プロジェクト科目  活動報告書

テーマ;住と健康

日時;8/4 13:00〜 場所;積水ハウス総合住宅研究所 担当;小谷 宗男

内容

・講義;菜園のあるくらしについて

・見学;様々な住宅設備

・あわさいレストランでの講義と試食

 

 

 

 

 

・講義;菜園のあるくらしについて

○食料自給率について

・日本の食糧自給率はかなり低い。

・食料自給率が高いこと≒国力が高いこと を意味する。

 フランスを代表とする欧州諸国と比べて日本のそれはかなり低い。

 ↓

○菜園があることの意義

ex)ロシアの週末農園(個人農場)=ダーチャ

  自給率、野菜80%、じゃがいも90%

 

○家庭菜園のメリット

・新鮮で美味しい野菜

・自分でつくるから安心・安全

・自然と触れ合え健康な生活

・食事、おすそ分けなどコミュニケーションに役立つ

・フードマイレージの減少

 (遠距離輸送を行えば当然燃費がかかり、その分環境を破壊している)

・環境保全

・健全な食育

・防犯(庭を気にかけるようになるため)

・定年後の趣味

 

○見学と体験;様々な住宅設備

・バリアフリー設備での拘束器具を用いた疑似体験

・暖房効果、照明効果の確認

・耐震構造の見学

・太陽電池の設置状態の見学

・様々なライフスタイルに合わせたキッチンのメリット、デメリットについて考察

・様々な浄水器の水を試飲。他にキッチンの素材全般についての見学

 

感想:

自分の家とは全く異なるデザインの住まいをたくさん見ることができた。

だが、それぞれメリットもあればデメリットもあった。

例えば、マンション向けに作られた住まいに関しては食卓の近くで調理ができるようになっているが、

換気設備がなく手の込んだ料理は作られない。また家の中から菜園の状態を観察できる住まいでは、

キッチンとダイニングが切り離されている、などである。

とはいえ、様々なライフスタイルに合わせた住まいを提供していて随所に工夫が見受けられた。

よりよい暮らしを送るうえで、住まいの環境は大きな役割をもたらしていると改めて認識することができた。

 

 

 

あわさいレストランでの講義と試食

 

・長夏について

長夏は五行では「土」であり、五臓では「脾」、そして自然界の特徴は「湿」である

 

・「脾」の特徴

「脾」は栄養を蓄積する機能を持つほか、腸や膵など消化器官に関わる役割を果たす。

「脾」の状態は唇や四肢に現れる。また、考えることも「脾」の働きの一部と考えられ、

考えすぎや憂鬱が続くと「脾」が痛み、病気になると考えられる。

 

・「湿」について

「湿」とは多湿な環境状態を指す

「湿邪」になると体が重い、頭がぼーっとする、といった症状が起こりやすい。

また「湿邪」は「痰」の生成に関わるので「痰」のことを「痰湿」という。

(東洋医学における「痰」とは咳痰ではなく、体内の一種の老廃物、といった広い意味を指す。)

「湿痰」により脾の機能が低下し、食欲不振や夏バテといった症状が起こる。

また「湿」は他の邪である「暑邪」や「熱邪」などと一緒になりやすい。

 

・長夏の食養生

上記より熱邪や署邪を取り除き、さらに「健脾」、すなわち消化器官を丈夫にすることが重要である。

五味では「甘」であるが、摂り過ぎると胃腸の負担になり、食欲不振を招く可能性があるので注意が必要。

 

・料理について

アボカドのサラダ;

グレープフルーツなどで「寒」「脾」「甘」。トマトで健脾。

 

冬瓜のスープ;

冬瓜、金針菜で利水滲湿(利尿で湿を取り除く)。銀杏で健脾。

 

スズキの蒸し焼き;

熱と湿を取る

スズキ、トマト、にんじんで健脾。海苔で利水滲湿。ナスで「寒」「脾」「甘」

 

合鴨のオレンジソース、豆類の温製サラダ添え;

鴨の利水滲湿、健脾。

 

洋風抹茶葛;

抹茶は苦味、甘味で「寒」、利尿、痰や熱を除く。