第四回グループレポート(グループ3)

 

はじめに  5月17日(水)臨床医学家医学博士リャンピン先生による講義「東洋医学を学ぶ(陰陽、五行説、五臓六腑、自然属性)」を受ける。東洋医学の考え方、東洋食養生の基本などを学ぶ。

 

Tアメリカの長寿谷  京大教授家森幸男氏の研究によると、南アメリカのビルカバンバの人々は世界一長寿だったが、アメリカ人がその地に別荘を建てて暮らすようになった。結果、食生活は大きく変化し、1986年から2000年の14年間でコレステロール値は50上昇、平均寿命が10年も短くなった。日本では、沖縄において同じような傾向が見られた。沖縄は、長寿者ランキングで常にトップだったのだがアメリカの食文化と車社会化により26位に転落してしまった。西洋食は生活習慣病を拡大させる傾向にあるのだ。 

 

U陰陽とは  東洋医学の中にも陰陽の考え方は深く浸透している。ここで大切なのは、陰と陽のバランス。陰と陽は正反対にバランスを取り、常に変化している。陰と陽どちらかが極めて損失したり、離れたりすると人は死に至る。人の各臓腑には陰陽両側面が存在するが、そのバランスだけでなく、体全体の陰陽バランスを考えることが大切。

 

V健康食とは  21世紀の医療は治療より予防が中心になる。西洋食は生活習慣病を拡大し、東洋食は健康回復に驚異的な効果を持つので、東洋食には大きな期待が寄せられる。健康食とは、まめ、ごま、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いもである。「孫は優しい」と覚えると覚えやすい。肥満マウスへの実験でも成果が出ている。私たちは、東洋食を1日1膳4週間続けると体質がよくなるそうだ。

 

W漢方医学理論に基づいた法則   陰陽、虚実、表裏、燥潤、昇降、散収。良い面と悪い面は同時に存在している。そのバランスが大切で、やりすぎは禁物だ。

 

Xまとめ   21世紀は予防医療が中心になる。特に生活習慣病の予防には飲食生活の是正が必要である。そこで注目すべきが東洋の食文化である。東洋の栄養学では、薬食は同源。陰陽、五味、五臓、季節、体質などに配慮することが健康的な食生活に繋がる。

 

おわりに   共通の意見は「健康な人は20パーセント、未病の状態の人が60パーセント、病人が20パーセントという数字にショックを受けた」ということだ。未病の状態をいかに未病で終わらすか、その重要性がひしひしと伝わってくる。そこに生まれる東洋食の可能性についてもっともっと学んでいきたい。