Small Class Meetings

少人数のクラス

  入学直後の半年間に は、高校時代とはまったく違う環境に戸惑わないためのオリエンテーション科目として、「First Year Experiment(FYE)」を用意しています。政策学部で学ぶ目的や、卒業後の進路や関心のある社会実態について、自由に意見 交換したり、調べたり、現場を見学したり、いろいろな分野のゲスト・スピーカーを招いて生の声を聞いたりすることで、学生生活を有意義で楽しいものにして いく準備をします。この科目の担当教員はクラス担任の役割を果たします。
      例えば私のクラスでは、2004年度には朝日新聞社会部の記者、国会議員秘書などに話していただき、仕事の内容をうかがうだけでなく、学生との活発な討論 によって、質問にも答えてもらいました。そして学生が自分の進路として選ぶにあたって、その具体的な方策や社会貢献についても、たいへん有意義な話をいた だきました。
      以下は2005年度以降の私の少人数クラスの活動を紹介したものです。




      2005 年6月16日、FYEの受講学生とともに朝日新聞京都総局を見学した。そこで、取材の方法だけでなく、情報源との関係、紙面の作り方などまでのいろいろな ことを、樋口局長や同志社卒の女性記者から教えていただいた。また、座談会では、学生から記者の生活、給与、昇進、仕事におけるメリットとデメリットなど について活発な質問が出された。少なくとも一人の学生は、「新聞記者になりたい」という希望を堂々と述べていたので、これからの活躍を期待したい。


      2005年7月14日、キャリアデザイン・インターナショナル株式会 社(インターネット上の販売)代表取締役の池田文子氏を迎えて、会社設立の動機、IT と日本経済の今後、価値観などについての話をうかがった。学生からは、家庭を持つ女性起業家の生活、社員との関係、収入、大学生に対する社会人としてのア ドバイスなどについての質問が寄せられた。特にFYEを受講する女子学生にとっては、大変実のある話であっただけでなく、男子学生にとっても印象深い話が 聞けた。
      2006年6月8日、参議院議員松井孝治秘書である木元俊大氏をお迎えして、国会議員と自治体議員の違い、衆議院と参議院の違い、国会と地元での活動などに ついてお話いただいた。さらに、議員秘書になるにはどういう過程を経るか、国会秘書と地元秘書、公設秘書と私設秘書の違い、地元秘書の一日の仕事など についても説明された。FYEを受講する学生諸君にとって興味深い内容とな り、多くの質問が寄せられた。
      2006年6月29日、ワシントン州立大学心理学部・同志社大学政策学部日本学術振興会訪問研究員のアサコ・ストーン(Asako Stone)氏をお招きして、日本とアメリカの学習や生活の仕方についてディスカッションを行った。学生たちは文化・社会・倫理などについて非常に積極的に発言し、異文化間コミュニケーションの重要性について再確認した。
      2006年7月6日、デンマークのコペンハーゲン大学のスティン・サウバーグ(Steen Sauerberg)氏、イスラエルのテル・アビブ大学のイライ・アロン(Ilai Alon)氏、ドイツのベルリン・テクニシェ大学のクラウス・ワスモンド(Klaus Wasmund)氏、およびオランダのティルブーグ大学のポール・デッカー(Paul Dekker)氏の4人の外国人研究者にお越しいただいた。この授業ではあらかじめ学生に「もしも、外国人(つまり日本の事情を全く知らない人)が授業に来るとすれば、あなたが日本の事情、文化などについて最も知ってほしい(あるいは、説明したい)と思うのはどんな『こと』ですか」という課題が与えられており、授業ではFYEの学生一人一人が、その『こと』について、英語で説明した。外国人研究者からは日本社会、文化について質問が寄せられたり、国際社会についての話をしたり、印象的な意見交換を行った。
      2007年6月7日、1年生を対象にして京都市会議員の青木芳香氏をお迎えし、キャリア形成に対して求められる知識、能力、資質に関して話を聞く場を設けた。青木氏は政治家になろう思った動機や後援会の作り方、議員の「朝立ち」や広報物の作成など、出馬に至るまでの経緯を詳細に説明された。また、当選後の変化や市議会議員の給与に関しても言及され、学生達は政治家という職業に対して具体的なイメージ像をつかむことができた。
      2007年6月14日、共同通信社名古屋経済部の西川廉平氏を迎え、新聞記者の仕事についてご説明いただいた。西川氏は当日の京都新聞朝刊紙面を参考にしながら、共同通信社と地方新聞社との関わり、国際報道における共同通信社の役割などについて説明された。また、トヨタ担当の経済部記者として肌で感じる名古屋の好況ぶりについても言及された。学生達はレクチャーを通じて知識を得るだけでなく、意見交換によって興味をより深いものとすることができた。
      2007年6月28日、1年生を対象に、衆議院議員の松浪ケンタ氏をお迎えした。2期目の自民党代議士としては最年少の松浪氏は政治家を志した動機や永田町での人間関係について述べられた。また、道州制の導入という松浪氏の取り組もうとしている政策に関しても言及され、自身が取り組まれている学生達のための政治スクールも紹介された。学生達は松浪氏の話に対して熱心なコメントを寄せ、将来のキャリア形成に対してイメージを深めていた。
      2008 年5月23日、FYEの受講学生と長嶋成織物本社さんへ足を運んだ。新町校舎の近くに西陣織で有名な西陣地区において、数多くの織物屋さんが店を構える中で長嶋本社があり、そこでは製造工程の図案描写や糸を紡ぐ方法などをご主人からご説明してもらった。また、製造されている「ながしま帯」の魅力や西陣地区に関する事を詳しくお話していただいた後で、学生からの帯に関する質問だけでなく、京都の着物文化についての質問等も活発になされた。製造作品が多く展示されており、「ながしま帯」の魅力と高級感も目で味わう事ができ、服飾文化についての学習をする機会になった。
 2010年6月16日、日本経団連・21世紀政策研究所主任研究員・佐々木孝明氏をFYEの授業にお迎えし、「政策と職業」というテーマで講演いただいた。氏は自らの銀行員や官僚(旧通産省)、そして政治家や大臣秘書としてのキャリア並びにその仕事内容(選挙対策や演説文書、議員立法の作成など)を話された。さらに民間シンクタンク(東京財団など)での仕事ぶりも説明した。最後に学生へのメッセージとして、「大学時代の『政策』の勉強は大事。それは民間企業に就職しても同じ。現実、理論、制度、歴史、各分野についての『総合的』な勉強が大事」と呼びかけた。その後質疑応答が行われ、学生達には大変貴重な経験となった。

2010年6月23日、朝日新聞宇治・学研都市支局長である西江拓矢氏をFYEの授業で「ジャーナリストという職業」というテーマについて説明とディスカッションを行った。。氏は記者の仕事内容や情報収集の注意点、そして選挙報道の裏側(例えば、なぜ開票が終了する前に「当選確実」が出るのか根拠となる取材や出口調査など)について、わかりやすく説明なさった。さらには新聞の読み方、記者志望への学生へのアドバイスもいただいた。最後に学生との意見交換をしていただくなど、大変充実した講演会であった。

2010年12月29日、ゲーテ大学フランクフルト・歴史政治分析研究所のソンヤ・ズメーリ(Sonja Zmerli)氏を講師に、“Social Capital and Democracy:A Japanese-German Comparison from a Gender Perspective”というテーマで講演いただいた。氏はまず、社会的資本と民主主義過程の説明をし、それに関する理論を詳しく述べた。中でも、形式的と非形式的な社会ネットワークや信頼関係、相互作用の規範などのテーマを取り上げ、現在のドイツと日本との実地調査研究データを比較、紹介した。その後ディスカッションを行い、その中で若者のグローバル社会における政治的活動と役割について各自自分の意見や考えを述べ、有意義な時間を過ごした。右写真は講演後ソンヤ・ズメーリさんを囲み、左からプール学院大学講師・岩波薫先生、ズメーリさん、諌山史織さん、今井俊太郎くん、吉田真理子さん、増元 萌衣さん、西川 貴浩くん、OF。


      2005 年6月16日、FYEの受講学生とともに朝日新聞京都総局を見学した。そこで、取材の方法だけでなく、情報源との関係、紙面の作り方などまでのいろいろな ことを、樋口局長や同志社卒の女性記者から教えていただいた。また、座談会では、学生から記者の生活、給与、昇進、仕事におけるメリットとデメリットなど について活発な質問が出された。少なくとも一人の学生は、「新聞記者になりたい」という希望を堂々と述べていたので、これからの活躍を期待したい。


      2005年7月14日、キャリアデザイン・インターナショナル株式会 社(インターネット上の販売)代表取締役の池田文子氏を迎えて、会社設立の動機、IT と日本経済の今後、価値観などについての話をうかがった。学生からは、家庭を持つ女性起業家の生活、社員との関係、収入、大学生に対する社会人としてのア ドバイスなどについての質問が寄せられた。特にFYEを受講する女子学生にとっては、大変実のある話であっただけでなく、男子学生にとっても印象深い話が 聞けた。
      2006年6月8日、参議院議員松井孝治秘書である木元俊大氏をお迎えして、国会議員と自治体議員の違い、衆議院と参議院の違い、国会と地元での活動などに ついてお話いただいた。さらに、議員秘書になるにはどういう過程を経るか、国会秘書と地元秘書、公設秘書と私設秘書の違い、地元秘書の一日の仕事など についても説明された。FYEを受講する学生諸君にとって興味深い内容とな り、多くの質問が寄せられた。
      2006年6月29日、ワシントン州立大学心理学部・同志社大学政策学部日本学術振興会訪問研究員のアサコ・ストーン(Asako Stone)氏をお招きして、日本とアメリカの学習や生活の仕方についてディスカッションを行った。学生たちは文化・社会・倫理などについて非常に積極的に発言し、異文化間コミュニケーションの重要性について再確認した。
      2006年7月6日、デンマークのコペンハーゲン大学のスティン・サウバーグ(Steen Sauerberg)氏、イスラエルのテル・アビブ大学のイライ・アロン(Ilai Alon)氏、ドイツのベルリン・テクニシェ大学のクラウス・ワスモンド(Klaus Wasmund)氏、およびオランダのティルブーグ大学のポール・デッカー(Paul Dekker)氏の4人の外国人研究者にお越しいただいた。この授業ではあらかじめ学生に「もしも、外国人(つまり日本の事情を全く知らない人)が授業に来るとすれば、あなたが日本の事情、文化などについて最も知ってほしい(あるいは、説明したい)と思うのはどんな『こと』ですか」という課題が与えられており、授業ではFYEの学生一人一人が、その『こと』について、英語で説明した。外国人研究者からは日本社会、文化について質問が寄せられたり、国際社会についての話をしたり、印象的な意見交換を行った。
      2007年6月7日、1年生を対象にして京都市会議員の青木芳香氏をお迎えし、キャリア形成に対して求められる知識、能力、資質に関して話を聞く場を設けた。青木氏は政治家になろう思った動機や後援会の作り方、議員の「朝立ち」や広報物の作成など、出馬に至るまでの経緯を詳細に説明された。また、当選後の変化や市議会議員の給与に関しても言及され、学生達は政治家という職業に対して具体的なイメージ像をつかむことができた。
      2007年6月14日、共同通信社名古屋経済部の西川廉平氏を迎え、新聞記者の仕事についてご説明いただいた。西川氏は当日の京都新聞朝刊紙面を参考にしながら、共同通信社と地方新聞社との関わり、国際報道における共同通信社の役割などについて説明された。また、トヨタ担当の経済部記者として肌で感じる名古屋の好況ぶりについても言及された。学生達はレクチャーを通じて知識を得るだけでなく、意見交換によって興味をより深いものとすることができた。
      2007年6月28日、1年生を対象に、衆議院議員の松浪ケンタ氏をお迎えした。2期目の自民党代議士としては最年少の松浪氏は政治家を志した動機や永田町での人間関係について述べられた。また、道州制の導入という松浪氏の取り組もうとしている政策に関しても言及され、自身が取り組まれている学生達のための政治スクールも紹介された。学生達は松浪氏の話に対して熱心なコメントを寄せ、将来のキャリア形成に対してイメージを深めていた。
      2008 年5月23日、FYEの受講学生と長嶋成織物本社さんへ足を運んだ。新町校舎の近くに西陣織で有名な西陣地区において、数多くの織物屋さんが店を構える中で長嶋本社があり、そこでは製造工程の図案描写や糸を紡ぐ方法などをご主人からご説明してもらった。また、製造されている「ながしま帯」の魅力や西陣地区に関する事を詳しくお話していただいた後で、学生からの帯に関する質問だけでなく、京都の着物文化についての質問等も活発になされた。製造作品が多く展示されており、「ながしま帯」の魅力と高級感も目で味わう事ができ、服飾文化についての学習をする機会になった。
 2010年6月16日、日本経団連・21世紀政策研究所主任研究員・佐々木孝明氏をFYEの授業にお迎えし、「政策と職業」というテーマで講演いただいた。氏は自らの銀行員や官僚(旧通産省)、そして政治家や大臣秘書としてのキャリア並びにその仕事内容(選挙対策や演説文書、議員立法の作成など)を話された。さらに民間シンクタンク(東京財団など)での仕事ぶりも説明した。最後に学生へのメッセージとして、「大学時代の『政策』の勉強は大事。それは民間企業に就職しても同じ。現実、理論、制度、歴史、各分野についての『総合的』な勉強が大事」と呼びかけた。その後質疑応答が行われ、学生達には大変貴重な経験となった。

2010年6月23日、朝日新聞宇治・学研都市支局長である西江拓矢氏をFYEの授業で「ジャーナリストという職業」というテーマについて説明とディスカッションを行った。。氏は記者の仕事内容や情報収集の注意点、そして選挙報道の裏側(例えば、なぜ開票が終了する前に「当選確実」が出るのか根拠となる取材や出口調査など)について、わかりやすく説明なさった。さらには新聞の読み方、記者志望への学生へのアドバイスもいただいた。最後に学生との意見交換をしていただくなど、大変充実した講演会であった。

2010年12月29日、ゲーテ大学フランクフルト・歴史政治分析研究所のソンヤ・ズメーリ(Sonja Zmerli)氏を講師に、“Social Capital and Democracy:A Japanese-German Comparison from a Gender Perspective”というテーマで講演いただいた。氏はまず、社会的資本と民主主義過程の説明をし、それに関する理論を詳しく述べた。中でも、形式的と非形式的な社会ネットワークや信頼関係、相互作用の規範などのテーマを取り上げ、現在のドイツと日本との実地調査研究データを比較、紹介した。その後ディスカッションを行い、その中で若者のグローバル社会における政治的活動と役割について各自自分の意見や考えを述べ、有意義な時間を過ごした。右写真は講演後ソンヤ・ズメーリさんを囲み、左からプール学院大学講師・岩波薫先生、ズメーリさん、諌山史織さん、今井俊太郎くん、吉田真理子さん、増元 萌衣さん、西川 貴浩くん、OF。

2016年11月15日、「ナショナリズ ムの力―多文化共生世界の構想」の著者である関西学院大学・総合政策学部の白川俊介氏を迎えて、ご講演いただいた。氏は、ナショナリズムと排外主義を結び 付けて捉える傾向にある現代日本社会に問題を呈し、今回のアメリカ大統領選挙におけるトランプ勝利の事例にも触れながら、健全な民主主義を実現するには健 全なナショナリズムが必要であると主張された。「ノブレス オブリージュ/Nobles Oblige」の概念をとりあげ て、社会を支えていこうという意識や同胞感情が、社会集団の「連帯」には不可欠であるとし、この連帯意識が安定した社会システムを支えるのだと論を展開さ れた。ナショナリズム自体を否定するのではなく、その善きあり方を模索する必要があると学生に訴えられた。

2016年12月27日、1年 生対象の少人数クラスにてゲストスピーカーには、早稲田大学政治経済学術院助教の木下健氏をお招きした。講義前半は、メールの送り方やレポートの書き方な ど、大学生として身につけておくべき基礎的な知識を教えていただきました。後半では、統計に関してお話いただき、様々なグラフの性質や数的情報の学術的な 扱い方を紹介いただいた。氏は本学部の卒業生であり、直属の先輩から学生時代の回想を織り込みながら講義していただけたことは、学生とって大変貴重な機会 となった。



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