キノコとカビの生態学―枯れ木の中は戦国時代

深澤遊著「キノコとカビの生態学―枯れ木の中は戦国時代」が、いよいよ出版です。

(紹介文)
枯れ木の中では多種多様な菌類による「陣地領地獲得合戦」が繰り広げられています。
その様子はさながら戦国時代のよう。
武将として登場する菌類には,シイタケのような立派なキノコを作る種類だけでなく,顕微鏡を使わなければ見えないようなカビもたくさんいるのです。
ただし,カビといっても侮るなかれ。
決して雑兵ではありません。
そもそも,キノコもカビも同じ菌類の違う姿にすぎないのです。

本書では枯れ木に生息する菌類をすべて「木材腐朽菌」と呼び,森の枯れ木の中で彼らがどのような暮らしをしているのか紹介します。
最近の菌類生態学の大きな進歩の一つに,キノコではなくその本体である菌糸の野外でのふるまいに関する知識が急速に増えたことがあげられます。
本書では,こういった最新の研究成果を盛り込んだ菌類生態学の解説を目指しました。


9784320009196

枯れ木と菌類のエコロジーとコスモロジー」と題した解説文を、巻末に寄稿しています。

本書のまえがき、詳細目次、解説文のPDFが、下記URLに掲載されています。
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/bookdetail/9784320009196
菌類の生態学を学びたい方に、ぜひご一読いただきたい一冊です。