第3回共同レポート                   06/5/17 グループB

 未病と食養生の必要性―生活習慣病の現状―

 

はじめに 4月26日に看護師の市川幸恵先生をお招きしての講演形式の授業があった。市川先生からのレジュメを基にして私たちグループBは3人でそれぞれ調べ学習をしてより深い理解をすることにしました。

 

T 未病とは 半健康状態を意味し、生活習慣病における患者予備軍のようなとらえ方で近年よく引用されている。検査値は異常だが自覚症状がないので放置すると重大な病気になるのである。高脂血症・心臓病・糖尿病・脳卒中・ガン・大腸ガン・口腔ガン・脂肪肝・高尿酸結晶・胃潰瘍・歯周病など中高年になったら確実に耳にするであろう病気が待ちかまえているのである。TV「本当は怖い家庭の医学」でも取り上げられていたが歯周病はグラム陰性菌という嫌気性の菌によっておこりその菌が出す毒素が体中にまわって死ぬこともある。日本の医療費が2025年には56兆円に膨らむことが予想されている。健康日本21という指針が数年前発表されたが、増え続ける医療費と高齢者が待ち受ける将来の日本社会の医療費負担を減らすために国民の健康への自覚と摂生が必要であると教わった。

 

U 生活習慣病を起こす「生活習慣」とは 獣脂(ジューシーの音から作られた言葉)・塩分・甘味飲料の摂り過ぎと、野菜、果物不足・運動不足・アルコール過多・糖分過多・喫煙・エネルギー過多という要素であり獣脂には耽溺性があると習った。自分の知っている話で人間には太古の昔からの性質として脳が肉の脂の焼けるにおいに反応するようになっていると聞いたことがある。

 

V 現在重大視されている生活習慣病 、現在重大視されている生活習慣病は心臓病・脳卒中・糖尿病・癌・胃潰瘍・骨粗鬆症などである。医者に行ってもらってくる薬は高血圧・高脂血症の治療薬である。コンビニでこれらの薬を売ったら医者がつぶれるというくらいこれらの薬を出す事によって医者がもうけているそうだ。マッチポンプのゆがんだ日本の医療制度を市川先生は批判していたがこの章では深くふれないことにする。

 

W 生活習慣病の本態・原因 ―日本人の体質と食生活―   生活習慣病は予防医学の範疇で予防ができるとされている。日本人は国土が豊かでなかったので食べなくても強い遺伝子の人が多い。食べたものをあらかた吸収し蓄える性質をもち、それが飽食の現代では余分な栄養分をためやすく肥満になりやすい日本人を生み出している。日本人は西洋の料理にはない旨みという味を昆布やカツオのだしで摂っていた。Umamiは日本人が作り出したあっさりとしたアミノ酸由来のおいしさである。西洋風の脂肪分の多い食事から抜け出し野菜が多い日本食によって日本人の体にあった、食生活をするべきである。戦後米国が国内の余剰小麦を日本に売りつけた。学校給食を始めるときにパン食を取り入れるように指導したのである。それと同時に脂肪分の多い食事が広まっていった。

 

X 生活習慣病の実態 ―患者数の推移・死亡数等 医療費の推移― 国民医療費は321000億円である。病気やけがの治療に使われた国民医療費(差額ベッド代などの保険外負担や薬局で購入する薬代は除く)は、バブル崩壊後も経済成長率を上回るペースで増加している。04年度は経済成長率を上回るペースで増加している。04年度は予算ベースで321000億円で、国民一人あたり約25万円。10年前と比べると約6兆円(24%)の増、20年前と比べると約17兆円(2倍以上)も増えた。厚生労働省は、この増加ペースが続けば2025年度の国民医療費は69兆円、国民所得の13.2%を占めるようになると予測している。「日本の論点 2006」 文藝春秋社 P807

 

Y 生活習慣病の原因と対策―ならないためのヒント メタボッリクシンドローム―

   メタボリックシンドロームとは、高脂肪食による肥満や遺伝要因によってインスリン分泌機能がおかしくなり糖尿病や高血圧を引き起こし最後は動脈硬化による疾病を脳や心臓に併発させるという恐ろしい症候群のことである。 

 

Z 「食事バランスガイド」 ―食育― 服部調理師専門学校の服部先生が考え出したコマのイラストによって自分の栄養摂取バランスを可視化する方法を最後に教えてもらった。米を主食としてしっかり摂っていくことが大切と学んだ。

 

おわりに    T〜V章担当 笹島瑞希

W・X章担当 河原田美沙

はじめにとY・Z章担当井上万里江

参考文献 「日本の論点2006」文藝春秋