2008度「マス・コミュニケーション論」


 渡辺武達 担当    田辺TC2-204 


14回  2008年7月22日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月29日(火)に決定。詳細は掲示板 を見てください。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q1.先日山本モナさ んは不倫疑惑で、自身の番組を降板することになったという事件がありました。以前にも同じようなことがあり降板した番組があったと報道されていました。一度そのようなことをした人物に番組を任せるというのは、私はどうかなと思います。 テレビ局の人はどのような基準で番組の司会者を決めるのでしょうか?(文・一回・女)

A1. 男女関係のこ とと、メディアへの登場の判断はなかなかむずかしく、不倫のような、いわゆる反社会的男女関係はたくさんあり、とりわけ芸能界では珍しくありません。です から女性タレントの場合、そうした報道が必ずしもマイナスにはなりません。ただし、今回の場合は「サキヨミ」と題した報道の新番組であり、局の印象として まずい・・・として問題が大きくなりました。

この山本モナさんの場合、以前は若手政治家との路上キスの写真を報道されて、降板し ています。今回も前回のいずれもが週刊誌によるスキャンダル報道です。そうした報道に関心をもつ一般人の程度にも問題があるということにもなります。また もしこれがフランスであれば、こうした男女関係のことはまったく問題にならない可能性が大きいです。メディアは社会道徳の規範になるべきだという立場から すれば、山本さんは責められるべきですし、今回は既婚の野球選手が相手の不倫だということで暴露報道されました。もちろん、テレビ局もそのようなことこと がないように注意をしているのでしょうが、それ以上にテレビ局は話題になり、視聴率がとれる人物を登場させようとしています。今回のことは、日本のメディ ア状況がますます「スキャンダルジャーナリズム」になりつつあることを示しているともいえます。

テキストの『メディアと情報は誰のものか−民 衆のコミュニケーション権からの発想』pp.117-125「雑誌ジャーナリズムの現状」、とくに「パパラッチ依 存メディアの行く末」が参考になるでしょう。

 

Q.2 現在、大阪のある民間放送局でアルバイトをして、テレビ局への就職活動に生かしたいと努力しています。実際にテレビ局で 仕事をするには、大学でどのような勉強をしておいたら役立つのでしょうか?(商・2回・男)

A.2 大手のテレビ局への就職活動の倍率は1000倍です。ですから、それなりの勉強をして臨む以外に簡単に合格する方法はあ るはずがありません。私としては二つのことを勉強しておくように学生たちに言っています。第1は、メディアと社会の関係をきちんと勉強しておくことです。 そのための知識の一端はこの「マスコミュニケーション論」から得られるでしょう。第2は、自分にしかできない分野をつくり、他人よりも圧倒的な知識をつけ ておくことです。またテレビ局の仕 事といっても、制作関係は今ではほとんどが外部委託(アウトソーシング)になっており、あなたがそうした方面でのアルバイトをしているのはとてもいいこと だと思います。

 

U 先週の講義から

@政治に翻弄されるNHK

 国会での予算審議と経営委員等の承認

A公益性と社会性

    何が社会の利益になる情報提供なのか

Bメディアと人間の社会行動 

 メディアはオーディエンスにどのように影響しているのか

C広告主に左右される民放←広告主の意向と暗黙の了解

07 年の日本の広告費は 7 兆 0191 億円、前年比 1.1%増で、4 年連続増、インターネット広告が引き続き伸長 インターネットが2004年にラジオを、07年に雑誌を抜いた。

 

V 今週の講義⇒今期 のまとめ⇒

 

グローバルに展開する現代社会に必要なメディア,ジャーナリズムとは

     ☆『グローバル化と英語革命』論創社、2004 年

@メディアと社会⇒今日の世界の社会情報環境

 技術的なネットとしては地球は1つだが、文 化的・政治的には分裂したままである⇒この解決がメディアの責務となる。

A今日のジャーナリズム

 カラン先生の最近著『メディアと権力』(論創社、2007年)の第8章「民主制とメディア」に「メディアの役割と分業」p.378

 

  B『メディアと情 報は誰のものか』⇒市民・オーディエンスのもの

   ☆テキスト『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000年)を参照

 

W 今週の鑑賞作品

  @世界まる見え!テレビ特捜部:9.11 「ツインタワー崩壊の疑惑を追え」(2007年10月15日、月、20:00-54放映、日本・読売テレビ系)

 

  ANHK番組:温暖化のインドへの影響

 

X 試験について

  ・テキスト、参考書をよ く読むこと、持ち込みはテキストと参考書、自筆ノート

 

  ・メディアの社会的機 能・役割をよく考えること

 

           春学期の勉強、ご苦労さまでした!!

 



13回  2008年7月15日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰のも のか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア用 語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・ト リックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革 命』(論創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳 『メディアと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月29日(火)に決定。詳細は掲示板を見てください。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布 資料等は不可です。

☆授業に関する質問、感想は以下にメー ルにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。→ twatanab@mail.doshisha.ac.jp  また講義でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップしま す。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.1 先日NHKを見ていたところ、同志社大学近くの三山木 駅の交番に勤務する警部補の自殺のニュースをしていました。大変驚きました。しかし、一方でNHKがなぜこの件をニュースで取り上げたのかよくわかりませ んでした。今までの「マスコミュニケーション論」講義から考えると、マスコミの流す情報には、何らかの方向性をもって視聴者に伝えたい意図があると思えま す。その意味では今回の事件報道でも例外ではないと思いました。しかしいくら考えても今回の事件は「意外性」の3文字を基準にして電波にのせたとしか思え せんでした。そもそも、殺人事件や自殺は日本中どこでも起こっています。その中で電波や紙面にのせられる事件はどのように選択されているのでしょうか? (文・1回・男)

 

A.1 警官の自殺は最近よくある事件ともいえますが、警官が職務用の銃を使って自殺すれば、政治的意 図などなくとも、「新奇性」、「意外性」ということで今のメディアはニュースにとりあげるでしょうね。しかし報道の仕方には最低でもその社会的意義と構図 が説明されないといけないです。私はNHKニュースそのものは見ておりませんが、朝日新聞記事を見るかぎり、事件 の表面だけをなぞったものですからテレビも間違いなくそういうものだったのでしょうね。その点では、あの「くいだおれ太郎」(7月8日閉店)に群がるメ ディア騒動と一緒で、それがほんとうにNHKがやるべきニュースであったかどうかは確かに疑問ですね。この点について本質的に知りたければ、H・M・エン ツェンスベルガー著、野村修訳(1966、原著は1964年刊)『政治と犯罪』晶文社、pp.457 を読まれるのがいいかもしれません。

 

 

☆ちなみに朝日新聞はこの事件を以下のように報じています。

 見出し:警官、交番で拳銃自殺図る 京都・京田辺市2008年7月8日(火)12:29 (朝日新聞)

 8日午前7時25分ごろ、京都府京田辺市三山木田中の三 山木交番のトイレで、田辺署地域課の男性警部補(55)が頭から血を流して倒れているのを 同僚の田辺署員が見つけた。警部補は病院に運ばれたが重体。銃弾1発が警部補の頭部を貫通しており、府警は拳銃で自殺を図ったとみて調べている。

 府警によると、午前7時5分ごろ、交番の休憩室で仮眠していた巡査が大きな音を聞いた。拳銃はトイレ の床に落ちており、銃弾は壁を突き破り、約5 メートル離れた収納庫の床で見つかった。遺書は見つかっていない。田辺署の林弘一副署長は「拳銃を使用したことは誠に遺憾。今後、このようなことがないよ う努めたい」とコメントした。

 

.2 先生は講義の中で、G8会議についてCCTV(中国中 央テレビ)の英語国際放送、「チャンネル9 Dialogue」からインタビューを受けると言われましたが、日本でのG8(Group of 8 Powers)報道と世界での報道のされ方、あるいはその受取り方に違いがあるのでしょうか?

 

A.2 全然違うといっていいほどです。それは会議終了日の朝 日新聞の日本語版と朝日新聞の英語版(国際ヘラルトトリビューンと合同で発行)を比べてみれば分かりますように、諸外国では、G8会議が問題なく開催され ていること自体に世界秩序が保たれていることの証明だという考えで、そこで何が話しあわれているにはあまり興味はないといっていいかようです。ですから、 G8の内容報道も大きくはありません。世界各国はG8会議の議論とその結果にそれほどの注目はしていないということです。

 ちなみに7月2日のCCTV(中国中央テレビ)から私への質 問内容は以下のようなものでした。

 1. Some say Japan takes the G8 a bit more seriously than everyone else. Y30.7bn (more than 20 million US dollars) was earmarked for security, at least 21,000 police force have been mobilised from all regions of Japan, put up in hotels and paid overtime. Why do you think G8 summit is so crucial for Japan? 

 2. Japanese prefer to think that Japan is so homogenous a country compared to other nations, though it is not true. This pseudo-idea is utilized as a political tool when government both local and national discusses immigration policies, for instance. And also both Japan and her people have wanted to be recognized in the world community as a great nation. And this wish has been very strong since the defeat of the last war and independence after the San Francisco Treaty of 1951. Then I can say that for Japan to host this kind of meeting is only important to erase such a psychological trauma, and for those reasons Japan is so sensitive when it comes to international event like G8 .

 3. Is this a good chance for PM Fukuda to show his political wisdom and leadership internationally this time? How do you see his efforts to pave the way for the G8?

 

U 先週の講義から⇒

@ マス・コミュニケーション過程と社会形成⇒広告と広報

・広告の作り方と作られ方、そしてスポンサーの力

NHKは広告を禁じられている→放送法第四十六条  協会は、他人の営業に関する広告の放送をしてはならない。

・広告の実際⇒上映ビデオ:NTT協賛、つかこうへい提案CM コンテ

              渡辺武達協力、協和発酵CM

・民放と広告、NHKと政治

 

   A 放送法→昭和二十五年五月二日法律第百三十二号 

・放送法三条の二の2 教養番組又は教育番組並びに報道番組及び 娯楽番組を設け、放送番組の相互の間 の調和を保つようにしなければならない。

五「教育番組」とは、学校教育又は社会教育のための放送の放送番組をいう。

 六「教養番組」とは、教育番組以外の放送番組であつて、国民の一  般的教養の向上を直接の目的とす るものをいう。

       

・電波法(昭和25年5月2日 法律第131号)

第一章(目的) 第一条  この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。

第二章 無線局の免許(無線局の開設) 第四条  無線局を開設しようとする者は、郵政大臣の免許を受けなければならない。

 

  B テレコミュニケーションと通信行政

 

V 今週の講義⇒政治に翻弄されるNHK  公益性と社会性

 メディアと人間の社会行動 広告主に左右される民放

@政治に翻弄されるNHK

  ☆NHKの公共性→『メディア用語を学ぶ人のために』 pp.277-278

 ・総務大臣の免許

 ・NHK予算の国会審議

 ・政治家の介入

 

A公益性と社会性

 ・公益性(社会性と公共性)

 ・社会性とは何か⇒人びとが社会参加するための基礎資料提供

   

Bメディアと人間の社会行動 

 ・メディアは人間行動にどのように影響するか?

 ・直接的影響(情報内容)と蓄積的影響(情報パターン)

 ・メディア特性による影響←活字、テレビ、インターネット、直接   会話

 

C広告主に左右される民放←広告主の意向と暗黙の了解

 ・「あるある大事典」問題とスポンサー・花王

 ・「情熱大陸」や「厨房ですよ」のビール会社 

 

W 今週の鑑賞作品⇒・BBC The World BBCザワールド 米国大統領選挙(05.11.2現地時間)

          ・CCTV(中国中央電視台)CCTV (中国中央テレビ)の英語国際放送、「チャンネル9 Dialogue」08.7.2 放映⇒アフリカ開発会議          

 

X 次週の予定⇒シラバス14 最終講義:今期のまとめ



12回  2008年7月8日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月29日(火)に決定。詳細は掲示板 を見てください。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

☆お知らせ⇒明日9日(水)発売のSANKEI EXPRESS紙の連載コラム「メディアと社会」p.31に「情報環境が招く若者の非礼さ」という原稿が出ます。コンビニやキオスクで手にとってみてくだ さい。

 

T 受講生からの質問

Q.最近、NHKの番組を見ていると、企画がおもしろかった り、興味深かったりするのに、ちょっとした要素でレベルが下がるものが多い気がします。昔は絶対的だった“NHK”の“アナウン サー”が平気でかんだり、なまったりするし、就職活動準備のための番組「一期一会」でも、出演する人による当たり外れが大きすぎる。いくら出演しているの が一般人だといっても、製作者は自分が伝えようとしていることがちゃんと伝わるように誘導すべきではないでしょうか。先生はNHKの番組の質が下がってい るという考えはお持ちでしょうか?(経済・女・M.T)

 

A.NHK番組だけではないですが、何かを評価する場合には、 相対評価と絶対評価があります。前者の枠組みからいえば、民放と比較してNHKは今でもやはりすばらしいです。ただしそれはNHKのすべての番組が素晴ら しいのではなく、民放のものに比較して、見られる番組がまだまだ多いという意味です。逆にいえば、民放にも素晴らしい番組がたくさ んあるのに、その数が少ないということです。一方、絶対評価からですが、民放番組でも毎年日本民間放送連盟賞に応募される作品にはすぐれたものが多くあり ます。つまり今の民放はコストカット(経費削減)意識だけが専攻して大変なことになっていますが、いい作品を作る気さえあれば作れる体制にあるということ です。それは日頃からNHK番組にはお金と時間がかかっており、優秀な陣容も揃っているから、優秀な作品が作られ 放映されている面があるということです。しかしご指摘のようにこのところのNHK作品の質が落ちてきているというのも事実だと思います。理由は、やはり経 営と政治の締め付けが厳しく、現場の制作陣に覇気と創造性がなくなっているということ、さらには面白さの基準を民放のバラエティ番組をモデルにしていると いうことが作用しているようです。たとえば、出演者に女優を起用している『英語でしゃべらナイト』はまだいいとしても、「サラリーマンNEO」などはバカ バカしく、話になりませんね。

またもっと大きな視点からいえば、テレビ局を 目指す応募者の全体的レベルが落ちているから、民放、NHKを問わず、彼/彼女らの作る番組の質が落ちてきている こともいえるともいえます。貴方が放送界を目指しているとすれば、一度メールをください。もう少し詳しくお伝えできますから・・・。

 

U  先週の講義から⇒シラバス13⇒@メディア業界の求める人材、必要な人材 

Aジャーナリストの条件 Bメディア業界の社会的利益(社会性・公益性・公共性)

  1.ジャーナリズムとは何か?

   @メディア業界の求める人材、必要な人材

   Aジャーナリストの条件 

Bメディア業界による社会的利益(社会性・公益性・公共性)の創造活動

   

V 今週の講義⇒メディアの法制 @ マス・コミュニケーション過 程と社会形成
                  A 放送法と電波法     B テレコミュニケーション と通信行政

@ マス・コミュニケーション過程と社会形成⇒広 告と広報

・広告の作り方と作られ方、そしてスポンサーの力

NHK は広告を禁じられている→放送法第四十六条  協会は、他人の営業に関する広告の放送をしてはならない。

参照⇒「CM 制作とスポンサー」渡辺武達『テレビー「やらせ」と「情報操作」』三省堂、pp.112-132

     『メディア用語を学ぶ人のために』(世 界思想社、1999年)の広告・広報関連の部分、pp.230-251

 

・広告の実際⇒NTT協賛、つかこう へい提案CMコンテ

          渡辺武達協力、協和発酵CM

・民放と広告、NHKと政治

 

    A 放送法と電波法  

       ・放送法(昭和二十五年五月二日法律第百三十二号) 

放送法三条の二の2 教養番組又は教育番組並びに報道番組及び娯楽番組を設け、放送 番組の相互の間の調和を保つようにしなければならない。

       

         (放送番組審議会) 第四十四条の二  協会は、第三条の四第一項の審議機関として、国内放送及び受託国内放送(以下この条において「国内放送等」という。)に係る中央放送番組審議会(以下 「中央審議会」という。)及び地方放送番組審議会(以下「地方審議会」という。)並びに国際放送及び受託協会国際放送(以下この条において「国際放送等」 という。)に係る国際放送番組審議会(以下「国際審議会」という。)を置くものとする。 2  地方審議会は、政令で定める地域ごとに置くものとする。 

        ・電波法(昭和25年5月2日 法律第131号)

         電波法 第一章(目的) 第一条  この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。

第二章 無線局の免許(無線局の開設) 第四条  無線局を開設しようとする者は、郵政大臣の免許を受けなければならない。

   B テレコミュニケーションと通信行政

W 来週の講義予定: メディアと人間の社会観(世界観・倫理観・歴史観)

政治に翻弄されるNHK  公益性と社会性  メディアと人間の社会行動

広告主に左右される民放

          

   

11回 2008年7月1日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.先日の秋葉原事件(08年6月8日昼発生)のときもそうで したが、過去の事件の報道の仕方や、ゲーム・インターネットなどの書き込みの影響があるといわれています。しかし実際の事件とそう したメディア環境との関係にはどれほどの真実性があるのでしょうか?(文化情報・2回・女)

A.テレビで下劣な番組があると、それは問題視され、批判されますし、日本PTA協議会などは子供の教育によくないと思われるテレビ番組についてのアンケートをとるなどして、番付表にして発表してい ます。それはメディアには影響があるという立場です。ですが、テレビなどのメディアによる影響はそれほど簡単ではないし、どうして テレビがそうした番組を作り、放映するのかという次元にまで分け入って考察する必要があります。その証拠に同じモノを見ていても、個人によってその後の行 動には大きな違いが出ているからです。ですが、全体としてはテレビやインターネットがその利用者の社会常識を作っていることには間違いがないので、メディ アの社会的責任とアカウンタビリティについての議論を私たちはもっと真面目にする必要があると思います。

 

U 先週の講義から⇒シラバス12⇒メディア批評の仕方

よいメディア作品とは テレビ・ドキュメンタリーの手法  新聞報道のあり方

   @メディア批評の仕方とは?

    ・メディア提供情報の読み方⇒メディア・リテラシー

    ・テレビの過去と現在をよく知ること⇒TBS08.5.18放映「村木良彦追悼:TVとは何か」

・誰の利益になる情報なのか⇒メディア企業か、それともオーディ  エンスか

・自分にとってその情報はどういう意味を持つのか

   Aよいメディア作品とは?

  ・オーディエンスを成長させるもの

  ・オーディエンスにとって有意義なもの

  ・メディアによる楽しさと感動とは何か?

Bテレビ・ドキュメンタリーの手法

 ・ドキュメンタリーとは何か

C新聞報道のあり方⇒現代の新聞のあるべき姿

 ・インターネットとの差別化

   信頼度(ゲートキーパー理論)、解説性

 ・インターネットとの協力⇒双方の特徴を生かす

 ・現代的ジャーナリストの育成

   社会の実相をオーディエンスに知らせ、オーディエンスの社会的理解と判断を助ける人

 

V  今週の講義: シラバス13⇒@メディア業界の求める人材、必要な人材 

Aジャーナリストの条件 Bメディア業界の社会的利益(社会性・公益性・公共性)

 

  1.ジャーナリズムとは何か?

・ 語源的意味⇒日々の活動の記録

記 録に残る最古のマスメディアはアクタ・ディウルナ(Acta diurnal)と呼ばれる、シーザーT世時代のローマにおける官設の掲示板で、そこには公共的な事項や政府の政策宣伝的なニュースと並んで、スポーツや 演劇の娯楽なども掲載されていた

・ 社会的意義⇒言論・表現・情報の自由の公共的使用のことであり、市民主権を展望した社会的利益(社会性・公益性・公共性)の創造活動のこと」である。(渡 辺武達、2007)

・ 具体的機能⇒a)正しい社会情報の提供A論評と解説B市民への議論の場の提供C学校教育の補完と生涯教育への協力 D社会改革キャンペーンE娯楽の提供F広告媒体としての役割G慰安・福祉機能H災害予防と災害時の緊急情報提供

    ☆「メディアの社会的責任」『メディア学の現在』第14章、pp.261-278(世界思想社、2001年)

        b) オーディエンスが考えるマスメディアの機能には、@さまざまな危険の警告を含む有効な関連情報A講評・ガイダンス・助言、娯楽や気晴らし、他人との社会的 な交わりの基盤、解説・豊かな経験をさせ、くつろぎとなり、アイデンティティ確認モデルの提供などが含まれる。

☆ デニス・マクウェールMcQuail, Denis. 2003. Media Accountability and Freedom of Publication. London: Oxford University Press. 第6章

 

   @メディア業界の求める人材、必要な人材

    ・広くて深い教養と的確な判断力

    ・文章力やカメラ技術の修得は入社以後でも大丈夫

    ・組織をまとめ、仲間を増やせる人的交流術を身につけている人

    ・ある一定の分野で他人にはない、豊かで特別な経験を持った人

 

Aジャーナリストの条件 

 ・的確な判断力

 ・一定の正義感

 ・徹底的な取材力と粘り強さ

 

Bメディア業界の社会的利益(社会性・公益性・公共性)の創造活動

    ・市民によるメディアへの信頼度が購読者を増やす

    ・市民利益に結びつく情報の提供

 

W 今週のいい番組⇒「高校生のためのCM講座」byNHK

 

X 来週の講義予定: メ ディアの法制 @ マス・コミュニケーション過程と社会形成
                  A 放送法と電波法     B テレコミュニケーション と通信行政

以上


10回 2008年6月24日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q. 国会で議論されようとしている「児童買春・児童ポルノ法 改正案」にはマンガ・アニメーション・ゲームといったキャラクター創作表現を「準児童ポルノ」にする案があり、それに一部の漫画家 が反対していると新聞に書いてありましたが、先生はどう思われますか?(社会・メディア・2回生)

A.今度の案の取締対象には1998年、2003年の法律制 定、改正時にはなかった「児童ポルノの単純所持」も問題になっています。「単純所持」とは販売目的ではなく、個人で所有していることですが、これはとても 微妙な問題です。1は、個人の生活と社会的な行動となる販売目的の所持とは分けて考えな いと、捜査機関・警察による恣意的な権力の濫用に繋がる危険性、つまり言論・表現の自由の取締りや意図的な逮捕などが簡単に行われることになってしまいま す。また個人の生活にむやみに官憲が入り込み、干渉することになってしまいます。ただし漫画家の一部が「マンガ等の創作表現は空想の産物であり、現実に被 害者は存在しない」という言い方は事実としても正しいとはいえず、賛成できない面があります。

 

U 先週の講義から⇒シラバス7⇒現代メディアの問題点 その3
  @インターネット社会の特質

 

Aデジタル情報とアナログ文化

 ・アナログ放送終了完全デジタル化は2011 年7月24日の予定⇒現在のアナログ地上波は隆盛に見えますが、それ以降、完全デジタル化(地デジ、BSデジタル)になる。ただしアナログ変換されたケー ブルテレビ回線であれば、アナログテレビでも見られる。

B市民主権社会の構築とメディア

 ・巨大メディアとの棲み分け⇒巨大メディアは公有・共有すべき情報  に特化

    参照⇒J・カラン『メディアと権力』(論創社、2007 年)の第8章「民主制とメディア」に「メディアの役割と分業」p.378

  Cソフトジャーナリズムの社会的役割

    ・ハリウッド映画論 7章「グロー バル化・社会変化・テレビ改革」J・カラン『メディアと権力〜情報学と社会環境の革新を求めて〜』

    ・木村拓哉のドラマ『CHANGE』 で政治を学ぶ人たち

 

V 今週の講義⇒シラバス12⇒メディア批評の仕方

よいメディア作品とは テレビ・ドキュメンタリーの手法  新聞報道のあり方

   @メディア批評の仕方とは?

    ・メディア提供情報の読み方⇒メディア・リテラシー

     ☆「メディア・リテラシー」(メディアとその発信情報を読み解き,市民主権の立場か ら情報発信する技能と能力)

     ☆「メディア・リテラシー」『メディア用語を学ぶ人のために』(世界思想 社、1999年)p.99-100

・メディアをよく知ること⇒TBS08.5.18 放映「村木良彦追悼:TVとは何か」

・誰の利益になる情報なのか

 ☆発信者の意図的情報⇒公益性(社会性と公共性)のない情報

・自分にとってその情報はどういう意味を持つのか

 

   Aよいメディア作品とは 

  ・オーディエンスを成長させるもの

  ・オーディエンスにとって有意義なもの

  ・メディアによる楽しさと感動とは何か?

 

Bテレビ・ドキュメンタリーの手法

 ・ドキュメンタリーとは何か

  ☆「ドキュメンタリー」『メディア用語を学ぶ人のために』p.62

 

C新聞報道のあり方⇒現代の新聞のあるべき姿

  ☆「情報源としての新聞」『メディアと情報は誰のものか』pp.102-116、「新聞産業」『メディア用語を学ぶ人のために』pp.l139-140

 ・インターネットとの差別化

   信頼度(ゲートキーパー理論)、解説性

  ・「門番」(ゲートキーパー)としての役割を生かす⇒新聞が速報   性で勝負できる時代は過ぎた、記録性の比重も小さくなりつつある

 

 ・インターネットとの協力

双方の特徴を生かす

 

 ・現代的ジャーナリストの育成

   社会の実相をオーディエンスに知らせ、オーディエンスに理解、判断させる人

 

W 今週のいい番組⇒「一期一会」by NHK 音楽好きの大学生とトライ アスロン好き のNTT職員との対話で構成

 

X 来週の講義予定: シラバス13⇒@メディア業界の求める人材、必要な人材
Aジャーナリストの条件 Bメディア業界の社会的利益(社会性・公益性・公共性)

 

お知らせ:明日25日(水)発売のSANKEI EXPRESS紙の連載コラム「メディアと社会」p.31に「現代メディアの抱える6つの問題」が出ます。「あるある大事典」問題の背景を書いています。 コンビニやキオスクでご覧ください。

以上

                      

 
9回 2008年6月17日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.6月10日(火)の講義で取り上げられたグーグル (google)に関することですが、検索エンジンで上位になる条件とは何なのでしょうか?ビデオのなかではホームページ開設者が 「注意深くなることが重要だ」と説明していました。また検索エンジンで上位に来るようにすることをビジネスにしている会社は顧客の会社との電話のやり取り で、「HPのメインページを再編する」とも言っていたようですが、具体的にどういう条件で検索エンジン内の表示の 順番は決められているのでしょうか。(社会・メディア・1回生)

A.一般にグーグル(google)やヤフー(yahoo)の ような検索エンジンを利用するとき、たいていの人は第1ページの5番目までほどしか閲覧しません。またインターネットで情報を得る人が増えてきたので、検 索エンジンの上位に出ることは会社や商店の営業にとっては大変重要です。この点で、グーグル(google)などは、アクセス数で順番を決めていると言っ ていますが、じっさいにはいろいろ他の要素が絡んでいるからです。しかしグーグルはその原則を公開していません。それがグーグルビ ジネスの根幹に関わっているため、彼らは最重要の企業秘密として必死に隠しているからです。またそれは「フェアネス」(公正)のために隠されてしかるべき であります。しかし、NTTの『職業案内』がアイウエオ順になっていることを利用し、会社名を「あ!」とするよう な例があるように、それの仕組みを利用して順位を上げる手法はあると思われます。 

 

Q2.いろいろなメディアの不祥事が続いていますが、NHKの 職員が株取引をインサイダーで行った例があります。メディアにとってそれはどのような問題になるのでしょうか?(経済・2回・女)

A2.証券、株の取引はみんなが公平な条件でのビジネス環境が 保障されていないと、自由主義経済の原則が崩れます。だからある特定の会社の秘密の内部情報を事前に得て、それを利用して取引をすることは法律的にも禁止 され、犯罪とされいています。NHKの事件は、報道機関としてのNHKの関係者が事前に得 た経済情報、まだ一般人が知らない情報を利用して株取引をして不当な利益をあげたということで、やってはいけないことです。これは第1に、経済犯罪、第二 に、メディアの職責を利用したメディア従事者にあってはならない倫理犯罪だということになります。こうした事犯はアメリカの株式情報などを扱うダウジョー ンズ社やその系列のウォールストリート・ジャーナル社では当然、もっとも厳しいジャーナリストの犯罪とされ、即座に解雇されます。

 

U 先週の講義から⇒シラバス6 現代メディアの問題点 その2
    @現代メディアの情報特質

   ・「ネット時代のメディア倫理・法規制と快適な市民生活」渡辺武達『メディアと情報 は誰のものか』潮出版社、pp.85-92

・デジタル化時代の特質

・グーグル(google)、ヤフー的検索 の時代

     ☆ビデオ「グーグルの時代」

A 商業主義と人権侵害 

 ・娯楽化の問題⇒「メディアにおける娯楽と性表現」『市民社会と情報変革』(第三文 明社、2001年刊)pp.52-78

 ・俗的興味への迎合      ・オーディエンスの復権の途

B センセーショナル報道の構図←犯罪報道は何のために?

 ・なぜ、連日の殺人報道か?  ・安全の確保や警備強化の道しかないのか

 

V 今週の講義⇒シラバス7⇒現代メディアの問題点 その3
  @インターネット社会の特質

   ・真偽の判断が困難      ・e- ビジネスの危険

   ・ネット銀行         ・スピードが人間の生理的能力を超える

 

Aデジタル情報とアナログ文化

 ・アナログ情報は人間のリズムに近いがデジタル情報はコンピュータ的

 ・放送はデジタル化されつつあるが、放送で使うのはアナログの針時計

 

B市民主権社会の構築とメディア

 ・自分たちの社会は自分たちで作ることが肝要

 ・自分たちのメディアを自分たちで作る⇒

市民記者(パブリックジャーナリト)の育成

   ☆小田光康『パブリック・ジャーナリスト宣言』(新書)朝日新聞社、2007年

   ・巨大メディアとの棲み分け⇒巨大メディアは公有・共有すべき情報に特化

    カラン『メディアと権力』(論創社、2007 年)の第8章「民主制とメディア」に「メディアの役割と分業」p.378

 

  Cソフトジャーナリズムの社会的役割

    ・ハリウッド映画論 7章「グロー バル化・社会変化・テレビ改革」カラン著、渡辺武達監訳『メディアと権力〜情報学と社会環境の革新を求めて〜』

    ・木村拓哉のドラマ『CHANGE』 で政治を学ぶ人たち

 

W 今週のいい番組⇒「ファッション・ドリーム」における、ダニ族のブタ中心の暮らし←文化システムの理 解

 

X 来週の講義予定: シラバス12⇒メディア批評の仕方

よいメディア作品とは テレビ・ドキュメンタリーの手法  新聞報道のあり方

              以上

 


8回 2008年6月10日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.「戦争の最初の犠牲者は真実である。The first casualty when war comes is truth.」ということばは自分にとって衝撃的です。もうすこしこの意味を解説してください。(工・2回・男)

 

A.これは1917-18年の米国上院議員の選挙キャンペーン中にジョンソン上院議員(カリフォルニア州)が発言したとされ ています。出典は、Knightley, Phillip. (1978) The First Casuality. London: Knightley.ですが、もっと厳密にいえば、歴史上はそのような意味での発言は多くなされているようです。私が調べたかぎりでは、ギリシャ悲劇を書 いたアイスキュロス(Aeschylus、525BC - 456BC)がその主旨の発言をした最初の人のようです。その意味は戦争をする権力者は国民を欺す、また他国を欺して出来るだけ多くの国を味方 につけるから、国民は注意すべきだということです。日本の「鬼畜米英」論だけではなく、外国、とくに米国や連合軍も戦争中、日本のことを悪者に仕 立て上げるために多くのプロパガンダ(宣撫工作)を行っています。以下の本にはそうしたことが詳しく書かれています。ジョン・W・ダワー著・猿谷要監修 『容赦なき戦争』平凡社、2001年、1600円 

 

U  先週の講義から:今週の講義 ⇒ シラバス5 現代メ ディアの問題点 その1

メディアと情報コントロール:「やらせ」と「演出」、サブリミナル表現

   @メディアと情報コントロール

A「やらせ」と「演出」

 ・「〈やらせ〉を生む構造」渡辺武達(1995) 『テレビー「やらせ」と「情報操作」』三省堂、pp.174-177

 ・「〈やらせ〉番組の社会構造」渡辺武達(2000) 『メディアと情報は誰のものか』潮出版社、pp.125-139

Bサブリミナル表現

    ・普通には認識できないが、人間に影響を与える情報提供の仕方

    ・サブリミナル(1995.5.14.TBS 報道特集) by DVD

 

V 今週の講義:シラバス6 現代メディアの問題点 その2
    @現代メディアの情報特質

   ・「ネット時代のメディア倫理・法規制と快適な市民生活」渡辺武達『メディアと情報は 誰のものか』潮出版社、pp.85-92

 

・デジタル化時代の特質

  送受信は便利だが、速度が人間の自然なリズムをはるかに超えるため、予期しない出来 ごとが起きている。

・グーグル(google)、ヤフー的検索 の時代

     ☆ビデオ、NHKスペシャル「グーグルの時 代」

 

A 商業主義と人権侵害 

 ・娯楽化の問題

   「メディアにおける娯楽と性表現」『市民社会と情報変革』(第三文明社、2001年刊)pp.52-78

 

 ・俗的興味への迎合

   人間の本性と理性の調和

 

 ・オーディエンスの復権の途

   メディアが社会を構成することから、オーディエンス(視聴者・読者)がメディアの質 を作るための社会的合意を!

 

B センセーショナル報道の構図

 ・なぜ、連日の殺人報道か?

 

 ・安全の確保や警備強化の道しかないのか

 

特別参考資料論⇒参 照:「あるある大事典」問題  村木良彦 

http://www.ohmynews.co.jp/news/20070428/10570

    ・テレビのどこが問題か──「あるある」外部調査委員に聞いた(下)

「無自覚なズルさの複合が、私たちの情 報環境を汚染する」

 

(前略)これ(「あるある大事典」問題)は1制作現場の1人 のディレクターが、突然の出来心で、偶発的に起こった事件ではないだろう、とも感じました。これは勘みたいなものですが、調査に入る前、概要を聞いた段階 で、「これはきっと、どこで起こっても不思議でないような状態だったに違いない」と直感しました。「納豆」の解明が始まった段階で、それはほとんど確信に なりました。納豆のディレクターには、フジテレビの検証番組(4月3日放映)用に、我々は 3回インタビューした。本当はもう1回やりたかった。というのは、いつ、どうやって(捏造を)やったかはわかった けれども、「なぜ、やったか」という核心部分は本人でないとわからないからです・・・。だから、 その辺は聞きたかった。けれども最後は、もうこれ以上インタビューできない、ドクターストップの状態に彼はなってしまいましたから、最後のインタビューは できませんでした。

 第2は、そのディレクターの仕事歴です。彼は「あるある」のアシスタントディレクター(AD)からテレビの 仕事を始めている。ADを何年かやって、ディレクターになり、ディレクターとして仕事をしていると、結構評判がいい、視聴率も取れたということで、チーフ ディレクターに昇格します。そして今 回の事件になった。

 第3に、彼が所属するアジト以外のプロダクションの制作分でも、似たような事件が起こっています。ですか ら、彼の倫理観だけの問題ではなく、番組の作り方そのものに何か問題があるに違いないと考えました。(後略)

 

W 今週のいい番組⇒「命のムスタン 近藤亨」

 

X 来週の講義予定:シラバス7 現代メディアの問題点 その3
インターネット社会の特質 デジタル情報とアナログ文化 市民主権社会の構築とメディア

 



7回 2008年6月3日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰の ものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論創 社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディア と権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、 感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q1.講義で見た油にまみれた水鳥のビデオについてですが、あ のビデオの最後に「No censored」つまり「検閲はなし」と出ていました。これはビデオの何に対してこう断っているのですか?(工・3回・男)

A1.メールをありがとうございます。 よく気がつきましたね。あのビデオはメディアに関する市民運動をしている人が編集したものです。たいていの大手テレビ局のビデオはスポンサーや政府 が怒らないように局内で事前のチェックをしています。ですがこのビデオはそういうものではなく、元日本テレビ職員が自由意志で作ったものですか ら、そのように記して、個人の意志的努力を閉めそうとしたわけです。

 

Q2.前回の9.11同時多発テロ事件についてのビデオ 「9.11 ボーイングを捜せ」(20029年、米国・PowerHour制作)」は「デマ情報」であるといわれましたが、その理 由を解説してください。

A2.厳密にいえば、メディアが報道したことはすべて事実その ものではありません。しかし9.11同時多発事件の場合、大枠として、事件が米国の民間航空機をハイジャックして、ニューヨークのWTCビルやペンタゴン (国防総省)本部が攻撃されたというレベルの説明は事実に基づいています。それは広島や長崎に原爆が落とされたのと同じ程度に、科 学的にも人間の認識論としても確実なことです。あのビデオは身勝手な解釈と証拠品の誤った解釈の連続から成立しています。詳しくは授業で話しますし、文化 論・歴史論としてはテキストの参考:「テロ報道と事件の〈真実〉」『市民社会と情報変革』(第三文明社、2001 年刊)pp.2-20をご覧ください。

 

U 先週の講義から:

 なぜ「9.11事件は米国政府などの自作自演」説は誤りなの か?

  参考:「テロ報道と事件の〈真実〉」『市民社会と情報変革』(第三文明社、2001年刊)pp.2-20

 理 由@⇒事件そのものは実際に起きた。現在確定しているところでは犠牲者もWTC 2,823人、国防総省189 人、計3,022人 である。またピッツバーグに墜落している旅客機も乗員・乗客犠牲者もハイジャックされ、その後のトラブルで墜落したものであることに 間違いはない。

 

A 衛星写真やレーダー追跡をしても、飛行機はボストン空港を出発してハイジャックされ、現場で激突したことに間違いはない。

   ・水 鳥のビデオによる論証にもあったように、衛星写真を逆に追跡すると、いずれの飛行機もボストンのローガン空港発のものである。

 

B この事件には犯人がおり、犯人側(ビン・ラディン側)が犯行声明をだしている。世界のいかなる政府も事件がその構図で起きたことを疑ってはいない。

 

C 事件が起きてからの米国政府内部の対応が克明な記録となっており、それに対して、米国内からも諸外国からも疑問が出ていない。

   Ex.ボブ・ウッドワード著、伏見威蕃訳『ブッシュの戦争』日本経済新聞社2003年、pp.483、Bush at War by Bob Woodward, Simon & Schuster, 2002

   犯人側が声明し、被害者が指摘し、世界中がその構図に反対していない

 

・戦争の最初の犠牲者は真 実である。The first casualty when war comes is truth. Senator Hiram Johnson, 1917 カリフォルニア選出共和党上院議員、選挙運動中の言葉

Knightley, Phillip. (1978) The First Casuality. London: Quartet Books 1978

 

・戦争による情報操作

「メディアと戦争」『テレビー「やらせ」と「情 報操作」』三省堂、pp.42-65

 

V  今週の講義 ⇒ シラバス5 現代メディアの問題点  その1メディアと情報コントロール:「やらせ」と「演出」、サブリミナル表現

   ・インターネット時代に求められるジャーナリストとは?

    適切な蓄積情報を探索できるガイド役としての情報専門家

 参考:SANKEI EXPRESS 08年5月28日「メディアと社会」

 報道イメージと現実の乖離

@メディアと情報コントロール

 ・先の9.11事件の解説を参考に。

A「やらせ」と「演出」

 ・「やらせ」⇒虚偽、捏造情報の提供

・「〈やらせ〉番組の社会構造」渡辺武達(2000) 『メディアと情報は誰のものか』潮出版社、pp.125-139

・演出⇒効果的な表現方法

Bサブリミナル表現

    ・普通には認識できないが、人間に影響を与える情報提供の仕方

    参考⇒サブリミナル『メディアと情報は誰のものか』潮出版社2000年pp.139-148

『メディア用語を学ぶ人のために』pp.30-31

・動体視力のすぐれた人には理解出来る?

    ・繰り返されれば、影響が大きい?

    ・睡眠学習や音楽療法の癒し効果は?

      ・サブリミナル(1995.5.14.TBS報道特集) by DVD

・ポケモン騒動(1997.12.16.テ レビ東京)

W 次週の講義 ⇒シラバス6 現代メディアの問題点 その2
  現代メディアの情報特質 商業主義と人権侵害 センセーショナル報道の構図
 


6回 2008年5月27日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰の ものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア 用語を学ぶ人のために』(世界思想  社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論創 社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディア と権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、 感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.「テレポリティックス」をもっともうまく利用しているのは元総理の小泉純一郎氏 とか田中真紀子氏だといわれますが、それはどうしてでしょうか?(社会・メディア・2回女)

A.テレビの特徴は番組表を見れば分かるように、長いもので2時間、短いものだと2 分、あるいはCMの場合は15秒(もしくはその倍数)でメッセージ(話の内容や筋)が完結しています。またそこに出てくるトピックスにも連続性や関連性が ありません。小泉純一郎・田中真紀子両氏はふだん の政治談義でもそうしたテレビ番組のような話題の取り上げ方、話し方ができる政治家です。この二人の人気の秘密については「小泉・真紀子人気」(渡辺武達 『市民社会と情報変革』第三文明社、2001年、pp.122-133)を読んでください。

 追記:このテレビ政治の構 造は世論調査でも証明されます。たとえば、時事通信社が08年4月11-14日に実 施した世論調査結果によると、首相にふさわしい政治家は、自民党の小泉純一郎元首相が21.2%でトップだった。2位は16.0%の麻生太郎前幹事長。民 主党の小沢一郎代表は7.2%で3位、福田康夫首相は7.1%で4位と、ともに振るわなかった。

 

U 先週の講義の続 き:

  ☆戦争報道と情報 操作⇒第一次湾岸戦争と油にまみれた水鳥

     戦争の最初の犠牲者は真実である。(Senator Hiram Johnsonが 1918年に選挙期間中に発したと言われるが、この言葉の最初の用例は紀元前5世紀のギリシャの哲人、アイスキュロスだというのが正しい

 

   ☆イラク戦争の分析⇒CCTV(中国中央テレビ)の英語国際放送

2007年1月1日衛星中継番組で、ジョゼフ・S・ナイ(「ソフトパワー」の提唱者 と渡辺武達が議論⇒「イラクは内戦状態か、否か?」

http://english.cctv.com/program/e_dialogue/01/index.shtml

 

V 今週の講義:シラバス12⇒メディア批評の仕方、よいメディア作品とは
   テレビ・ドキュメンタリーの手法と新聞報道のあり方⇒メディアは民主制(デ        モクラシー、democracy)の向上にどのように貢 献できるのか?

    参照:参考書、ジェームズ・カラン著『メディアと権力』の第8章「民主制の維持とメディア」(pp.366 -399)

  ☆参考放映⇒NHKドキュメンタリー: ロシアプーチン前大統領のメディア政策、メディア支配

 

  @テレビはその映像特性をどのように生かすか、生かしているか?

 

  Aテレビジャーナリズムはどうすれば成立するのか

 

  Bテレビニュースと新聞報道はどのように違うのか

    ☆その特性と限界

 

Cジャーナリストはプロフェッション(専 門職業)である

プロフェッションとは 公共的サービスを行うために組織された集団である。つまり、プロフェッショナルな人たちによるサービス・助言・指導・専門家的助力についてはそれを受ける 者が全面的に信頼を寄せて当然とされ、いわゆる「受容者責任」(caveat emptor)の原理は適用されない。そのプロフェッショナリズム(専門職業精神、esprit de corps)はとりわけ、彼らの共同訓練と水準維持の努力によって維持される。理論的には、少なくとも、受容者からの信頼をないがしろにし、質を低下させ た仕事のほうが大きな利益が得られるとしても、プロフェッショナルな集団としてはその課せられたサービスを果たし、職業の水準を保つことがより大切だとい うことである。法曹関係者の倫理綱領には法律に準ずる強制力があり、弁護士会のほうがある特定の事案では間違っているという判断を裁判所がしないかぎり、 倫理綱領に違反した弁護士はその職業を継続し生計をたてることが出来なくなる。医師会というプロフェッショナル集団も会員についてこれとほぼ同様の規制を している。(ハッチンス委員会報告書『自由で責任あるメディア』現代語訳版 第5章)

 

D表現行為における真実の基準

コンテンツの質         著者の質

正確さ(accuracy)        高潔さ(integrity)

信頼性(reliability)      信憑性(authenticity)

真実性(verisimilitude)     個人的な真実(personal truth)

バランス(balance)      勇気(courage)

実証性(demonstrability)    開放性(openness)

関連性(relevance)

McQuail, Denis. 2003. Media Accountability and Freedom of Publication. London: Oxford University Press. p.76 

 

W 次週の講義予定⇒  メディアと情報コントロール:「やらせ」と「演出」、サブリミナル表現

                                   メディアの倫理と制作現場

 

お知らせ:明日28日(水)発売のSANKEI EXPRESS(産経新聞社、駅やコンビニ売りで一部100円、タブロイド版40頁)に「情 報イメージと現実の危険な乖離」(p.31)が出ます。一度、手にとって見てください。


5回 2008年5月20日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア用語を 学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T 受講生からの質問

Q.テレポリティックスの話が出ましたが、本当にテレビ の影響は強いのでしょうか?(文化情報・3回・男)

A.メディアの提供情報とその影響・効果は単純ではあり ません。しかも1980年代までの新聞、それ以降のテレビによる社会的影響がインターネットの登場によって相対的に低下してきています。しかし現在でも、 従来的テレビが各種メディアのうち、全体として最大の影響を持っていることを疑うひとは専門家のあいだにはおりません。ただし、紙媒体を読まない年齢層や生活層が増えていることが最近のメディア依存度の 変化の基になっているのは事実です。ですが、「社会的影響」といった場合は、それが投票行動などによって、社会を直接動かす人たちにどのような影響を及ぼ しているか、たとえば、選挙の投票は何によって決めたのかという質問では、「テレビによる・・・」が最大になっています。

  ☆ジェームズ・カラン『メディアと権力』(論創社、2007年)の第8章「民主制とメディア」をよく読んでくださいね。

 

U 先週の講義から:

 @新聞とテレビの社 会的影響(テレポリティクス)

  ☆『メディア用語を学ぶ人のために』pp.60-61

  ☆「テレポリティック ス」『テレビー「やらせ」と「情報操作」』pp.10-42

 Aグローバル化の中のメディア⇒何が国際理解を阻害し、何が促進す るのか?  

☆「国際コミュニケーション・ギャップ」『テレビー「やらせ」と「情報操作」』pp.151-164

 B戦争報道と情報操 作⇒「戦争報道とメディア」⇒今週に続く

 

V 今週の講義 ⇒シラバス

@(先週のB)戦争報道と情報操作⇒「戦争報道とメディア」⇒今週

 ☆参照⇒『テレビー「やらせ」と「情報操作」』pp.42-65

    ・上映ビデオ「第一次イラク戦争時の油まみれの水鳥」

    ・映画「9.11事件は米国の陰謀」?

    ・世界まる見え!テレビ特捜部:9.11 「ツインタワー崩壊の疑惑を追え」(2007年10月15日、月、20:00-54放映、日本(読売)テレビ系の嘘

    ☆奧菜秀次『陰謀論の罠 「9.11 自作自演」説はこうして捏造された』』光文社、2007年

 

☆ 戦争とは何か⇒クラウゼウィッツ(1780-1831)「戦争は政治におけるとは異なる手段をもってする政治の継 続」という記述の意味変化⇒現在は、まず戦争、そして政治交渉が始まり、大国の意志が貫徹される。

☆ 戦争の最初の犠牲者は真実である。(米国の上院議員による選挙キャンペーン中のことばSenator Hiram Johnson, 1917)

 ・ 戦争報道で何が見えなくなるのか?

 

☆ メディアの効果的プラス活用例→前週にベトナムで殺された242人の米兵の顔写真を並べた「アメリカよ、汝の息子 たちに会いたまえ」『ライフ』1969年6月27日号、これは9.11事件でThe NYTimesが真似した。上流階級は大学へいき、徴兵猶予を受け、貧しい者、地方の人間、黒人、労働者がベトナムへいった。なんと不公正な戦争であるこ とか。(デービッド・ハルバースタム『メディアの権力』サイマル出版会、第2巻,p.412でも言及)

   ・渡辺武達 SANKEI EXPRESSコラム「第一報が持つインパクト」08年6月11日

 

A災害とメディア

 ☆ 「震災初期報道からの教訓」渡辺武達『メディア・リテラシー』ダイヤモンド社、1997年、pp.128-140

 ☆ 渡辺武達監修『地震・災害対策と危機管理システムの実際 〈全2巻〉―ノースリッジ(米国)大地震に学ぶ災害に強 い組織づくり―』日本経済新聞社刊、1997年、ビデオ全2巻、各40,950円各25分

 

・ 放送法6条の2規定:放送事業者は、国内放送を行うに当たり、暴風、豪雨、洪水、地震、大 規模な火事その他による災害が発生し、又は発生するおそれがある場合には、その発生を予防し、又はその被害を軽減するために役立つ放送をするようにしなけ ればならない。

 

Bオーディエンスはいかにつくられるか How the audience is made.

Commercial television produces audiences not programmes. Advertisers, in purchasing a few seconds of television time, are actually buying viewers by the thousand. The price they pay is determined by the number of people who can be expected to be watching when their advert is shown. Hence advertisers regard programmes merely as the means by which audiences are delivered to them. The sequence of programmes in any evening, week, or season reflects the quest of commercial customers to get the largest or most appropriate public they can. ‘The spot is the packing,’ wrote a market researcher in Advertising Quarterly, ‘the product inside the package is an audience.’ These are realities which help to determine what kinds of programmes are made, when they are shown, and who sees them. 

Jean Seaton.‘How the audience is made’in Curran, James and Jean Seaton, ed. “Power Without Responsibility, Fourth Editon. London:Routledge, 1991.p.212

 

W 来週の講義⇒シラバス5 現 代メディアの問題点 その1
 @メディアと情報コントロール  A「やらせ」と「演出」、サブリミナル表現  Bメディアの倫理と制作現場

 

4回 2008年5月13日(火)第3講時 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキスト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡辺 武達著 『メディアと情報は誰 のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』 (潮出版社、2000)

渡辺 武達・山口 功二編 『メディア用語を 学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武達 『グローバル化と英語革命』(論 創社、2004)

ジェームズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディ アと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手しておいてください。

☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこない ます。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T.受講生からの質問

Q1.船場吉兆問題がメディアでおもしろ、オカシク取り上げら れています。私も一膳で数万円もする料理が手つかずで調理場へ戻ってきたときに次のお客の膳に再盛りつけされるのは話にならないと思います。し かしメディア表現としての「使い回し」と言い方にも抵抗を覚えます。食べ残しは「残飯」であり、今度のことは残飯を次の客に喰わせたということで、詐欺・ 犯罪だと思いますが、メディアがあのような表現をしているのはいけないのではないでしょうか?(工学部・3回生・ 男)

A1.まったく同感です。法律的に何が問題なのかということの 前に、これは間違いなく「信頼の原則」に違反しています。また社会倫理としても問題です。そうした倫理感をもたずに報道している放送にも新聞にも責任が生 じると思います。日本新聞協会の新聞倫理綱領などに違反している疑いさえありそうです。現在のメディアは「自分は判断材料としての 事実を提示し、最終判断はオーディエンスに委せる」というスタンスでああした表現に終始していることがさらにいけないです。たとえ残飯の二次利用という言 い方ができるとしても、それが前のお客に出したものの再利用であることをちゃんと次のお客に説明しないといけないし、第一、前のお客が食べていなくても調 理後時間も経っているし、前の客が箸をつけたりして衛生上も問題がある可能性があります。メディアが善悪のはっきりしている問題から逃げてばかりいるか ら、ますます信用が失われていくのでしょう。困ったことです。

 こうしたことについては、アメリカでも同じことが起きています。たとえば、FOXニュース社による“Fair and Balanced”という放送公正論のまやかしなども、9.11事件行以降の「We report and You decide」(我われは素材を提供し、判断するのは貴方」ということばに典型的です。

 

Q2.前回の講義で先生は聖火リレーの話題に関連して善光寺の 落書き事件に触れられましたが、ここで「日本にもこういうことをする人がいるし中国でも同じようなレベルの人がいる」と仰られたと記憶しています。こ の文脈での「こういう人」とは日本人と解釈されると考えられますが、そうするとこの発言がまだ容疑者も報道されていない段階での憶測によるものと言えると 考えます。言葉狩りのような指摘かも知れませんが問題があるように感じたので僭越ながら指摘させて貰いました。(社会学部・男)

A2.ご指摘に感謝しますm(u_u)m。ご指摘のような誤解 があれば、私の説明不足です。4月23日付けSANKEI EXPRESSコラム「メディアと社会」31ページの記事を読んでいただければ分かりますが、私は特定の人種を決めて、犯人探しをしたわけではありませ ん。言いたかったのは、日本でも中国でも、そして世界中どこにも自由というものの社会的枠組みを理解しない人たちがおり、それらの人たちが言論・表現の自 由においても勝手なことをして社会を混乱させているのはよくない、問題を根底から見直そうという提案をしたいということでした。い ずれにしても私の説明のしかたが下手で誤解をあたえたことをお詫びします。

 

U 前回の講義から⇒→シラバス3 現代メディアの諸相
  ・情報産業としてのメディアとジャーナリズム

  ・センセーショナリズムと過激な暴力・性表現 ・政治に翻弄されるNHK

メディアの使命は人びとのコミュニケー ション権への奉仕である。

☆ メディアの存在理由は「人間個々人のコミュニケーションする権利」(知る、理解する、話す、留保する、聞く、聞いてもらえる権利)に奉仕する社会的装置に 徹することである。

    参照:『メディアと情報は誰のものか』の「まえがき」コミュニ ケーション権条項

V 今週の講義⇒シラバス4 メディアと社会
  ・新聞とテレビの社会的影響(テレポリティクス)

・グローバル化の中のメディア  ・戦争報道と情報操作

☆今週の配布資料→SANKEI EXPRESSコラム「聖火パニック鎮めるソフト  パワー」

☆今週の上映ビデオ→北朝鮮ケシ栽培、NHK 「渡辺武達:『視点・論点』

 

 @新聞とテレビの社 会的影響(テレポリティクス)

  ☆『メディア用語を学ぶ人のために』pp.60-61

  ☆「テレポリティック ス」『テレビー「やらせ」と「情報操作」』pp.10-42

  ☆星浩・逢坂巌『テレビ政治 国会報道からTVタックルまで』朝日新聞社、2006年

  ・真実と虚偽の見分けがつかないメディア情報

  ・役立たない善意の「言論の自由観」

ジョ ン・ミルトン(John Milton、1608―74)の『アレオパジティカ』Areopagitica(1644.11.25)(岩波文庫版、p.65)より

たとえ教義のありとあらゆる風に勝手に地上を 吹きまくらせても、真理がその場 にあるかぎり、我われが検閲や禁止などによってその力を疑うのは不当である。真理と虚偽とを組み打ちさせよ。自由な公開 の勝負で真理が負けたためしがない。真理のよっての論駁こそ、最善のもっとも確実な反論となる。(And though all the winds of coctrine were let loose to play upon the earth, so Truth be in the field, we do injuriously, by licencing and prohibiting, to misdoubt her strength. Let her and Falsehood grapple; who ever knew Truth put to the worse, in a free and open encounter. Her confuting is the best and surest suppressing.(英語原文p.55)

ジョン・ミルトン著、上野精一・石田憲二・吉田新吾 訳『言論の自由―アレオパジティカ―』岩波文庫、1953年、p.65

 

Aグローバル化の中のメディア  

☆「国際コミュニケーション・ギャップ」『テレビー「やらせ」と「情報操作」』「pp.151-164

  ☆「テレビの国際化」『メディア用語を学ぶ人のために』pp.165-166

 

B戦争報道と情報操作

   ☆「戦争報道とメディア」『テレビー「やらせ」と「情報操作」』pp.42-65

・ メディアの効果的プラス活用例→前週にベトナムで殺された242人の米兵の顔写 真を並べた「アメリカよ、汝の息 子たちに会いたまえ」『ライフ』1969年6月27日号、これは9.11事件でThe NYTimesが真似した。上流階級は大学へいき、徴兵猶予を受け、貧しい者、地方の人間、黒人、労働者がベトナムへいった。なんと不公正な戦争であるこ とか。(デービッド・ハルバースタム『メディアの権力』サイマル出版会、第2巻,p.412)

 

W 次週の講義⇒シラバス5 現代メディアの問題点 その1
 ・メディアと情報コントロール ・「やらせ」と「演出」、サブリミナル 表現   
    メディアの倫理と制作現場


3回 2008・4・22(火) 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキ スト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡 辺 武達著 『メディアと情報は誰のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡辺 武 達・山口 功二編 『メディア用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考 文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺 武 達 『グローバル化と英語革命』 (論創社、2004)

ジェーム ズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディアと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手し ておいてください。

 ☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこな います。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T.受講生からの質問

. 講義でつ ぎのように言われました。「言論・表現・情報の自由とは〈何でも表現できる〉ということではなく、巨大メディアは、どういう情報が社会にとって最終的にプ ラスになるかを念頭に置くべき。」それでは社会的基準としてのメディアの倫理は誰が決めたらいいのでしょうか?(社会・メディア・2回・男)

A.とても鋭い質問で、とても簡単には答えられない問題です。私が言いたいことは、「メディアは健全な社会の運営に必要な情報を精選 して提供すべき」だということです。その他の情報はインターネット時代の今日、必要に応じて人びとは自分で探して いけるわけです。ということは、現在のような巨大なネットワーク社会では必要な情報がどこにあるかを知らせる教育も大切になってきているということになり ます。この「マス・コミュニケーション論」ではそういうことを学んでいければいいと思っています。

 

U. 先週の講義から⇒シラバス2:メディアの発展と社会
  1.マスメディアからマルチメディアへ

 2.メ ディアの社会的機能とメディア批評

  3.情 報ネットワークと民主制の維持  

 

V. 今週の講義⇒シラバス3:現代メディアの諸相

  ☆ 配布資料→京都新聞2008年4月16日朝刊、報道審議委員会詳報

   ☆鑑賞ビデオ→董穎監督ビデオ『同じ空の下で願う』(2005年、18分)が東京ビデオフェスティバル2006 にて佳作入賞 and NNNドキュメント「やくそくの里〜コウノトリとともに生きる〜」

 

メ ディアの使命は人びとのコミュニケーション権への奉仕である。

    参照:『メディアと情報は誰のものか』の「まえがき」コミュニケーション権条項

 

   現代世界の言論・表現・情報の自由の4つの型

    第 一は「自由市場型」→日米欧型メディア

 

第二は 「国家統制型」→中国や北朝鮮

 

第三は 「宗教・文化優先型」→イスラム諸国

 

第四は 「社会発展優先型」→発展途上国にしばしば見られる。


  1.広告・宣伝の世界戦略
⇒『メディア用語を学ぶ人のために』の関連事項を読む

   @世 界観はどのようにして作られるか

    技 術決定論(technological determinism)⇒技術は社会発展を規定するか

経済決定論(economic determinism)⇒経済環境が思想を形成するか

        社会心理決定論(social psychology determinism)⇒メディアの作用

 

ステレオタイ プとは何か

    広 告とは何か

 

A放送メ ディアと広告

NHKは広告を禁じられている→放送法第四十六条「協会は、他人の営業に関する広告の放送をしてはならない。」

・ 民放は広告によって成立している⇒広告主への迎合

 

  2. グローバル化と英語教育⇒渡辺武達『グローバル化と英語革命』論創社を参照
   @グローバル化とは何か

    ・ マスメディアがつくるグローバル化

    ・ 一国言語支配か多言語併存方式か

    ・ インターネットが進める英語のグローバル語化

 

   Aグ ローバル化と言語

・エスペラン ト方式から自然言語採用方式へ

韓国がそ れに追随⇒韓国の17代イミョンバク大統領の方針

    ・日本はどのような言語政策と採るのか

  ・文化は国際化できるか、国際化する必要があるのか

   参照:『テレビー「やらせ」と「情報操作」』のp.151「国際コミュニケーションギャップ」の 項目

      『メディア用語を学ぶ人のために』のp.165「テレビの国際化」の項目

 

3. マルチメディアとそのネットワーク

    @マルチメディアとは何か

    ・マルチメディアとは伝統的メディアの特性をミックスしたものである

       ・受動的メディアと受動的メディア、そして能動的私的メディアへの展開

 

    Aネットワーク社会は世界的モデルになるのか⇒『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000年)の 「はじめに」と第1章を参照

    ・軍事力と経済力による支配から「ソフトパワー」による融和の世界へ

    ・世界はどのように繋がっているのか

       

W. 次週の講義⇒シラバス4 メディアと社会
     新聞とテレビの社会的影響(テレポリティクス)

     グローバル化の中のメディア
     戦争報道と情報操作



2回 2008・4・15(火)

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキ スト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡 辺 武達著 『メディアと情報は誰のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡 辺 武達・山口 功二編 『メディア用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考 文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺  武達 『グローバル化と英語革命』 (論創社、2004)

ジェー ムズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディアと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手し ておいてください。

 ☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこな います。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

☆講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

T.受講生からの質問

Q.「マス=コミュニケーション論」を受講しましたが、本当に面白い内容でした。「あるある大事典」 の納得ダイエットは僕の母も被害者の一人でしたが「これは視聴者の責任はないやろ…」と、半ば諦めて考えていました。しかし、今日あのようなアプローチの 仕方を教えていただき、本当に目から鱗が落ちる思いでした。それと同時に、「視聴者の責任」を痛感させられました。

質 問なのですが、「言論の自由」の定義を「相互の人間関係を尊重しながら、自由に事実を解明すること」と説明され、「法律は変わるが、倫理は変わらない理 由」を「倫理は互いの人間の権利を尊重しあうものだから」と説明されたと記憶しています。そもそも法律と倫理は相反するものなのですか?記憶して いる部分について、僕の単なるノートとりの際の聞き間違いであったならば申し訳ありません。(社会・産業関係学・一回・男)

A. メールをありがとうございました。簡単にいえば、法律は国家(大きな社会)が体制維持のために制定するものです。倫理は人間が生活している共同社会として のコミュニティで生きていくうえでの信頼感を基本にしています。つまり、法律は国家が中心で、倫理は一人ひとりの人間や家族の暮らしレベルのつき あいが中心になります。ですから両者は重なる部分も多いですが、倫理のほうが政治や国家の歴史を超越した部分を多くもちます。そのことは、法律の場合、一 つのことについて日本と中国、アメリカとではかなり違う部分があること、あるいは日本だけの場合でも、戦前と現在では治安維持法など大きな違いがあること からもわかります。倫理の場合は、「人を欺してはいけない」「メディアの取材でお金を貰ってはいけない」など、生活上の大切な共通了解事項となっていま す。

詳しく は、渡辺武達「メディアの倫理と社会的責任」渡辺武達、松井茂記編『メディアの法理と社会的責任』ミネルヴァ書房、2004年pp.156-181を読んで貰えば、法律と倫理の関係は理解していただけると思います。

 

U.先週の講義から→コミュニケーションと社会 (シラバス1)

@人間・社会・情報

A言論・表現・情報の自由とコミュニケーションする権利

Bマスメディアとジャーナリズム,そしてジャーナリストの責任

 

V. 今週の講義→シラバス2:メディアの発展と社会
  マスメディアからマルチメディアへ メディアの社会的機能とメディア批評

  情報 ネットワークと民主制の維持

  ☆今週 の配布資料→SANKEI EXPRESSコラム「メディアと社会」国営放送と国益確保

   今週 の上映ビデオ→NEWSゆう「アメリカ村の落書き犯人」(07年8/16、11/28)

 1. マスメディアからマルチメディアへ
   ・マスメディアとマルチメディアの違い

   ・イ ンターネット時代の特徴

   ・イ ンターネット時代の情報の社会的位置づけと危険

 

 2. マスメディアの社会的機能とメディア批評

   ・メディアの存在目的とその社会的機能

   @正しい社会情報の提供A論評と解説B市民への議論の場の提供

   C学校教育の補完と生涯教育への協力D社会改革キャンペーン

   E娯楽の提供F広告媒体としての役割G慰安・福祉機能

   H災害予防と災害時の緊急情報提供

    参考:『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000 年)pp.61-73

 

   ・言論・表現・情報の自由に入らないもの

    @名誉毀損Aプライバシーの侵害B過度の性・暴力表現C社会差別の助長

    D虚偽情報E物理的に他を抹殺する破壊行動の扇動

    F民族/人種対立を煽るものG知的財産・著作権等の侵害

    H盗作などの非倫理行為、など

 

   ・プレスの自由との比較

    参照:『メディア用語を学ぶ人のために』世界思想社,1999年、p.74

       ハッチンス委員会報告書『自由で責任あるメディア』渡辺武達訳(近刊)

   ・言論・表現・情報の自由とは「何でも表現できる」ということではなく、巨大

    メディアは、どういう情報が社会にとって最終的にプラスになるかを念頭に置    くべき。今のメディア、ジャーナリズムの 多くは、言論・表現・情報の自由を言いながら、利益だけのために活動しており、それが社会を悪くしている面があります。『同志社メディア・コミュニケー ション研究』(第2号、2005年3月発行、354頁)の拙論「「言論の自由とメディアの自律」を参照。

 

 3. 情報ネットワークと民主制の維持

   @情 報による日本のガラパゴス現象を防ぐこと

    ・米国の自動車工業会ではホンダとトヨタが幹事会社。アメリカにおけるアメリ  カ製の自動車部品をより多く使っているのが上記二社で、GM・フォー ドなどはアジア(中国)からの輸入部品活用が主流。ホンダの場合、販売台数はアメリカの150万台(年間)に対し、日本では80万台。

 

   A 人びとの社会参加を円滑にすること

    ・ 社会の実像を性格に伝え、論評すること

 

W. 次週の講義→シラバス3:現代メディアの諸相
 
広告・宣伝の世界戦略
 グローバル化と英語教育
 マルチメディアとそのネットワーク



1回 08・4・8(火) 

http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab (注意:jp/のつぎは半角の上部だけの波形)

テキ スト:渡辺 武達著 『テレビ−「やらせ」と情報操作−』 (三省堂、2001)

渡 辺 武達著 『メディアと情報は誰のものか−民衆のコミュニケーション権からの発想』(潮出版社、2000)

渡 辺 武達・山口 功二編 『メディア用語を学ぶ人のために』(世界思想社、1999)

参考 文献:渡辺 武達 『メディア・トリックの社会学』(世界思想社、1995)

渡辺  武達 『グローバル化と英語革命』 (論創社、2004)

ジェー ムズ・カラン著、渡辺武達監訳『メディアと権力』(論創社、2007)

 ☆上記のうち、最初の3冊は早いうちに入手し ておいてください。

 ☆試験は7月の試験期間内に論述式にておこな います。自筆ノートおよびテキスト・参考書の持ち込みは可ですが、教室内配布資料等は不可です。

 

はじめに

1.授業に関する質問、感想は以下にメールにてご連絡ください。できるかぎり回答いたします。twatanab@mail.doshisha.ac.jp また講義 でも取り上げることがあります。

2.講義内容はホームページにアップします。 http://www1.doshisha.ac.jp/~twatanab

 

シラバスに書いた講義概 要:

 「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」 納豆編は情報エンタテインメン ト番組の危うさをいみじくも証明した。問題はその程度の「やらせ」、「捏造」番組が今も続々と放映されていることである。こうした状況に私たちはどのよう に対処していったらいいのか。

対面コミュニケーションの範囲を超えた社 会,とりわけ現代のようにグローバルな展開を見せる社会は社会的利益(社会性・公益性・公共性)に奉仕するマスメディアなくして成立しない。影響力として はヴァチカン(ローマカトリック)の宗教活動は巨大であり、その布教活動のノウハウは現代社会のマスメディアにも引き継がれている。しかしそうした上から 下への一方的な情報伝達は市民主権社会の構築といった立場からは危険である。私たちが必要としているのは社会的利益(社会性・公益性・公共性)に奉仕する マスメディアである。本講義では、マルチメディア社会,情報化社会が喧伝されるなか,現代メディア,ジャーナリズムは適切な情報をエンドユーザーである市 民に提供し,論評・解説しているのか。

公開制・速報性・大量情報伝達などを特徴と するメディアの公益性は機能しているか。とりわけ,放送メディアの優位性にインターネットが猛烈な浸食を開始している今日、テレビ番組が娯楽偏重,セン セーショナル報道,暴力・性表現の過剰によって視聴者を捉えようとしているだけでよいのか。半面、社会にとってもっとも重要な情報がメディアによって提供 されないことがしばしば発生している。そうした状況の是正のために提案されている改革案に実効力をもたせるために今何が必要なのか。この講義では現代のメ ディアを具体的に分析し,メディアの持つ問題点をあるべきジャーナリズムの視点から考える。さらには,実際のテレビ作品を分析,批評しながら,メディアと 社会のあるべき関係,今日の情報ネットワークの問題点などについて,オーディエンス(読者・視聴者)のメディア・リテラシーの向上という観点から講義す る。カレントな問題をテーマの素材とするので,講義の順番は変更されることがある。

 

今週の講義:1.コミュニケーションと社会 (シラバス1

@人間・社会・情報

A言論・表現・情報の自由とコミュニケーションする権利

Bマスメディアとジャーナリズム,そしてジャーナリストの責任

 

A. 現代の社会情報環境⇒マス・コミュニケーションとは何か

メディアとは?

 

コミュニケーションとは?

 

情報とは?

 

ジャーナリズムとは?

 

放送と 通信の融合、メディアの発達と社会発展、グローバル社会のメディア

 

 B. 言論・表現・情報の自由とコミュニケーションする権利

   ☆参照:『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000 年)の冒頭部分

   ☆自由の考え方→言論・表現・情報の自由

・何をいってもよい「自由」ではない。

・私的言論と「公的言論」の区分

・非「言論の自由」

@名誉毀損Aプライバシーの侵害B過度の性・暴力表現C社会差別の助長

D明白なウソE物理的に他を抹殺する破壊行動の扇動F民族/人種対立を煽るもの、等

 

   ☆法律と倫理の違い

 

   ☆健全な社会構築とコミュニケーションする権利

 

C. マスメディアとジャーナリズム,そしてジャーナリストの責任

  ☆ジャー ナリズムとは「言論・表現・情報の自由の公共的使用のことであり、市民   主権を展望した社会的利益(社会性・公益性・公共性)の創造活動のこと」であ る。(渡辺武達、2007)

  ☆都鄙新聞会社告人 新聞紙は諸州の事情を知り、諸民の疑惑を解き、且つ緩急の  予備となるべき至 実なるが故に、速やかに刻行せざるべからず。是以て凡そ都鄙民間の事体に益ある新聞を得て速やかに刻行し、遍く億兆の耳目を開かんことを欲す。是れ新聞会 社を結ぶ所以なり。慶應四年戊辰夏五月

 

D. メディアの社会的機能とは?

    細かく分類すると9つに、しかし大きくくくる と二つに

    @視聴者のまともな社会参加を可能に

    A視聴者の生命と財産を守るための情報(災害等の救助)

   参考:『メディアと情報は誰のものか』(潮出版社、2000年)pp.61-73

                 

次回の講義予定⇒シラバスの2 メディアの発展と社会
@マスメディアからマルチメディアへ Aメディアの社会的機能と公共性
B情報ネットワークと民主制(デモクラシー)の維持

 

※明日9日(水)のSANKEI EXPRESS、31面に私の原稿「公共放送論」が掲載されます。駅やコンビニ売りで一部100円、タブロイド版全40頁です。