京都の文化的景観〜その保全活用とまちづくりを結ぶ

公開シンポジウム

「共有・継承すべき京都の文化的景観とは何か
                    〜自問と対話を通じて」


■日 時:11月10日(土)13:00〜16:00(開場12:30)

      参加費:無料、申し込み:不要  
■場 所:同志社大学 今出川校地 新町キャンパス

       臨光館301番教室

       
■内 容:第一部 プロジェクト科目受講生による学習成果発表
第二部 パネルディスカッション

             「共有・継承すべき京都の文化的景観とは何か」

<パネラー>
西川幸治 氏 (京都大学名誉教授・滋賀県立大学名誉教授
              国際日本文化研究センター客員教授)
井上信行 氏 (-京町家専門の不動産屋-エステイト信代表・

              NPO法人「京町家・風の会」代表理事)
山田公子 氏 (京町家友の会事務局)

高木勝英 氏 (財団法人 京都市景観・まちづくりセンター事業第二課長)

 

<コーディネーター>
樋口 勇斗 (同志社大学 商学部三年)

 

 

 私たちの学び舎がある京都市で新しい景観政策が施行されたのはつい先日のことです。しのびよる破壊から京都の景観を守ろうとする新景観政策は厳しい規制を伴いながらも、約80%もの市民の賛成を得ているところから、景観に対する市民の認知度もかなり高くなってきたと言えます。実際のところ、市民と市政間でシンポジウムや意見交換も活発に行われています。しかしながら、どういったものが京都らしい景観と言えるのか、またその保全の意義を実感を持って理解し、考えておられる方は少ないのではないでしょうか。

 

 私たちのプロジェクトでは、「共有・継承すべき京都の文化的景観とは何か〜自問と対話を通じて」と題したシンポジウムを企画しました。表題はいかにもアカデミックですが、実際は文化的景観という概念について抽象的な議論をするのではありません。それとは全く逆に、京都にフィールドをおいてご活躍されている4名のパネラーの方々には、かなり具体的なレベルで京都の景観について議論して頂きたいと考えています。

 

 十人十色という言葉がありますように、景観に対する考えや思い入れというものも一人一人違って当然です。今回のシンポジウムではある一定の結論を出すのではなく、会場にいる全ての人に“京都の文化的景観とは何か”を考える引き出しのようなものを提供する場として位置づけています。副題にありますように、皆さんには様々な意見を参考に自分の胸に問いかける“自問”と、他の人の意見と照らし合わせる“対話”をして頂きたいのです。そして一人一人が京都らしさを実感に持って暮らしていくことでより良い景観が形成され、ますます京都がすばらしい都市・町となっていくことを望んでいます。


■お問い合わせ先   プロジェクト科目「京都の文化的景観」 kyoto.keiken@gmail.com