研究目的

運動と学習、この二つを実現する神経回路(ニューロサーキット)がどのようなものなのかは分かっていない。システム神経科学研究センターは、文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究「適応回路シフト」を主軸とし、脳科学研究科と連携することで、脳領域や疾患の枠組みを超えて、ニューロサーキットの原理を追求し、臨床応用を目指すために設立する。

アウトリーチ活動として、2016年3月に今出川キャンパスにおいて、海外の著名な研究者3〜4名を含む200名規模の国際会議を2日間開催する。この会議は本学学生が自由に参加できるものとし、最先端の国際会議を経験する機会を提供したい。

研究実施計画

新学術領域研究「適応回路シフト」では、神経回路の操作・解析のための新しい技術の開発と、神経回路解析を目指すものである。このため、本研究センターでは、脳科学研究科における上記の分野のエキスパートが参画し、脳の作動原理をナノレベルから、行動レベルまでの広いレンジで研究することを目的とする。

研究分担
研究総括 藤山文乃脳科学研究科 教授(研究センター長)
苅部冬紀高等研究教育機構 大学院高度化推進支援センター 准教授
(副研究センター長)
高橋 晋高等研究教育機構 大学院高度化推進支援センター 准教授
研究員 坂場武史脳科学研究科 教授
神経シナプスの電気生理学的な解析を通じて、運動学習の基盤となるシナプス伝達やシナプス可塑性の研究をおこなう。
高森茂雄脳科学研究科 教授
神経シナプスの生化学的な解析を通じて、運動学習の基盤となるシナプス伝達やシナプス可塑性の研究をおこなう。
櫻井芳雄脳科学研究科 教授
動物の行動解析と電気生理学的解析を通じて、脳のダイナミクスを探る。
貫名信行脳科学研究科 教授
神経変性疾患の分子メカニズムの解析を通じて、神経回路における関連遺伝子の役割を探る。
吉川研一生命医科学部 教授
神経システムを非線形発振現象として捉え、新しい解析手法を探る。
野口範子生命医科学部 教授
神経変性疾患における神経細胞死のメカニズムを探る。
嘱託研究員 高橋智幸
電気生理学的な解析を通じて、シナプス伝達の原理を探る。
井原康夫
神経変性疾患の解析を通じて、神経回路の障害とその再編メカニズムを探る。