融機関、個人投資家が異なった思惑で動くとき、すでに信認の回復が手遅れであれば、崩壊は避けられないと思います。世界が一時的な金融的麻痺や貿易の途絶に見舞われることを予測して、企業も銀行も、対策を実行し始めるでしょう。第一次世界大戦がそうであったように、だれも望まないような、大きな危機が近づいています。日本やアジア諸国はどこまで準備しているのでしょうか? そして、その成否が危機後の国際秩序を決めるのです。

11月8日:TPP参加論争はどうなるのでしょうか? 経済学者も政治学者も、あまり関心がないのか、意見表明を聞きません。政治家の議論も多くは表面的です。だから今すぐ、首相は各省に作業チームを作らせて、毎晩、報告してもらうことです。これほど関心が高まる論争を組織し、指導できることは、首相としての最大のチャンスだと思います。復興も、エネルギーも、さまざまな国内問題も、TPP論争を通じて明確になるでしょう。今すぐに、重要論点に関する声明や記者会見を準備してください。あなたが内外に指導力を示すときです。あなたが正しいと思うことを、反対する者は党を割らせ、党を再編し、衆議院を解散してでも、実現してください。

11月3日:更新します。研究者というのは困った仕事です。面白い事実や優れた研究を探して、常に、呻吟します。M. Kahlerの国際関係論の歴史的展開を読みながら、そうだ、まったくこんな風に自分も書いてみたかった、という感銘を受けました。国際関係論は重大な論争を経て独自の領域を確立します。それを説明するためにKahlerは、1.独自性の確立、2.学際性の維持、3、歴史的事件の衝撃、4、時代・政治の要請、という視点から整理します。・・・その通りだと思いました。自分が書くことなどないな、となりますが、もっと研究を重ねて、何か改善すべき視点を追加し、紹介したいですね。

10月27日:ユーロ危機から崩壊を回避するために、二つの点で興味深い進展がありました。一つはECBの政府債券購入です。ドイツが反対していましたが、独自の制度によって実現するでしょう。もう一つは、IMFやアメリカ中国、日本、そして民間投資なども参加する制度です。国際通貨制度の大きな改革に踏み出した、と思います。

10月18日:更新しました。

10月12日:NHK「プロフェッショナル」を観ました。白血病の治療に取り組む医師が、造血細胞の移植によって治療を試みます。しかし、免疫を抑える移植はさまざまな感染症との戦いになり、助かる患者もいるけれど、助からない患者さんも多いのです。多くの亡くなった患者についても、映像として登場する番組に驚きました。きっと医師や家族は、この戦いを知ってほしいと思ったのです。修羅場をくぐって、患者を助けたいという熱意、根性を鍛えた、と言います。全員助けられるようになるまで、プロフェッショナルとは言えない。・・・金融危機や不況について、政府や経済学者は同じ要求を受けています。

10月12日:子供を医者に連れて行き、薬局で処方箋お薬をもらいました。ついでに喉の薬も買いました。薬局はスーパーの2階にありますが、かなり広い面積を占めています。1階の食品売り場にも負けないほど。日本人はますます、物を作らなくなるようです。病院、薬局、と、警察、裁判所、弁護士しか、仕事は何のでしょうか? ほかにあるとすれば、学校や進学塾など、教育関係。そして、通信、コンピューターと、ゲームやスポーツなど、娯楽産業ではないでしょうか? そして、もちろん、コンビニです。生産基地は、中国やタイ、ベトナムなどに設立します。しかし、農業や漁業、清掃、輸送や倉庫番は誰がするのか? 次第に、外国人労働者を受け入れるようになるでしょう。もし私たちが彼らと一つの社会、一つのコミュニティーを形成し、平等な機会と様々な交流や支援を制度化していれば、それを恐れることはないはずです。

10月3日:さて、パソコンを移行し、ソフトの新しいバージョンが慣れないせいで困惑しつつも、再開できました。しかし、早くも10月です。仕事をしなければならないと思うばかりで、容易に進みません。こうしたストレスのない、楽しくて、刺激的な人生が過ごせるのは、ごく少数の天才たちだけなのでしょうか? 競争社会というのは不幸だな、と思います。

9月27日:何とか、新しいパソコンがセットできたと思います。まだわかりませんが。本当に、消耗しました。生協のスタッフに助けてもらいました。

9月16日:パソコンが壊れました.困っています.

9月6日:野田政権は,過去の政権の失敗を十分に考慮しているのでしょうか? 財政再建のための増税や,震災からの復興,原発事故対策では,選挙に勝てません.それは自民党との協調を優先することになり,大臣の発言や円高対策でも,効果のない対応を求められ,また小沢だ,前原だと説明を求められ,様々な党内対立を意識しなければなりません.内閣の仕事はできないのです.野田首相は,円高対策と安全保障に強気の姿勢を示せば,この内閣は違う,本気だ,と評価される,と思ったのでしょうか.どちらの問題も,もちろん重要ですが,対応はもっと考えなければなりません.特に,領土問題を軍事衝突になっても構わない,とも受け取れる発言は,国内政治向けであるとしても,間違ったシグナルです.むしろ,第一にすべきは,社会改革を通じた成長戦略で国民の支持を得ることです.そして,その方針を示して解散する覚悟が重要です.

8月30日:民主党の代表選挙が終わりました.後からみれば,野田氏を後継者にしたい執行部と,小沢派が権力争いをして,選挙という形で決着をつけたのです.最大派閥を抑えるには,他の勢力が連合するけれど,決選投票を決選投票を確実にするには,中間派が重要です.彼らが大派閥の圧力や勧誘に従わないよう,様々な候補が立ったのです.私の未熟な考察はそのまま載せました.マニフェスト選挙も,党首選も,以前の政治に比べて大きな前進だと思います.しかし,何よりも野田氏が首相になれば,半年後に解散するつもりで,民主党政権の姿勢を示してほしいです.政治空白でも,政治的混迷でもない,権力の明確な執行と責任を示す首相として,5年以上,日本の改革を前進させることを願います.

8月23日:近くのコンビニで,84円のお茶を買うか,98円の野菜ジュースを買うか,8秒ほど迷いました.また,人に薦めた本が,本当にあるかな,と思ってインターネットでアマゾンを見ると,すでに品切れでした.ブックオフなら,まだときどき見かけるな,と思いました.つまり,いわゆるミクロ理論,価格の問題です.私はまるで詳しく知りませんが,現実の価格はさまざまであり,それをどのように説明するかは,ミクロというより,ポートフォリオや期待,マクロの問題ではないでしょうか? お茶が多く売れると,生産ラインを増やし,値段を上げるかもしれませんね.野菜ジュースもそうです.その前に,コストを計算するでしょう.しかし,コーヒーの値段がそうであるように,生産者のコストはそれほど重要ではないでしょう.先に店頭価格があって,流通コストや宣伝費用が取り除かれたときに,儲かる製品だけを売る.そういう様々な商品が,目先を変えて,コロコロと現れては,次第に消えていく.これは何を意味するのでしょうか?

8月15日:更新します.

8月10日:京都の同志社大学において,合同ゼミ合宿,終わりました.充実したディベートは,桜井ゼミと千葉ゼミの毎年の伝統です.それに対して,なかなか歯が立たないのが私のゼミですが,これは彼らの奮起を促す精神の指導において,私の力が足りないことを感じます.テーマは素晴らしく,重要で,関連しています.日韓企業のライバル,フェア・トレード,原発廃止,TPP参加,について,学生たちが論争しました.もし勝者に共通するものがあるとしたら,それは現実に問題と向き合うセンスでしょうか.経済学の理論が述べることと,現実の複雑さに,真摯に向き合う学生が確かにいることに,私は感銘を受けました.

8月2日:質問を準備したことが「やらせ」だ,と批判されていますが,どのような会議でも,執行部や主催者は質問を予想し,適切な答(その基礎付けとなる資料)を準備しているはずです.公務員や企業の管理職,団体の役員,あるいは,遠足の計画や,ゼミの合宿でも,スタッフの多くは(過去の,あるいは,予想される)質問に答える準備をしています.それは説明を求めることに対して答える姿勢が重視されているのですから,正しいことだと思います.確かに,執行者や原案を守り,都合の良い質問ばかりを一般の意見と見せかけるなら,「やらせ」という部分があるでしょう.しかし,言葉を分けて,正しい批判と,改善を目指すのがよいと思いました.政府や公務員が何をするべきか,もっと首相や大臣が原則や考え方を示すべきでしょう.

7月28日:天気予報を観るのはおもしろいですね.台風はどこで生まれるのか? なぜ夕立が起きるのか? 世界天気予報までやってます.学生たちには地球温暖化への懐疑論が強いのですが,なぜなのか? 自分で強い論拠を示すこともできませんが,国際政治において,温暖化問題と日本の政策はどうなるのか? と,思います.自分だけなのかもしれませんが,いつでも,政治とイデオロギーが気になるのです.天気予報は,今,節電や脱原発,温暖化,異常気象,地方政治,などの焦点でもあります.

7月21日:夏休み前にはゼミの合宿です.今年も桜井先生や千葉先生,上田先生のゼミ生と一緒に,ディベート大会です.今日はホテルの下見に行きました.まあ,あんな感じでしょう.そして,ゼミでは最終の練習です.といっても,できたのかな.初めての練習です.いつも準備不足で,桜井ゼミには申し訳ない対戦相手でしたから,今年ことは・・・・と思ったのですが,心配です.世間では原発廃止論が盛んですが,それでよいのか,と考えました.学生たちが議論して面白い,と言ってくれるのが目標なのです.がんばってくれよ.

7月14日:あまり眠れなかったために,考えがまとまりません.合同ゼミ合宿の準備が心配です.学生たちは本気で取り組んでくれるのか? 原発廃止問題ですが,まだ立論の要点がつかめません.今日は拡大ゼミで戦略を練ります.積極的に参加してほしい.彼らの20歳前後の社会的関心を高める機会にしてほしい.今こそ,眠れないほど集中し,倒れるまで学ぶことがあるはずだから.

7月7日:書名を間違いました.『奇貨居くべし』です.申し訳ありません.「奇貨」というのは宝や優れた人材を意味し,「居く」というのは持っておくという意味だ,と知りました.中国の古典に対する知識がないと,こんな間違いをしてしまいます.すでに国際政治や経済において中国が発言力を高めているのですから,英語による知識だけでなく,中国の古典を学ぶのがよいのでしょう.そして,もちろん,自分の文化や歴史を良く知ることです.間違いだらけのコラム紹介ですが,これを機に少しでも改善したいです.

6月30日:宮城谷昌光『奇貨居くべからず』を読み始めました.面白くて,止められませんね.秦の始皇帝による統一がなされる前の時代に生きた英傑たちの物語です.戦国時代の中国の様子や思想,人々について,想像をおおいに刺激します.人の生き方や感じ方,考え方,時代や思想の理解,そして国家を治める王や宰相の人格と才能,それを発揮することで変化する諸国家や邑(都市)の関係,盛衰が描き出せるというのは,中国の歴史家たちが常に直面した問題なのでしょう.

6月23日:日曜日の朝にパソコンを開けると,昨日の要約がすべて消えてしまいました.半日ほどがっくりして,また始めから書いたために一層長くなった,という次第です.もっと短くするつもりですが,なかなかできません.3ヶ月経っても,瓦礫の撤去が進みません.被災地の広さに比べて,作業員やトラック,重機がほとんど見えないことに驚きます.なぜもっと人や機械を投入しないのか? また,原発の汚染水処理が進まないニュースを聞きます.なぜいくつかの処理方法を並行して進めないのか? 汚染水を移す施設を用意し,処理プラントを二つ設置して,どちらでも処理できるようにすること.冷却方法を根本的に変えること.その墓にも,試みるアイデアはあると思います.国会も東電も,危機を取引材料に利用している,と疑うべきではないか?

6月16日:自動車の中で朝のラジオを聴いていると,言葉の使い方,伝え方を,政治家やメディアはもっと考えるべきだ,という意見をある人が述べていました.もっともな意見であるし,経営や企業の市場戦略と,政治家や国家の戦略が重なっていることを感じさせます.「世界で1番」を目指す技術者たちに,「2番だったら何がいけないのか?」と問う事業仕分けでの政治家の詰問や,「最少不幸社会」を目指す,という首相の発言は,関係者や国民に失望を与えるでしょう.もっと前向きの,プラスのメッセージで指導できる言葉がよいでしょう.震災復興や原発事故処理,国会の紛糾も,政治家やメディアは国民に何を伝え,何を促そうとしているのか? 苦境にある人たち,展望を得ようと奮闘している人たちに,正しいメッセージを伝えてほしいです.

6月9日:山本一力の小説,『銀しゃり』を読みました.時代小説は,SFであり,ユートピアです.それは,身分制社会であり,しかも,武士が殺人を行えるという条件で,小説世界に切迫感を与えています.『銀しゃり』は,鮨職人の成功物語ですが,働く姿や,助け合いながら生きる仲間の心情が,現実の空白感を埋めて,励ましや慰めを与えます.SF小説と経済学や国際関係論を同列に扱うことを嫌う人もあるでしょう.しかし小説の意味は,もちろん,読み手にあるのです.

6月2日:内閣不信任案が提出される,というニュースを聞きながら書きました.日本の政治を詳しく追っているわけではありません.しかし,世界で起きることを見つめるグローバルなジャーナリストの神様がいたら,日本の政治の将来について何を書くか,と考えてしまいます.一つは,政党が機能していない.また一つは,国民を説得できる全体像がない.その意味で,もっと自分たちのビジョンを示して行動する,若い政治家たちのグループが国民との対話や相互の討論を高め,メディアが支持する姿を描くのではないでしょうか? そして,震災でも原発事故でも帰ることのできない,日本の豊かさと忍耐,口下手を,債券市場や安全保障で刺激するでしょう.

5月26日:『八日目の蝉』を観て,日本にも,こんな映画を作る力があるのか,と感銘を受けました.原発事故の処理に見通しが立たず,IAEAが来る直前になってメルトダウンを示す情報を公開するのは,腹立たしく,恥ずかしい気がします.しかし,こうして改善していくのだ,という姿勢を打ち出すことに意義を認めて,政府の方針を称賛したいです.日本人は組織に弱く,論叢に弱い,と思います.しかし,被災地の住民が示す忍耐や清廉さ,『八日目の蝉』がしめす小集団の集中力と精神性は,それにふさわしい形があれば,偉大な成果につながるのです.政治の革新は,どこかで,始まっていると思います.

5月19日:「今週のReview」を追加します.震災という危機によって,日本の政治や社会の仕組みが大きく変化する,と期待したことが,おそらく最後のチャンスだった,という後悔に変わりつつあります.この先,10年で起きるとしたら,債務・通貨危機,国境紛争,朝鮮半島,安全保障上の危機,そして,世界市場における日本企業の衰退,などに,私たちは備えているでしょうか? 日本がこのままでよいとは思えません.情熱をもった,健全な,若い指導者たちが,日本を変えていく自由を,もっと得てほしいです.

5月12日:「今週のReview」を追加します.よく降ります.大雨が降ると,異常気象ではないか? と心配します.そして,土壌の浸食や災害が起き,難民が増え,政治的な不安定化や政府の崩壊が広まっている,というロバート・カプランの話を思い出します.世界最悪の土地を旅したジャーナリストが,今はアメリカの安全保障政策に助言しています.スーザン・ストレンジも,ジャーナリストをIPE研究の基本姿勢として支持したことを知ってうれしくなりました.私は,彼らの数%でしかないけれど,これでいいか,と思ったのです.

4月28日:「今週のReview」を追加します.冷戦後のアナーキーやカオスについての研究書を読んでいます.IPEが国際秩序の形成や転換を考えるなら,経済学と政治学はこうした問題とどのように取り組むべきか? 連休だし,本当は,もっと海や山でも見に行きたいですが,今年は様子が違うかもしれません.しかし,少なくとも,京都の地下鉄はもう混んでいました.やはり,読書かな.勇気をもらえるような本を読みたい.

4月21日:「今週のReview」を追加します.

4月14日:「今週のReview」を追加します.更新はいつも木曜日になります.遅いですが,続けますので利用してください.若手の優れた政治家が政府の中枢を担っていることに感銘を受けます.震災からの復興と原発事故が加わり,民主党政権への批判がこれから強まるかもしれません.しかし,それが政府と世論を鍛えて,政治や経済の改善につながるような論争になるよう,彼らが指導することを期待します.

4月7日:「今週のReview」の構成を修正して追加します.「IPEの想像力」は,毎週のコラムを要約したあとがきのような性格ですから,末尾に移動します.全体が冗長なので,資料として要約していないコラムは省略し,主要なコラムの要約だけを載せます.全体は「より長いReview」としてリンクしました.

3月29日:「今週のReview」を追加します.

3月21日:「今週のReview」を追加します.地震と津波,原発事故のニュースが続きます.被災を免れた地域に住む自分たちが,このまま日常生活を続けることは,時間が経ってから大きな間違いだったと気づくのではないか? 卒業式に出てきたので,不十分なままですが更新します.雨の中を圧待つ卒業生たちと父母の中で,もっと話し合い,考え,教えることがあったように思います.日本の転換点が,彼らの出発の日となりました.

3月15日:「今週のReview」を追加します.大震災と原発事故.後者は人間が大きくかかわっています.前者も,救済と復興に政府が試されます.たまたま震災の土地に暮らした人たちが苦しむなら,政府はその救済を社会として支援できることを示してください.同じように生活し続けている自分たちに不満や不安をかじます.しかし,原発事故が,地震以上の災害をもたらさないか,心配です.

3月9日:「今週のReview」を追加します.花粉症の季節です.ブルックス『ボボズ』を読みながら,アメリカのアイデンティティーが変化することと外交政策や国際秩序の関係を考えました.せっかく時間があるのに,余計に早く過ぎてしまいます.
雨が降れば,散歩したいのに,運動不足のままです.

3月1日:「今週のReview」を追加します.自宅を出るときやんでいたので,驚きました.こんなに雨が降っているとは.エジプトで革命を起こしたFacebookですが,日本でどうですか? ちっとも使っていなかったので,再利用を始めます.知らない人との距離をとる日本人には向いていないのでしょう.独自の工夫をしてほしいですね.そして,失業も,デフレも,政治家の内紛も,解決する力になってください.

2月22日:「今週のReview」を追加します.ウィリアムソンの翻訳について読者から質問をいただきました.少しくわしく説明することもあれば,私の誤訳もあって,大変申し訳なく,反省しています.Martin Wolfの研究書の冒頭に,簡潔な経歴が紹介してありました.世界銀行で多国間繊維協定やインドの自由化にかかわり,シンクタンクを経てFinancial Timesに移ったことが,素晴らしい能力と出会いを示しています.笠井君と新町の生協で昼食.若い人は,今こそ,限度なしに頑張ってください.

2月15日:「今週のReview」を追加します.雪の町を散歩してみたかったですが,教授会です.管内閣が日本の方針を積極的に議論する政治の革新を実現できるか,問われています.論争を進めて,メディアにはもっと支持する意見があってよいと思います.国際秩序の転換を議論する研究を探し始めました.ご存知の方はメールをください.

2月9日:「今週のReview」を追加します.やっぱり長い.まだ入試期間で,研究ではなく,この要約を楽しんでいるうちに長くなりました.池波正太郎の『おとこの秘図』を読んでしまいました.これではいけない.

2月3日:「今週のReview」を追加します.節分ですね.試験の採点と一緒に,多くの長い要約をしました.読みにくいかもしれませんが,元の論説はどれも非常に面白いです.体調もぼちぼち回復し,コラムの要約だけが楽しく,何とか続けています.
しかし同時に,それだけではよくない,と思いました.国内研究をとりましたので,国際政治経済学の方法を学説史としてまとめてみます.多くの研究者がこの分野に参加してくれると期待します.Reviewも続けますが,毎日要約するのは止めて,一日だけを要約に当てます.入院していたときにそう思っていたのですが,なかなか実行していませんでした.
読者のみなさんにとって何かのお役に立っているでしょうか? そうであれば,これが私の仕事です.

1月27日:「今週のReview」を追加します.米中首脳会談で長くなりました.

1月20日:「今週のReview」を追加します.卒業研究も終わり,講義も最終週で,少し時間がありました.また長いですが.読んでみてください.

1月13日:「今週のReview」を追加します.

1月6日:「今週のReview」を追加します.国内研究が認められました.眼が悪くなりました.研究をやり直します.


2010年


12月30日:「今週のReview」を追加します.良い年が来るでしょうか?

12月23日:「今週のReview」を追加します.

12月16日:「今週のReview」を追加します.なお,先週のReview でThe Economistの発行日を訂正します.失礼.

12月7日:「今週のReview」を追加します.

11月30日:「今週のReview」を追加します.学園祭のために時間がありました.その分,少し長いです.面白い論説を見つけるときが,楽しくて.

11月25日:「今週のReview」を追加します.北朝鮮について,関心のある方は検索してください.

11月19日:「今週のReview」を追加します.遅れましたが,継続しておきます.将来,だれかが検索してくれるかもしれませんから.

11月16日:検索を「IPEの果樹園」内にできました.キーワードや人名などで検索してください.

11月12日:「今週のReview」を追加します.週末は入試,その他で,遅れました.

11月2日:「今週のReview」を追加します.

10月26日:「今週のReview」を追加します.

10月21日:「今週のReview」を追加します.9月27日のReviewが表示されていませんでした.これも追加します. 

10月12日:「今週のReview」を追加します.この話題,ゼミでは話が深められず,大失敗でした.申し訳ない.

10月5日:「今週のReview」を追加します.

9月30日:「今週のReview」を追加します.重大な問題に,歴史的事実や論争の経緯を確認することもなく,思いつきを公表する愚かさを知りつつも,学生の皆さんにもさまざまな論争の行方に関心を持ってほしい,と思います.

9月28日:秋学期が始まりましたので,「今週のReview」を追加します.あまり調子は出ないのですが,学生の皆さんに考える刺激や在ry等を届けたいです.利用してください.

   ★▼●§∀■〒¶Θ ・・・・ ◆☆ΨΕ●§δ★

7月22日:遅れましたが,「今週のReview」を追加します.これが最終のReviewです.夏休み中は更新しません.

7月15日:「今週のReview」を追加します.

7月8日:「今週のReview」を追加します.



2010年


2001年 〜 2009年

(省略)

2000年55日:経済学部にリンクを依頼。4月29日と申請したのですが、少し遅れました。