社会学部を紹介します
なかでも、産業関係学科がいちばん
2005年4月『社会学部』になりました。高校生のみなさんに、この新しい学部に対する私の思いを紹介したいと思います。
スライドで、社会学部と産業関係学科を紹介します。興味のある方はこちらへ。
同志社大学社会学部で「しごと」を考える [PowerPointファイル 2.64MB]
産業関係学科の紹介スライド
2005年12月に、大学入学準備講座を行いました。テキストをご覧になる方はこちらへ。
「やがて、仕事に向かいあう、君に」テキスト
1.どうして「社会」学部なのですか?
私は、人間の社会現象に関心をもち、人間が働いているときの生理心理活動を研究しています。とくに「人間が人間に働きかける」ヒューマンサービスという仕事の研究に熱中しています。
私はまた、課題の渦中に入り込んで調べる、という社会調査を実施しています。テーマから言えば産業・労働調査です。
こうした研究課題と研究方法は、「社会」学部がぴったりなのです。
さらに「同志社大学」の社会学部とは? 私は、働き方の科学を追求して同志社大学に移籍してきたのですが、同志社大学は、雰囲気も、また、とっても良いのです。いい大学と自慢したくなりました。
だから私は、「同志社大学の社会学部」を紹介するのです。
2.「いまこそ!」という理由はなんですか?
同志社大学の社会学部は「いまこそ」という、新しい内容に革新します。「新しい」とする理由は大きくいってふたつあります。
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ひとつは、社会が大きく変化発展していること、なによりも、情報化とグローバリゼーションによって、人間のあり方が根底的に変化していることです。生活の構造と行動が変わり、人間と人間の関係がかわり、新しい課題が発生しています。
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もう1つは、人間関係を究明する学問が発展してきた。社会調査と人間に関する科学が、情報革命とグローバリゼーションの激浪に遭遇して、飛躍的に発展しています。
だから、こうした内容にふさわしい形式を得て、いまこそ自立するのです。
3.人間の社会現象とは、どういうことですか?
ひとくちでいいあらわせば、人間の社会現象を解明します。一方に、社会の政治や政策、経済や生産のシステムがあります。他方で、文化に裏打ちされた価値基準によって判断します。その間で私たちが行動しているのです。この行動に際していくつもの重要な課題が生じるのです。私は、たとえばつぎのような課題を考えています。
ひとりひとり、みんな違う。違わないと、おもしろくない。しかしながら、よくみると、よく似た考えをもっている。同じように行動する。ひとりひとりが全く違うのに、よく似た行動をするのはなぜか? ここに、最初の疑問が生じます。
- ひとりひとりが、自分の幸福を求めて努力し、工夫を重ねる。さまざまに、ひとりひとりが違った道筋で、知恵を絞って、情意を賭けて。だけれども、個々人の努力だけではどうしようもない壁がある。社会的システムだ。人間が作った社会システムが、個々人の幸福追求の過程に大きく影響する。プラスにもなったり、マイナスになったりする。ここに二つ目の疑問が生じます。
こうした人間の社会現象はじつにおもしろいことです。また、これらを解明することは私たち自身にとってとても有益なことだと思います。
4.どのようなシステムで勉強するのですか?
社会学系と社会福祉学系という二つを主柱とし、5つのフィールドを設定します。すなわち、社会学科、社会福祉学科、メディア学科、産業関係学科、教育文化学科です。
また、教育システム面では、これら5学科の内的な連携をはかります。まず副専攻制を充実し、所属以外の他学科を副専攻として選択できます。さらに、ジェンダー、社会心理、国際関係も副専攻に設定できます。
教育システムのもう一つの特徴は、初年次教育を充実させていることです。初年次セミナーと学部共通科目を設置します。
入学後の課程を単純にいえば、入学時の新入生歓迎行事から始まり、初年セミナーなどを経て、2年次セミナー、3年次からの専門演習、4年次の卒業論文まで、一貫する課程をすすみます。卒業してからは、民間企業への就職、公務員試験の受験、大学院進学などです。
5.「産業関係学科」がいちばん、というのは?
仕事をする人間とシステムに関心を集中して、人間らしい働き方をプロデュースできるように学びます。私自身は「働き方を科学する」課題に熱中しています。若い人たちといっしょに研究をすすめたいと思います。
6.なぜ、どうして、学ぶのですか?
社会学部で学ぶ理由、あるいはどうして学ぶのかという問いに対する答として、私はつぎのように考えています。
第1に、話を理解できる、文章を読める、言いたいことを話せる、文章を書ける、という人間的能力を最終的に完成させるのです。
「完成」の基準はなにか。できるだけの多くの人と分かり合える。できるだけ多様な文章を理解する。できるだけ多くの人にわかるように話せる。できるだけ多くの人が納得できるような文章を書ける。これらが個性になる。「誰もができること」ではなく、「私だからできること」「私ならばもっと美しくできる」と期待され、それに応えて個性が発揮されるのです。
第2に、リーダーシップを発揮する訓練をする。違いを理解して、共通性を読み取る。打開する方向を提案して、率先してリードする。「勉強する」とは自分のためだけに勉強するのではない。子のために、親のために、人類のために、世の中のために、である。そうしたことを思い描く想像力を鍛えることです。
第3に、専門的知識を身につけます。体系的な知識を習得するアイデンティティを築くのです。
ひとくちでいうと、社会の動向に関心をもち、人間を愛し、勉強したいと思う方には「同志社大学・社会学部」をすすめます。
7.受験のエネルギーになりそうな、ひとことは?
私は入試に向かう諸君にむけて、ひと言、エールを送ります。
すすめたいことの第1は、友達と手を取り合って泣くことです。受験の日々は暗くて長いトンネルです。そうしたときに友人と手を取り合って泣くのです。
第2は、自分を造りなおすことです。たとえば、受験においては人事を尽くして天命を待つということにつきます。人事、すなわち自分でできる努力を尽くして、その後には、あれこれに動じずに、図太くかまえて天命を待つ。受験をきっかけにして、こうした二重構造に、自分を改造するのです。
この画面でお会いしたみなさんに、この出会いを最良の機会になるように祈念します。
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