2008年3月修了
ナリントーン ケットルンヒラン(タイ)
こんにちは。私はタイから来た私費留学生のビーです。2006年秋学期に同志社大学留学生別科に入学して、現在まで約1年半。2008年春からは同志社大学大学院総合政策科学研究科に進学しました。
みなさんは、留学生活にたくさんの夢や希望を抱いていると思いますが、実際の留学生活は楽しいことばかりではありません。実は、私は日本に来た最初の2週間で、自転車が盗まれ、財布を落とし、病気になるなど、いろいろ悪いことが連続して起こりました。自分の国から離れたばかりで、精神的にまだ落ち着かなかった私は、本当に悔しくて、悲しくて、タイに帰ろうかどうしようか迷ったほどでした。クラス分けテストにより、一人だけ友達から離され、タイ人のいないクラスになりました。初めてのオリエンテーションのとき、とても孤独に思いました。でも、日本語を上達させるためにはいいかもしれないと思い、授業が始まるのを楽しみにしていました。しかし、思っていたのとは逆でした。そのときのクラスメートは友人との交流があまり好きではなかったのか、自国の人だけでグループを作って、日本語をあまり使わずに自分の言葉だけで生活しているようでした。そのため、新しい友達がなかなかできず、私はだんだん会話が少なくなって、日本語の上達は望むべくもなく、1学期が終わっても、タイにいる時と変わらないレベルだったような気がします。私の秋学期は、今思い出しても本当に苦しかったです。
春学期が来ると、前の友達に少しずつになれてきて、新しい友達も少しできたので、日本での生活が楽しくなってきました。来日して1年間、「洗練された上品な日本語の習得を目指して...」という目標を掲げる同志社大学留学生別科でいっぱい勉強して、日本語はもちろん上手になって、先生達もやさしく丁寧に教えてくださって、日本語と日本文化の習得を目指す学生にとって大変満足できるプログラムだと思いました。しかし、春学期が終わったとき、私は何か満たされないところがあって、心がまだすっきりしないように感じました。それは何? そういうはっきりしない気持ちのままでタイに帰りたくないので、留学生別科でもう1学期を勉強することにしました。
先学期やっと最上級のクラスに届いた私は、自分のまだ足りない点を見つけました。口頭表現の授業で新しいクラスメートがこう言いました。「世界中から集まってきたみんなと一緒に勉強することができたのは、何かの『縁』があったんじゃないか?」 単純な話に聞こえるかもしれませんが、そんな単純な言葉が私の心を動かしました。ここに留学しなかったら、春学期が終わって帰ろうと決めていたら、こんなに多くの世界中の友達に知り合うことができなかったし、自分の国ではできないことが色んなことが体験できなかったし、こんな立派な同志社大学でいい友達と優しく一生懸命な先生の下で洗練された日本語を勉強することもなかったし、大学院に進学することも考えなかったし・・・。そう思ったら、今回の留学は私にとって人生の転機になると思い、本当に縁があったのだなあと感じています。
友人の単純な言葉をきっかけに、私はこれから友達のことをもっと大事にしたい、もっと友達に思いやりを見せたいと思うようになりました。日本語を上達させるのは、先生に教えてもらったり、自習したりすることを頑張ったらできますが、友達は、自分ひとりが頑張っても、互いに心を伝えあわないと、友達になれないと思います。でも、日本語はずっと使わないと忘れてしまうものですが、友情は忘れられないものだと思います。そのため、今の友達も、これからの新しい友達も、みんな大事にしたいと思います。そう思って、損得に関係なく、友達であるからこそ、私に手伝えることが少しでもあれば、本当に助けたいと考えるようになりました。友達が困っている時、苦しい時、私の能力以上のことでも、具体的に何もできなくても、話をきくだけでもしてあげたい。国籍、性別、年齢を問わず、みんなの心をまとめて、楽しく忘れられない交流の輪を広げたいと思います。友達と作った思い出は、どんなに長い時間経っても、思い出すだけで心を温めて幸せな気持ちにしてくれるものです。友情のような目に見えないものに世界中の人々の心を留めさせることができるのは本当に素敵なことではないかと思います。卒業した後、みんなは世界中に散らばりますが、それぞれが自分なりに活躍し、一緒に成功してもらいたいと祈っています。人生において海外に留学するチャンスは、それほど多くないでしょう。ある人にとっては、今回が最初で最後になるかもしれません。このようなチャンスは二度とないかもしれないので、同志社大学留学生別科での楽しいこと、幸せなこと、つらいこと、苦しいことなどを大事な思い出にして、宝物にしてくださいね。
豊かな心を育てていただき、同志社大学留学生別科 ありがとう。。
世界中の友達と知り合うことができ、同志社大学留学生別科 ありがとう。。
洗練された日本語を身に付けさせていただき、同志社大学留学生別科 ありがとう。。
優しく一生懸命教えてくださる先生の下で授業を受けられ、同志社大学留学生別科 ありがとう。。
最後に、留学のチャンスをくれたお母さん、ありがとう。。。